酸っぱくてツーンとした刺激がありますが、体の疲れをとったり良いことも多く注目されている酢。
でもいくら健康に良くても、酢を飲み過ぎてしまっては逆に体調不良を引き起こすことがあります。
酢を飲み過ぎると、どんな症状や体への弊害があるのでしょうか?
身近な食材、飲み物として定着している酢だからこそ、正しい知識を持って取り入れていきたいですよね。
そこで今回は『酢を飲み過ぎると現れる症状や弊害について』、詳しくご紹介していきます。
酢の飲み過ぎは冷え性の場合注意が必要
酢は飲み過ぎなければ体の隅々にある毛細血管まで血液が行き渡り、冷え性を改善してくれます。
しかし内臓から冷えを起こしている場合、酢を飲み過ぎることで余計に冷え性が悪化してしまう可能性があるのです。
食べ物や飲み物には陽性食品と陰性食品の2種類に分けられ、陽性が体を温めて陰性が冷やします。
酢はこの分類の中では陰性食品にあたり、体を冷やしやすい特徴があるのです。
そのため酢を過度に飲み過ぎると、体を逆に冷やしてしまうのですね。
ただし酢は陰性食品でありながらアルカリ度が高いものなので、ドロドロの血液をサラサラに変える作用があります。
酢は飲み過ぎに注意して、適量を摂取することが大切なのですね。
酢の飲み過ぎで起こる症状とは?
健康に良いからと酢を飲み過ぎてしまうと、冷え性の悪化以外にも主に2つの症状が出てきます。
酢は酸味が強く刺激物のうちのひとつなので、飲み過ぎるとどうしても症状が出やすくなってしまうのですね。
胃の中は強酸性の胃液により、常に胃壁が荒れやすい状態になっています。
なんらかの原因で胃壁にダメージを負っている時に酢を飲み過ぎると、胃痛などの症状が出る場合があります。
これは強酸性の胃液でダメージを受けた胃壁に、さらに追い討ちをかけるように酸性の酢が流れ込むことでより傷口が広がってしまうのです。
虫歯ではないのに冷たいものがしみたり、キリキリと歯が痛む場合があります。
これは酢の酸味によって歯の表面が溶けている「酸蝕歯」という症状で、虫歯にもなりやすくなります。
特にお風呂上がりで寝る前に酢を飲む人は要注意で、きちんと歯磨きをしてから寝ないと寝ている間に歯が溶ける心配がでてくるのです。
酢の飲み過ぎで体にどんな弊害がある?
過ぎたるは及ばざるが如しと言いますが、酢を飲み過ぎることでどんな弊害があるでしょうか?
誰もが一度は気にしたことがある体臭ですが、なんと酢の飲み過ぎで体臭がキツくなることがあるのです。
何となく想像がつきますが、やはり汗とともに酸っぱいニオイが出てしまうのでしょうか?
実は酢は飲み過ぎなければ逆に体臭を軽減してくれる働きがあるのですが、過剰摂取で汗とともに酸が出てしまうのです。
そのため汗が臭うようになり、結果体臭がキツくなる弊害があるということなのですね。
元々体臭が気になる人の場合は酢を飲み過ぎないようにして、1日大さじ1杯の目安量を守るようにしましょう。
こうすることで臭いのもとを抑えるクエン酸がうまく働いてくれて、体臭を抑えることができます。
飲み過ぎ注意!体に良い酢の飲み方とは?
酢は健康面を気にしている人が飲んでいる場合が多いものですが、飲み方に気をつけないと逆に健康を損ねる弊害があります。
そのため飲み方を工夫して、体に悪影響が出ないようにしていく必要があるのです。
ではどんな飲み方が体に良いのかを見ていきましょう。
酢は酸味が強いので、空腹時に飲んでしまうと胃壁を傷つけて胃腸の具合が悪くなる症状がでる恐れがあります。
そのため食後に飲むようにすれば、食べ物と一緒に消化されるので胃にダメージを負いにくくなります。
原液で酢を飲むと、酸の濃度が高すぎて虫歯の原因となったり腹痛を起こすことがあります。
これらの症状を防ぐためにも、原液では飲まないようにしてお水などで割りましょう。
胃腸が弱い人にオススメなのが牛乳割りで、乳製品の膜が胃を守るので飲みやすくなります。
酢の酸味が苦手という人や子供にも適しているので、最初酢に慣れるまでは牛乳割りで飲むのがオススメです。
酢の飲み過ぎに関するまとめ
酢を飲み過ぎると現れる症状や弊害について、詳しくご紹介してきました。
酢は血液をサラサラにする作用があるので、体の隅まで血液が行き渡って冷え性を予防します。
しかし、酢を飲み過ぎると逆に内臓を冷やしてしまい、隠れ冷え性の症状が出る場合があるのです。
また体臭がキツくなったり歯が溶けやすい、胃腸の調子が悪くなるなどの弊害もあり、酢の飲み過ぎはリスクもあることがわかりましたね。
ただ食後に酢を飲むようにする、牛乳で割るなどの工夫をすればより安全に飲むことができます。
健康に良いものだからこそ適量を心がけて、酢の飲み過ぎで体の調子が逆に悪くなることだけは防いでいきましょう。
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