土用の丑の日や、なんだか元気がないときに食べるとスタミナがついてくるウナギ。
高級料理なので、なかなかウナギを頻繁に食べられる人は少ないですよね。
しかしウナギは豊富な栄養を含んでいるので、意外に少しの量だと思っていても食べ過ぎになりやすいんです。
ウナギは適量ならば体に良い食べ物ですが、食べ過ぎると危険な場合もあるのです。
ではどんなときに、ウナギが過剰摂取になってしまうのでしょうか?
今回は『ウナギの食べ過ぎはどうして危険なのか、そして過剰摂取による体への影響について』見ていきます。
ウナギを食べ過ぎたらどうして危険なの?
ウナギを食べる機会はそうそう多くないので、ここぞとばかりに食べ過ぎてしまうことが多いですよね。
美味しいから余計に食べ過ぎてしまうのかもしれませんが、実はウナギの食べ過ぎは危険なことがあるのです。
ウナギにはビタミンAが非常に多く含まれていて、栄養価が高いのが特徴です。
ウナギを食べると目が良くなるなどと言われるように、ビタミンAは目や粘膜などを強くしてくれる栄養素。
しかし、ウナギなどに含まれる動物性ビタミンAの場合、過剰摂取になると体内に蓄積されてしまうのです。
このことから過剰摂取による中毒症状で吐き気や脱毛などを起こしてしまい、危険なことになります。
ウナギを食べ過ぎるのは、同時に栄養素を摂取し過ぎてしまうということですね。

ウナギは少量で食べ過ぎになりやすい
ウナギというと、大きなお重箱にたっぷり敷き詰まったものが魅力的ですが…。
実はウナギは少量でも食べ過ぎになりやすく、栄養価がオーバーしがちなのです。
なんと蒲焼き半分のサイズの約50gで、1日に必要なビタミンAが補えるほど。
そうなると特上うな重など食べると、明らかに食べ過ぎでビタミンAの過剰摂取になって危険ですよね。
たまに食べる分にはそこまで危険性はありませんが、頻繁にウナギを食べる人は注意が必要です。
ウナギをお店で食べる時はそこまで少量で出されることはまず無いので、食べ過ぎたなと思ったらレバーなどは食べないようにしましょう。
ウナギの食べ過ぎは妊婦さんは危険!
ウナギこ食べ過ぎにより注意しなければならないのは、妊婦さんかもしれません。
特に妊娠初期は赤ちゃんの大部分が作られるため、奇形などの異常に注意すべき時期です。
この時期にウナギに含まれる動物性のビタミンAを過剰摂取すると、奇形の確率が上がるという危険性があるのです。
ウナギ以外にもレバーなど、脂溶性ビタミンAを含む食材は控えた方が良いでしょう。
ちなみに緑黄色野菜に多く含まれるβカロチンも体内でビタミンAに変換されますが、こちらは水溶性ビタミンAなので体内に蓄積はしません。
そのため過剰摂取による危険性はないので、安心してくださいね。
妊娠がわかったらウナギを食べ過ぎないように注意するか、産後のご褒美に取っておきましょう。

ウナギは食べ過ぎなければ栄養の宝庫!
ウナギは暑い夏場に備えて土用の丑の日に食べることで有名ですが、これにはきちんとした理由があるのです。
ビタミンAの他にはスタミナをつけるビタミンB1、B2も含まれ、体の老化を防ぐビタミンEや血管を強化して脳を活性化するDHAとEPAも含まれます。
また胃粘膜を保護しながらタンパク質の吸収を助けるムチンも豊富なので、食べ過ぎさえしなければ栄養素の宝庫なのです!
ウナギは栄養価が高いぶん食べ過ぎると栄養の過剰摂取で危険ではありますが、適量なら体を健康に保つのに役立つのですね。
いずれも1日100gくらいであれば、よほど頻繁に食べない限り食べ過ぎにはならないので一人前を食べ切るぶんには気にし過ぎなくても大丈夫です。
【ウナギにそっくりアナゴの食べ過ぎについてはこちらをどうそ】

ウナギの食べ過ぎに関するまとめ
ウナギの食べ過ぎはどうして危険なのか、そして過剰摂取による体への影響についてご紹介してきました。
ウナギの食べ過ぎが危険なのは、豊富に含まれるビタミンAの過剰摂取で中毒症状を起こす可能性があるためです。
ウナギは蒲焼き半分のサイズで十分なビタミンAが摂取できるので、少しの量で食べ過ぎになってしまうんですね。
また妊娠初期は赤ちゃんの奇形率が高くなるなどリスクもあるので、ウナギの食べ過ぎには特に注意が必要です。
しかしウナギは健康な体を作るための栄養素が豊富に含まれているので、食べ過ぎなければ栄養的に素晴らしい食材です。
危険性をきちんと理解しながら、美味しいウナギを適量楽しみながらいただきましょう。
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