一年を通して値段の変化がほぼなく、葉物野菜が高騰した時には豆苗に助けられたという家庭も多いのではないでしょうか。
美味しくて安いだけではなく、栄養や体に良い効能もたっぷりで大注目に野菜なんです!
テレビでも栄養や効能について特集し始めた時から、一時期スーパーではどこも売り切れてしまって探し回った記憶があります。
そんな安くて使い勝手の良い豆苗ですが、食べ過ぎると腹痛や嘔吐を引き起こすという噂があるのですが…果たして本当なのでしょうか?
そこで今回は『豆苗の栄養や効能、食べ過ぎで腹痛や嘔吐になることはあるのか』について詳しくご紹介していきます。
豆苗は優れた栄養がたくさん詰まっている
豆苗は値段も安く誰でも手軽に買えることから気に留めない人が多いですが、実は栄養が非常に豊富な野菜なんです!
たった50グラム食べれば、1日に必要な栄養分の倍くらい摂取できてしまうものもあります。
では具体的にどんな栄養が豆苗には含まれているのか、詳しく見ていきましょう。
豆苗といえば、血液を固まりやすくするビタミンKの含有量には目を引くものがあります。
50グラムの摂取で200%以上の栄養分を取り入れられるため、非常に効率的な摂取が可能です。
女性は是非摂取したい葉酸も、豆苗には多く含まれています。
50グラムの摂取で1日に必要な葉酸の約8割を取り入れる事ができ、美味しく手軽に摂取できるのが特徴です。
ビタミンCも1日の摂取したい栄養分の7割を摂取可能で、子供からお年寄りまで多くの人に食べてもらいたい野菜といえます。
毎日の健康と美容のためには、ビタミンCは欠かせない栄養と言えるでしょう。
摂取すると体内でビタミンAに変わるβカロチンも、緑黄色野菜の豆苗には豊富に含まれています。
ビタミンCとほぼ同量含まれているので、皮膚や粘膜を強化して風邪を引きにくくします。
豆苗の体に良い効能とは?
ビタミン類を中心に多くに栄養が含まれる豆苗ですが、具体的に体にとってどんな効能があるのでしょうか。
豆苗を食べて、体に良い効能を発揮させましょう!
豆苗はビタミンCやβカロチンなどの抗酸化作用を持つ栄養素が豊富なので、肌の老化の大敵である活性酸素を抑制してくれます。
ビタミンCはシミの原因であるメラニンの生成を防ぐ作用もあり、美容には非常に効果的です。
豆苗に含まれるβカロチンの量は、ビタミンAに換算するととても多い数値です。
ビタミンAによる粘膜の強化やビタミンCによる抗酸化作用から、風邪を予防しやすい体を作っていきます。
豆苗には多くの葉酸が含まれており、お腹の赤ちゃんの先天異常のリスクを下げる作用があります。
また葉酸は赤血球の生成をサポートするので、妊婦自身の貧血予防にも適しています。
豆苗の食べ過ぎで腹痛や嘔吐は起こる?
豆苗を食べ過ぎると腹痛や嘔吐が起きることはあるのか、豆苗が大好きな人にとっては気になりますよね。
豆苗には食物繊維が含まれているのですが、実は消化しにくい「不溶性食物繊維」の含有量が多いのです。
本来は水溶性と不溶性をバランスよく摂取して便通の改善に役立つのですが、不溶性ばかりを摂取すると消化不良を引き起こします。
胃で十分消化しきれないと腸に負担がかかりやすく腹痛や下痢、嘔吐が起きやすくなるのです。
ただ市販の豆苗を1パック食べる程度では、特に食べ過ぎにはならないので鍋などで食べ過ぎたと思っても安心できますね。
豆苗を食べる際の注意点
血管の中で血液が固まって詰まってしまう血栓症の治療や、薬の副作用等を防ぐために処方されることがある「ワーファリン」。
抗凝固薬といって、血液をサラサラにして固まりにくくする作用があります。
豆苗に含まれるビタミンKには血液を固まりやすくする止血作用があり、つまりワーファリンの作用と対照的(拮抗)になってしまうのです。
せっかく薬を飲んでいるのに作用がビタミンKによって打ち消されてしまうので、病気の治療中の人にとっては大変なことになりますよね。
もしワーファリンを服用中の場合はビタミンKを大量に含む食べ物は避ける必要があるので、医師や薬剤師に指導を受けるようにしましょう。
豆苗の栄養や効能まとめ
豆苗の栄養や効能、食べ過ぎで腹痛や嘔吐になることはあるのか詳しくご紹介してきました。
豆苗にはビタミンKやビタミンC、葉酸やβカロチンなど体に良い栄養がたくさん含まれています。
風邪予防や美容に良い効能を持ち、特に妊婦に適した野菜であることがわかりました。
大量に豆苗を食べ過ぎてしまうと、食物繊維が消化不良となって腹痛や嘔吐が起こる可能性もあるのです。
またワーファリン服用中の人は薬とビタミンKの飲み合わせが悪いので、ビタミンKを多く含む豆苗は注意が必要でしょう。
特別な事がなければ非常に体に良い野菜なので、日常的に取り入れたいですね。
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