日本人にとってはなじみ深い昆布は、和食を作る際には欠かせない食べ物です。
それだけ日常で知らない間に食べ過ぎてしまうことが多い昆布なのですが、実は注意しなければならない点があります。
昆布を食べ過ぎることで、甲状腺に影響が出る可能性があるのです。
甲状腺といえば喉の部分にある重要な器官ですが、昆布の食べ過ぎがどのようにして影響を及ぼすのでしょうか?
そこで今回は『昆布を食べ過ぎると甲状腺に影響が出ることについて』、詳しく原因などを見ていきましょう。
昆布の食べ過ぎが良くない理由とは?
海藻類で食物繊維も多く、美容にも良いと評判の昆布。
しかし昆布は食べ過ぎると体に悪影響があると言われますが、その理由はなぜなのでしょうか?
実は昆布には、大量の「ヨウ素」が含まれています。
しかも大量といっても、他の海藻類と比べて桁外れに多い数値なのです。
そのためほんの少しの量でも食べ過ぎになりやすいのが特徴なので、注意をしていかなければなりません。
世界的にはヨウ素が不足している国が多い中で、日本の場合は出汁に昆布を使うのでどちらかというと過剰摂取になっています。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの分泌と深い関わりがあるので、過剰摂取や不足があると悪影響を及ぼしてしまうのです。
昆布の食べ過ぎで甲状腺に影響が出るの?
ヨウ素は適量なら甲状腺ホルモンの働きを正常にさせますが、食べ過ぎた場合は甲状腺機能低下症などを引き起こします。
甲状腺ホルモンの分泌量が昆布のヨウ素によって増え過ぎてしまい、体に影響が出てしまうのですね。
また昆布自体を食べていなくても、その出汁を飲むだけで大量のヨウ素を摂取してしまうのが厄介なところです。
1日3回昆布出汁の味噌汁をたくさん飲んで、具合が悪くなってしまった人もいたようですね。
自覚していない中で自然と食べ過ぎになっていることが、ヨウ素による体への影響を考えると怖い点なのです。
昆布の食べ過ぎに注意しなければならない人
日本人の場合は諸外国に比べてヨウ素を日常的にたくさん摂取しているので、多少の昆布なら食べ過ぎにはなりません。
しかし中には、昆布の食べ過ぎに注意しなければならない人がいます。
まず元々甲状腺に問題を抱えている人は、ヨウ素の量が多過ぎるので避けていきます。
また妊娠中の女性も赤ちゃんの甲状腺に悪影響が出る恐れがあるので、食べ過ぎには注意が必要です。
そして意外なのですが、昆布は糖質が高い食べ物なので糖尿病の人は食べ過ぎない方が良いでしょう。
また加工品などは塩分量も高めなので、高血圧の人も摂取量を減らすなど注意した方が良いでしょう。
このケースに当てはまる人の場合は、昆布の食べ過ぎで体調を崩しやすくなっています。
ヨウ素が体に悪影響を与えやすい状態になっているので、より気をつけていきたいですね。
昆布の食べ過ぎ防止!どのくらいまでなら大丈夫?
昆布の食べ過ぎを防ぐために、どのくらいまでなら許容範囲なのかを把握しておくことが大切です。
知らない間に食べ過ぎていて、甲状腺機能に影響が出るのは辛いですからね。
昆布の出汁だけでも含まれるヨウ素の9割が出てしまうので、昆布出汁の汁物は最低でも週に3日程度に抑えましょう。
またおしゃぶり昆布などの加工品もヨウ素や塩分、糖質の過剰摂取になるので1日に1g程度にしていきます。
昆布出汁の汁物を全くとらない場合には、昆布巻きなどを少し食べても問題はありません。
基本的に乾物の方がヨウ素の含有量は少ないので、なるべくなら乾燥したものを使っていきたいですね。
少量で食べ過ぎになるからこそ、少し摂取量に関しては慎重にならなくてはなりません。
甲状腺に影響が出てからでは遅いので、なるべく日常的に意識することが大切なのです。
昆布の食べ過ぎに関するまとめ
昆布を食べ過ぎると甲状腺に影響が出ることについて、原因などをご紹介してきました。
昆布の食べ過ぎが体に良くないといわれるのは、ヨウ素が桁外れに多く含まれているからです。
ヨウ素はとりすぎると甲状腺ホルモンの分泌量な影響を及ぼして、全身症状を引き起こします。
また元々甲状腺疾患のある人や妊婦さんは、特に注意が必要です。
糖質も高いので、糖尿病の人も食べ過ぎには気をつける必要があります。
昆布のヨウ素は出汁にも含まれているため、少なくとも週に3回程度に抑えて摂取量を減らすことが大切なのです。
ヨウ素は足りなくてもとりすぎても良くないので、バランス良く考えながら意識していきたいですね。
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