ヒマワリの種の食べ過ぎは危険なの?栄養や効果を知っていますか?





子供の頃にヒマワリの種を採って食べたことがある、という人も多いと思います。

そのまま食べればほんのり甘みがあり、ローストすれば香ばしさがプラスされ食感も変わりおいしく食べられます。

おやつやおつまみに食べていると、癖になって食べ過ぎてしまうということもあるでしょう。

しかし、ヒマワリの種は食べ過ぎると危険だという噂があります。

自然のものなので体に良い栄養や効果も得られるとは思いますが、食べ過ぎは危険という問題をクリアにしていきたいですね。

今回は『ヒマワリの食べ過ぎは危険?栄養と効果は?』をテーマに紹介します。

 

【スポンサーリンク】

ヒマワリの種の食べ過ぎは危険なの?

危険ということであれば食べ過ぎには注意が必要になります。

ヒマワリの種は何が危険なのでしょうか。

カロリーが高い!

ヒマワリの種は種実類「ナッツ」の一種で、100gあたりのカロリーが611kcalととても高いです。

一日の摂取カロリーの目安は年齢、活動などで異なりますが、男性 約2,600kcal 一食あたり約850kcal、女性 約2,000kcal 一食あたり約650kcalとなります。

比較すると女性の一食あたりの摂取カロリー約650kcalと大差がなく、高いことがわかります。

食事で摂るカロリーに加えて、おやつやおつまみなどでヒマワリの種を食べ過ぎると当然どうなるかわかりますよね?

そうです、肥満へとつながってしまいます。

運動などをしていれば別ですが、消費されずに余ってしまったカロリーは体脂肪に姿を変えてしまいます。

肥満は万病のもとという言葉もあり、太ると様々な病気、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、脳・心血管疾患、睡眠時無呼吸症候群などを発症する可能性があります。

毎日の食べ過ぎが重なるとリスクも高くなるので注意しましょう。

一日の摂取の目安はスプーン一杯となっています。

 

リノール酸がアレルギーなどを促進

ヒマワリの種にはリノール酸が含まれています。

リノール酸は体に良いと言われていますが・・、近年では過剰摂取が問題になっています。

リノール酸は体の中で合成することのできない必須脂肪酸の一種で、健康維持のためには欠かせない成分です。

その働きは血液中のコレステロールを減らし、血管を健康に保つ働きがある他、免疫機能の調整、肌を健康に保つ、子供の成長の補助などに役立ちます。

コレステロールを減らす働きがありますが、摂り過ぎると善玉コレステロールまで低下させる恐れがあります。

また、免疫細胞が作用しづらくなり、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を引き起こしたり、助長させたりします。

動脈硬化や心疾患なども発病する可能性があるとされています。

リノール酸は酸化しやすい特性があり、癌などの病気の原因となる過酸化脂質が増えてしまうので、摂り過ぎには注意が必要です。

 

セレンが胃腸障害などの様々な異常を起こす

ヒマワリの種にはセレンが豊富に含まれています。

セレンの働きは強い抗酸化作用があり肌や細胞の老化を防止し、癌や動脈硬化などの予防にも役立つと言われています。

免疫力を高める作用も癌を抑制する効果があると言われていて、その効果は前立腺癌、肺癌、結腸直腸癌、特にこの三つの癌が発生するのを抑制し、転移の予防にも期待ができます。

しかし、摂り過ぎは脱毛や爪の変形、疲労、神経系の異常、吐き気や下痢などの胃腸障害を発症します。

重症化することもあり、重度の胃腸障害、神経障害、呼吸困難、腎不全、心筋梗塞などのリスクが高まります。

摂取に注意が必要な人は妊娠中の人です。

妊娠中にセレンはママにも赤ちゃんにも必要な栄養となるのですが、過剰摂取は毒性が強い毒素にもなってしまいます。

妊娠中の過剰摂取は催奇形性、流産の恐れがあります。

サプリメントなどから摂取する場合には配合量に注意が必要となるので気を付けましょう。

 

【スポンサーリンク】

ヒマワリの種の栄養と効果は?

食べ過ぎには体の健康を損なう恐れがありますが、ヒマワリの種には生活習慣病の予防に働くリノール酸や抗酸化作用が強いセレンが含まれていることがわかりました。

これらの他に含まれる栄養と効果も紹介します。

 

カリウム:むくみや高血圧を予防

ヒマワリの種にはカリウムが含まれています。

カリウムには体の中の摂り過ぎたナトリウムを排出する作用があり、この働きは塩分の摂り過ぎで上がった血圧を下げ、高血圧の予防にも役立ちます。

カリウムの利尿作用が女性の天敵であるむくみを改善する働きがあります。

カリウムが持つ浸透圧を維持する働きが酸・塩基平衡の維持だけではなく、脳への神経伝達にも役立ちます。

また、筋肉や心臓の働きを正常に保つ、細胞内の酵素反応を正常に保つなどの働きがあり、カリウムは体内で恒常性が保たれるように作用しています。

 

ビタミンE:抗酸化作用

ヒマワリの種に抗酸化作用を持つビタミンEが含まれています。

ビタミンEは体の中に発生した活性酸素を除去する働きや、脂質が体の中で過酸化脂質に変わってしまうことを防ぎ、生活習慣病の予防に役立ちます。

活性酸素や過酸化脂質は癌や動脈硬化などの病気の原因となるものなので、体の中に存在しない方がいいのです。

細胞や肌の老化を予防する働きもあるので、女性の悩みであるシミ、シワ、くすみなど紫外線による皮膚細胞の老化の抑制に期待ができます。

また、血流改善の効果があるので新陳代謝も改善し、冷え性や肩こり、冷え性に伴う頭痛などの改善にも期待ができるでしょう。

 

トリプトファン:ストレスやうつにも効果あり

ヒマワリの種に含まれているトリプトファンはアミノ酸の一種、体内で合成することができない必須アミノ酸です。

トリプトファンはエネルギー源でもあり、脳ではセロトニンやメラトニンといったホルモンの材料になります。

セロトニンは幸福ホルモンとも呼ばれていて朝から昼にかけて分泌され、気持ちを穏やかに保つためには欠かせない脳内ホルモンです。

ストレスを抱えている人、うつ気味の人に摂取してもらいたい栄養です。

また、腸の蠕動運動の活発化、鎮痛作用、止血作用などの働きもあります。

メラトニンは分泌されたセロトニンが夜になって変化するもので入眠作用があります。

トリプトファンは新陳代謝をよくするナイアシンの合成とも関係していることから様々な役割を担っている栄養と言えるでしょう。

 

ダイエットの敵、コルチゾールの抑制も

ヒマワリの種はカロリーが高いながら、適量であれば脂肪燃焼の効果が得られ、含まれるタンパク質やビタミンBから新陳代謝を良くするなど、ダイエットにも役立つ食べ物です。

更にダイエット中の試練である食事制限や過度な運動などから感じるストレスが原因で副腎皮質から分泌されるコルチゾールというストレスホルモンを抑制するという働きもあります。

コルチゾールの過剰分泌は副腎疲労の状態になり、様々な病気[生活習慣病、精神疾患、アレルギー、甲状腺の病気など]を発症しかねないので気をつけたいですね。

 

ヒマワリの種の食べ過ぎに関するまとめ

ヒマワリの種の食べ過ぎが危険と言われている理由

①カロリーが高いので肥満へ繋がる可能性がある

②リノール酸がアレルギーや生活習慣病などを促進する

③セレンが胃腸障害や妊娠中の摂取で催奇形性や流産を起こす

 

害になりかねないリノール酸やセレンにも生活習慣病の予防、抗酸化作用などの健康効果が得られます。

他にもカリウム、ビタミンE、トリプトファンなどが含まれ、むくみや高血圧の予防、抗酸化作用があることから生活習慣病や細胞や肌の老化を予防する働きもあり、ストレスやうつにも効果を発揮するということがわかりました。

また、ダイエットにも役立つ脂肪燃焼効果や代謝アップの効果、コルチゾールの抑制作用もあります。

食べ過ぎは危険ですが、身体や心、肌にまで嬉しい効果がたくさん得られます。

子供の頃を思い出して食べてみてもいいのではないのでしょうか。

【スポンサーリンク】

こちらの記事も読まれています



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です