甘酸っぱくジューシーで、ちょっとした苦味が大人にも大人気のグレープフルーツ。
輸入ものであれば通年スーパーなどに売られていて、毎朝食べている人も多いのではないでしょうか。
さわやかな味でみずみずしいので、つい食べ過ぎてしまうことも多いグレープフルーツですが…。
グレープフルーツを食べ過ぎると、体にとって悪影響が出たり症状が出ることもあるのです。
手軽に食べられるグレープフルーツ、食べ過ぎによって一体どのような症状が起こってしまうのでしょうか。
そこで今回は『グレープフルーツを食べ過ぎるとどんな症状が起こるのか』、詳しく説明していきます。
グレープフルーツの食べ過ぎは歯に悪影響がある
グレープフルーツを食べ過ぎると、歯に悪影響が出る恐れがあります。
歯の表面はエナメル質でできていますが、実はグレープフルーツに含まれる酸が歯の表面を溶かしてしまうのです。
エナメル質が溶けた歯は虫歯になりやすく、知覚過敏や痛みなどといった症状を引き起こしやすくなります。
この状態の歯を「酸蝕歯」といい、歯が溶けたり欠ける原因となっています。
特に子どもの場合はエナメル質がまだ未熟なので、グレープフルーツの食べ過ぎには注意が必要です。
一気に食べ過ぎるよりは、少しずつダラダラ食べる方が酸蝕歯の症状が起こりやすくなります。
グレープフルーツを食べるときは「1日1回」などと回数を決めていきましょう。
またグレープフルーツを食べた後の歯磨きは1時間ほど避け、水でうがいをする程度にしておくのが安心です。
グレープフルーツの食べ過ぎは胃腸症状が出る?
胃が痛む症状がある人は強力な酸性である胃酸によって胃壁を荒らしてしまい、痛みが出ていることがほとんどです。
グレープフルーツに含まれる酸は胃酸ほど強力ではないものの、弱って荒れてしまった胃壁にダメージを与える可能性があります。
そして胃酸の分泌も増えてしまい、余計に胃を荒らしてしまう原因にもなるのです。
グレープフルーツに限らず、胃腸の具合が悪い人は柑橘系の果物の摂取は避けた方が良いでしょう。
またグレープフルーツは二日酔いに良いという情報もありますが、実はその作用はあまり信ぴょう性のあるものとはいえないようです。
むしろグレープフルーツの酸が胃酸を増やして胃を刺激してしまい、さらに吐き気がひどくなることもあるのです。
グレープフルーツは1日何個までなら食べ過ぎにならない?
グレープフルーツの食べ過ぎが良くないことはわかりましたが、具体的に1日何個までなら食べ過ぎにならないのでしょうか。
グレープフルーツに含まれるビタミンCの摂取量でいうと、基本的に半分食べれば1日に必要な100mgを摂取できます。
また何個も食べることで歯のエナメル質に悪影響を与えることから、1日に食べるグレープフルーツの量は「半分から1個まで」とした方がいいでしょう。
特に子どもの場合は多くて半分くらいにした方がお腹にも負担がかかりにくいので、食べ過ぎないように気をつけてください。
グレープフルーツは薬を服用中の人は食べ過ぎ注意!
グレープフルーツを食べる際に気をつけなければならないことのひとつに、薬との飲み合わせの問題があります。
グレープフルーツに含まれる天然フラボノイドが、薬を代謝するための酵素の働きを妨げてしまうのです。
そのためグレープフルーツと飲み合わせが悪い薬は80種類以上あるといわれ、常用している薬がある人は特に注意が必要です。
少しの量ならば問題ないことも多いですが、食べ過ぎてしまうとせっかく飲んだ薬の効果がなくなってしまいます。
特に多いのがカルシウム拮抗薬という高血圧や狭心症のための薬で、その次に多いのは免疫抑制剤になります。
特に高血圧の薬を飲んでいる人は多いので、グレープフルーツの食べ過ぎには気をつけたいですね。
グレープフルーツの食べ過ぎに関するまとめ
グレープフルーツを食べ過ぎるとどんな症状が起こるのか、詳しく説明してきました。
グレープフルーツの食べ過ぎは、歯のエナメル質を溶かして酸蝕歯にしてしまうリスクがあります。
またグレープフルーツによって胃酸の分泌が増え胃を荒らしてしまうため、胃痛や吐き気などの症状を引き起こします。
グレープフルーツに含まれるビタミンCは半分食べれば十分な量を摂取できることから、1日で半分から1個が適量です。
グレープフルーツの食べ過ぎで注意が必要な人は、普段から薬を飲んでいる人です。
高血圧などの薬はグレープフルーツと相性が悪いので、一緒に食べ過ぎないようにしましょう。
普段の生活で意識しながら、美味しくグレープフルーツを食べていきたいですね。
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