お料理に使うだけでなく、パンやホットケーキなどにたっぷりつけても濃厚なコクが味わえるバター。
でもそのあまりの美味しさに、食べ終わってから「つい食べ過ぎてしまった!」と後悔する食べ物のひとつではないでしょうか?
バターは見た目からして食べ過ぎると体に悪い影響がありそうですが、実際どのようなことが起こるのか気になりますよね。
また似たような食べ物であるマーガリンとの違いや食べ過ぎによる体への影響についても、把握しておきたいところです。
そこで今回は『バターの食べ過ぎによって体に起こる悪影響について』、詳しくご紹介していきます。
バターの食べ過ぎによる体への影響 ①太る
バターはとにかくたっぷりつけたいと多くの人が考えますが、実はバターは大さじ1で90キロカロリーほどになるのです。
つまり、たった大さじ2杯のバターをつけただけでご飯1杯分のカロリー摂取になってしまうのですね。
例えば厚切りの食パンにバターをたっぷりのせて食べたとしたら、それだけでご飯2杯分ほどとなります。
これを毎朝食べていたら…少し太るリスクが上がってしまいそうですよね。
しかしバターは太るというイメージが固定されつつありますが、同じ量ならばオリーブオイルの方が110キロカロリーと多いのです。
バターが特別高カロリーというわけでもないので、1日大さじ1までと決めれば極端に肥満のリスクが上がるわけではありません。
バターの食べ過ぎによる体への影響 ②悪玉コレステロールの増加
バターは牛乳から作られる「動物性油脂」なので、悪玉コレステロールを増加させる飽和脂肪酸が含まれています。
そのためバターを食べ過ぎてしまうと、動脈硬化などの原因となる悪玉コレステロール値が上昇する可能性が高くなるのです。
ただバターは乳脂肪分が80%以上、水分は17%以下と質の良い油脂類となります。
そのため油に比べたら消化されやすく、胃もたれを起こしにくい特徴があるのです。
食べ過ぎに注意して適量を守れば、逆にエネルギーになるものなので適度な摂取が必要なのですね。
バターの食べ過ぎはトランス脂肪酸が心配?
バターの食べ過ぎがよくないと言われる理由として、体に悪影響を及ぼすトランス脂肪酸が挙げられます。
実はトランス脂肪酸とひとくちにいっても天然と人工の2種類が存在し、体に悪影響を及ぼすのは人工のトランス脂肪酸なのです。
バターは牛乳から作られる動物性油脂なので、天然のトランス脂肪酸が含まれています。
そのためバターが体に悪影響を与えることはなく、よほど食べ過ぎない限り心配は要りません。
マーガリンは油脂の加工品であるため人工のトランス脂肪酸が含まれており、これが危険だと言われる理由なのですね。
また海外ではトランス脂肪酸の制限が義務付けられていますが、日本では決まりがありません。
そのため個々で食べ過ぎに気をつけていく必要があるのです。
バターとマーガリンの体への影響の違い
バターとマーガリンは見た目だけだとそっくりなのですが、そもそも作られる工程が異なる食べ物です。
基本的にバターを食べ過ぎてもあまり体への影響はありませんが、マーガリンの場合は気をつけなければなりません。
バターは牛乳1リットルから50gほど採れる動物性油脂で、品質が良い特徴があります。
しかし、マーガリンは人工的に油脂分を作り出していて、トランス脂肪酸が多く含まれているのです。
ただマーガリンも大量に食べ過ぎなければ、体に悪影響が直ちに出ることはないとされています。
もちろんバターも食べ過ぎで太りやすくなったり悪玉コレステロールが増加しやすくなるので、どちらも適量を守ることが大切なのですね。
ちなみにバターとマーガリンは、カロリー的にはほとんど変わらないので「バターだから特別太る」ということはありません。
バターの食べ過ぎに関するまとめ
バターの食べ過ぎによって体に起こる悪影響について、詳しくご紹介してきました。
バターの食べ過ぎによる体への影響は主に太りやすくなることと、悪玉コレステロール値が上昇することが挙げられます。
またバターといえばトランス脂肪酸との関係性が気になるところですが、バターに含まれているのは無害の天然トランス脂肪酸です。
そのためバターの食べ過ぎでトランス脂肪酸過多になることはないので、安心してくださいね。
バターとマーガリンは作られる工程自体が異なるためバターは天然、マーガリンは人工と考えて良いでしょう。
マーガリンの場合は食べ過ぎるとトランス脂肪酸を多くとってしまうので、どちらも適量を守って美味しくいただきたいですね。
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