青魚のアジは、季節によってとても安価で購入できる魚ですよね。
白身魚だと思われがちですが、実はアジは赤身の魚のひとつです。
小さいものから大きいものまでサイズがたくさんあるアジですが、料理によってはつい食べ過ぎてしまいます。
魚なので、食べ過ぎたとしてもそこまで害はなさそうなイメージですが…。
でもアジの食べ過ぎは、実は病気になりやすいという危険があるのです。
では病気になるとしたら、どのようなところに影響があるのでしょうか。
そこで今回は『アジを食べ過ぎるとどんな病気になりやすいのか』、詳しくご紹介していきます。
アジの食べ過ぎはどんな病気になりやすい?
アジの食べ過ぎでどんな病気になりやすいのか、気になってしまいますよね。
アジは、魚介類に多く含まれているプリン体の含有量が多いのが特徴です。
プリン体は体内での分解時に尿酸を作り出し、痛風の原因になる成分になります。
そして痛風のリスクが上がる1日のプリン体摂取量は、400mgとなっているのです。
アジ100gに含まれるプリン体は165mgです。
つまりアジを300gほど食べ過ぎてしまうと、プリン体の上限オーバーになってしまうのですね。
アジは痛風のリスクを上げないために、プリン体のことを考えると1日1〜2匹までに抑えておく方が良いでしょう。
アジの食べ過ぎはアレルギーに注意!
アジは青魚のひとつです。
青魚の特徴として、食べ過ぎるとアレルギー症状を起こしやすいということが挙げられます。
特に小さい子供や妊娠中の女性などはアジやサバなどの青魚を食べ過ぎると蕁麻疹のようなアレルギー症状が出やすいのです。
これは赤身の魚に含まれる「ヒスチジン」から生産される「ヒスタミン」を100mg以上摂取することで、アレルギー症状が出ます。
ヒスチジンを100gあたり800〜900mg含むアジを食べ過ぎると、リスクが上がってしまうのです。
ヒスタミンは加熱などでは死滅することはないため、とにかく新鮮な状態で食べるしか予防方法はありません。
アジの食べ過ぎ防止!食べ合わせで病気を予防しよう
アジはいろんな食べ物と相性が良いのですが、中にはあらゆる病気を予防するための食べ合わせが存在します。
ではどんな病気を予防する食べ合わせがあるのでしょうか?
アジには良質な油である、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸が含まれています。
不飽和脂肪酸は血液をサラサラにして、動脈硬化などの血管系の病気を予防します。
さらに玉ねぎや生姜などの同じような血液サラサラ成分を含む食材と一緒に食べると、より動脈硬化などの予防につながります。
アジには、疲労回復作用のあるタウリンが豊富に含まれています。
このアジと一緒にタコやイカなどのタウリンを含む魚介類を食べると、より強力な疲労回復効果が期待できます。
魚介類は、マリネなどにすると美味しくいただけます。
アジは食べ過ぎなければ健康に良い魚
アジは食べ過ぎに注意すれば、健康に良い魚です。
では具体的にどのような栄養が含まれているのか、順番に見ていきましょう。
アジにはカルシウムが含まれており、骨を丈夫にしたり精神を安定させる働きがあります。
アジの南蛮漬けは骨まで柔らかくなって食べられるので、カルシウム摂取には適しています。
アジなどの青魚に含まれるDHAとEPAは、血液をサラサラにしてくれます。
特にDHAは脳を活性化し、EPAは血流を良くするので、全身に良い効果が期待できます。
アジにはタウリンが含まれており、体力回復や滋養強壮に良い作用があります。
またタウリンはコレステロールを下げる働きもあるので、同時に血流も良くしていくのです。
アジの食べ過ぎに関するまとめ
アジを食べ過ぎるとどんな病気になりやすいのか、詳しくご紹介してきました。
アジの食べ過ぎはプリン体を多く摂取することになり、痛風という病気のリスクを高めます。
痛風のリスクを上げないためには、1日に1〜2匹までに抑えておくのがおすすめです。
さらにアジの食べ過ぎは、ヒスタミンによるアレルギー症状の原因にもなるのです。
アジはほかの食材と合わせることでより良い効能を得ることができ、アジ自体も体に良い栄養がたくさん含まれています。
アジは適量であれば体に悪影響が及ぶことはないので、良いところをしっかり取り入れていきましょう。
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