ジューシーで栄養たっぷりの牡蠣、外食時には下処理も保存方法もしっかりしてあるので安心して食べることができます。
しかし、家庭で殻付き牡蠣を調理しようとするとどうでしょう。
殻の取り方などの下処理や保存方法、安全に食べられるのかなどわからないことも多くないですか?
せっかく家に殻付き牡蠣があるということであれば美味しく長持ちさせて安全に食べたいですよね!
今回は『殻付き牡蠣の下処理の方法や保存方法について。美味しく長持ちさせるために気をつけることは?』をテーマに紹介します。
殻付き牡蠣の下処理の方法は?
スーパーなどで牡蠣を買う時は下処理済みのものが多いのですが、殻付き牡蠣が家にある場合は調理前に下処理をしなければなりません。
殻付き牡蠣の下処理なんてわからない、という人も多いかもしれませんね。
殻を剥く
用意するもの:たわし、軍手、濡れタオル、キッチンバサミなど刃が強いハサミ、牡蠣ナイフ(なければ洋食ナイフやバターナイフでも○ 傷付くこともあるので高価なものは避ける)
① 牡蠣の殻をたわしでこすり、汚れを落とす
② 怪我の予防のために牡蠣を持つ方の手に軍手をはめる
③ 身の入っている深い殻の方が下にくるようにし、濡れタオルの上で動かないように固定しながら持つ
④ 殻の隙間からナイフを差し込み、平らな殻(フタ)の内側に沿わせながら動かし、貝柱を剥がす(身を傷付けないように気を付ける)※隙間がなければ丈夫なハサミで殻のふちをカットし隙間を作ってからナイフを入れる
⑤ 貝柱を剥がしたらフタ側の殻が開くので、上と下をつなげているつがいの部分を動かしてフタ側の殻を取る
⑥ 深い殻に残った身は殻と貝柱でつながっているので、ナイフを差し込み剥がす
むき身を洗う
用意するもの:片栗粉を汚れに応じた量、ザル、ボウル
① むいた身はボウルに入れ水で優しく洗い、ザルで水気を切る
② ①をボウルに戻し、大さじ2~3程の片栗粉を入れる
③ ボウルの中で優しく手で円を描く様に汚れを落とす
④ キレイな水をはったボウルに③を入れ、汚れと片栗粉を落とす
⑤ 汚れが気になるようであれば①~④までを繰り返し、キレイになるまで洗う
⑥ キレイになったら洗ったザルにあげ、水気を切る
⑦ フライや天ぷらにする場合はキッチンペーパーで水気を取る
牡蠣の保存方法は?
下処理をしてからすぐ料理に使うということでしたら保存方法に悩むことはありませんが、すぐ使わない場合の保存は生ものということもあり困ってしまいます。
では早速どのような保存方法があるかを見ていきましょう。
殻付きの牡蠣
〈冷蔵保存〉
用意するもの:保存容器、キッチンペーパー、ラップ
① タッパーなどの保存容器に殻付きの牡蠣を重ならないように並べる
② キッチンペーパーを水で濡らし、牡蠣の殻の上に乗せる
③ 牡蠣の入った保存容器の上にラップをふんわりとかぶせる(密封はしないようにする)
④ 冷蔵庫で保存する
冷蔵保存した場合の保存期間は3日程です。
新鮮な牡蠣であれば、2日経過したものでも生で食べられます。
〈冷凍保存〉
用意するもの:冷凍保存可能なジッパーバッグ、キッチンペーパーや布巾など、浅型バット
① 流水で牡蠣の殻の汚れを一つずつ落とす
② 汚れを落とした牡蠣の水気をキッチンペーパーなどでしっかり拭き取る
③ 牡蠣を重ならないようにジッパーバッグに入れ、空気を抜き密封する
④ 冷凍庫で保存 くっついたまま凍らないように、完全に冷凍されるまでは浅型バットなどを使用する
冷凍保存した場合の保存期間は1ヶ月程です。
料理に使う時には必ず加熱調理をしてから食べるようにします。
冷蔵のものと比べると風味がややおとるので頭の片隅にでも置いといてくださいね。
むき身の牡蠣
〈冷蔵保存〉
用意するもの:塩水入りのものは一緒に入っている塩水とジッパーバッグ、塩水入りではないものは浅型バットなどの器とキッチンペーパー、ラップ
塩水入り
① そのまま冷蔵庫で保存し、消費期限内に使い切る
② 一度に全部を使い切らない時は牡蠣のパックに入っている塩水をジッパーバッグに詰め替え牡蠣も一緒に入れ空気を抜いた状態で保存し、早めに使い切る
塩水入りではないもの
できるだけ一度に全部を使い切るのがおすすめですが、紹介します。
① むき身を流水で洗いキッチンペーパーで力を入れずに水分を拭き取る
② 浅型バットなどに並べて入れてラップをかけて保存し、早めに使い切る
冷蔵保存した場合の保存期間は塩水入りなら消費期限内、開封した場合はできるだけ早く使い切ります。
塩水入りではないものはあまり長持ちしないので、できるだけ一度に全部を使い切るか、冷凍保存がおすすめとなります。
〈冷凍保存〉
用意するもの:塩水入りのものは特になし、塩水入りではないものは金属の浅型バットなどの器、ラップ、ジッパーバッグ
塩水入り
①そのまま冷凍庫に入れる
塩水入りではないもの
① 浅型バットなどに重ならないように並べ、ラップをする
② 冷凍庫で1時間程冷凍する
③ ②をジッパーバッグに入れ直し、空気を抜いて冷凍庫で保存
冷凍保存した場合の保存期間はどちらも1ヶ月程です。
牡蠣を美味しく長持ちさせるコツは?
牡蠣を美味しく食べるには新鮮なものをすぐ食べることがおすすめですが、美味しいまま長持ちをさせるということはなかなか難しいものであります。
冷凍保存をしても新鮮なものと比較すると味が多少劣ってしまうようですしね。
そこで、牡蠣を美味しく長持ちさせる方法として、オイル漬けにして保存するという方法もあるので、一例ではありますが紹介します。
【牡蠣のオイル漬け】
用意するもの:牡蠣 200g、オリーブオイル(調理用) 大さじ1、オイスターソース 大さじ1、唐辛子 1本(お好みで)、ニンニク お好みで、オリーブオイル(保存用) 100cc程、保存用の瓶
① 調理の前に保存用の瓶を煮沸消毒して、水分をしっかり拭き取っておく
② 唐辛子の種を取り除き、輪切りにする
③ 火をつける前のフライパンにオリーブオイル大さじ1とニンニクを入れ、牡蠣を並べる
④ 中火にかけ、両面2分ずつ焼く
⑤ 弱火にし、オイスターソースを振り、全体に絡まるように3分程煮絡める
⑥荒熱を取り、消毒した瓶に入れ、唐辛子と保存用のオリーブオイルオイルを入れる
今回紹介した牡蠣のオイル漬けは冷凍保存のように1ヶ月というわけにはいきませんが、10日程の保存ができます。
少し寝かした方がよりおいしく食べられます。
牡蠣の保存に関するまとめ
牡蠣の下処理はナイフを入れる隙間を作って貝柱をナイフで剥がせばキレイに取れます。
慣れるまでは大変かもしれませんが、慣れれば楽しい作業ですよ。
おいしく食べるためには汚れもしっかり洗い流さなければなりません。
方法も簡単で片栗粉を使ってキレイにすることができます。
牡蠣の保存期間については冷蔵保存の場合2日程で食べきってしまうのがおすすめで、冷凍保存の場合は1ヶ月程保存ができます。
オイル漬けにしておいしく保存することもおすすめで、10日程の保存が可能です。
今回紹介した下処理から保存まで、是非お試しくださいね。
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