妊婦のマグロの食べ過ぎには要注意。水銀の影響は大丈夫?





お寿司にお刺身、煮魚、フライと食べ方もいろいろでおいしいマグロ。

子どもも大人も好きな人が多いのではないでしょうか。

普段何気なく口にしているマグロですが、妊娠中のママには注意が必要です。

これからママとパパに会いにくる赤ちゃんをお腹の中で大切に育てていかなければならないのに、マグロの食べ過ぎで赤ちゃんに影響があっては大変です。

マグロに含まれる水銀が影響するとも言われています。

水銀は妊娠中でなくても体に影響がありそうですが、妊娠中に食べることでどのような影響を及ぼすのでしょうか。

今回は『妊婦がマグロを食べ過ぎるとどのような影響があるのか』ということを調べていきたいと思います。

 

【スポンサーリンク】

妊娠中にマグロを食べ過ぎると?

妊娠中は赤ちゃんのためを思って食事について気を付けることが多いですが、マグロの食べ過ぎでどのような影響があるのでしょう。

妊娠中にマグロを食べ過ぎると「メチル水銀」という有害物質が胎盤から胎児の中に入っていってしまいます。

マグロにメチル水銀が蓄積してしまうのはなぜでしょう。

海水にわずかに存在する無機水銀の一部が細菌の作用によってメチル水銀に変化し、それが食物連鎖によってマグロなどの魚介類に蓄積していくことが原因です。

小さな魚よりマグロのような食物連鎖上位に定置する大きな魚の方がメチル水銀濃度は高くなります。

ママの体が摂取したメチル水銀がアミノ酸のシステインと結びつき、胎児に必要な別のアミノ酸「メチオニン」と構造が似てしまいます。

本来、胎児は胎盤から有害物質が入ってこないようになっているのですが、「メチル水銀+システイン」と胎児にとって必須アミノ酸である「メチオニン」の構造が似ていることからどちらか判別ができず、簡単に入ってきてしまうのです。

 

メチル水銀が赤ちゃんに及ぼす影響

大人が摂取した水銀は二ヶ月ほどで体外へ自然に排出できますが、ママの体が摂取したメチル水銀が胎児に入ってしまうと、自力で排出することができません。

ということは胎児の体の中にメチル水銀の量が増加、蓄積するということになります。

ママのお腹の中では体が完全にできておらず、発育途中ですからメチル水銀が胎児の中枢神経系に影響を及ぼす可能性があり、生後の神経障害、運動機能や知能の発達の遅れなどが出ると言われています。

また、生後数年経過後の調査で音に対する反応が1000分の1秒以下での遅れが出るという報告もされています。

ですが、この音に対する反応については生活する上では支障がないとされています。

 

妊娠中に食べてもいいマグロの量は?

マグロの種類別における摂取量の上限

  • ミナミマグロ(インドマグロ):1回の摂取量を80g 週に2回まで
  • クロマグロ(本マグロ):1回の摂取量を80g 週に1回まで
  • メバチ(メバチマグロ):1回の摂取量を80g 週に1回まで

 

一週間の合計摂取量が基準となります。ミナミマグロは一週間に160gまでです。食べ方を1回50g 週に3回に変えても摂取量に問題はありません。クロマグロ、メバチは一週間に80gまでです

食べ方を1回40g 週に2回という摂取の仕方や、今日はクロマグロ40gで明日がメバチ40gという摂取の仕方であっても週の合計が80gであれば問題はありません。

ミナミマグロ80g+クロマグロかメバチ40gという摂取の仕方もあります。量がわかりづらいので補足ですが、刺身一人前・切り身一切れ → 約80g 、刺身一切れ → 約15g です。

 

メチル水銀を気にしなくてもいいマグロもあります。

マグロの全てがメチル水銀を気にしなければならないというわけでもありません。

メチル水銀の濃度が低く、通常の範囲であれば量を気にしなくてもいい種類もあります。

キハダマグロ・ビンナガマグロ・メジマグロ、加工品であればツナ缶です。

 

【スポンサーリンク】

マグロ以外の魚にも注意が必要

実はマグロだけに注意していればいいという問題でもありません。

生態系の食物連鎖でメチル水銀が蓄積されているわけですから、他の種類の魚にも注意が必要となります。

 

  • 1回の摂取量を80g 週に2回まで(一週間の合計摂取量160g)

キダイ・マカジキ・ユメカサゴ・ヨシキリザメ・イシイルカ・クロムツ

 

  • 1回の摂取量を80g 週に1回まで(一週間の合計摂取量80g)

キンメダイ・ツチクジラ・メカジキ・エッチュウバイガイ・マッコウクジラ

 

これらの魚にはメチル水銀の心配がありますので、摂取するときには組み合わせを十分に注意するようにしてください。

ちなみに、よく食卓に並ぶ魚の中には特に注意が必要のない種類もたくさんあります。(サケ・アジ・サバ・イワシ・サンマ・ブリ など)

 

妊婦のマグロの食べ過ぎに関するまとめ

ミナミマグロ・クロマグロ・メバチにはメチル水銀という胎児の神経系の発育に影響を及ぼす可能性があるということがわかりました。

ですが、全く摂らない方がいいというわけではありません。

むしろ、妊娠中のママには是非魚を積極的にとってもらいたいところ・・。

と言うのもママにも赤ちゃんにも嬉しい栄養、DHAEPAがたっぷり摂取でき、早産率が低下や赤ちゃんの成長などが期待できます。

一週間の摂取量をしっかり守れば問題はないと言われています。

気になるようであればメチル水銀を気にしなくてもいいマグロもあるのでそちらを食べれば特に注意する必要がありません。

妊娠中ということで注意することも多いかと思いますが、バランスのよい食事を心がけて元気な赤ちゃんを産んでくださいね!

【スポンサーリンク】

こちらの記事も読まれています



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です