多くの河川で6月くらいから解禁される、鮎釣り。
川魚として一番に思い浮かぶ人も多く、旅館などでは季節の料理として食卓に並ぶことも多いです。
家庭でも鮎を食べたいけど、川魚ということで危険はないのか気になりますよね。
寄生虫のことや正しい食べ方などの知識がないと、なかなか安心して食べられません。
鮎を食べ過ぎたときにどんな危険があるかなどを把握しておくことで、より安全に食べられるのです。
そこで今回は『鮎を食べ過ぎるのは危険なのか、寄生虫から体を守る調理方法について』詳しくご紹介していきます。
鮎の食べ過ぎはカルシウム過多になって危険?
鮎の食べ過ぎは危険という噂がありますが、基本的に常識の範囲内で食べる分には問題になることはありません。
ただ毎日のように大量に食べ過ぎた場合には、鮎に含まれるカルシウムの摂り過ぎになる危険があるのです。
カルシウムといえば骨を丈夫にするなど体にとって良いイメージが強いですが、実は摂り過ぎは負担になってしまうんですね。
カルシウムが過剰な状態になると、高カルシウム血症になってしまいます。
嘔吐や下痢などの消化器症状や不正脈といった症状が出て、さらには結石のリスクも高まるのです。
高カルシウム血症はカルシウムの過剰摂取が続くと起こりやすいので、特にマルチミネラルなどのサプリメントを飲んでいる人は要注意なんです!
知らない間にカルシウムをサプリメントから摂取しているので、鮎の食べ過ぎで高カルシウム血症を誘発しやすいのですね。
鮎は食べ過ぎないように注意して、カルシウムの適量を守らなければなりません。
鮎の食べ過ぎは塩分過多になって危険?
鮎を使った料理といえば…やはり鮎の塩焼きではないでしょうか。
鮎はそのまま味付けなしで食べることがあまりないので、食べ過ぎてしまうと思わぬ悪影響の危険があります。
それはズバリ、塩分のとりすぎです。
塩分をとりすぎてしまうと、体の中の塩分量を減らそうと水分を増やして薄めようと体が働きます。
すると血管内の水分量が増えることで血圧が上がったり、むくみが起こってしまうのです。
高血圧は生活習慣病のひとつで、命の危険もある動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高めます。
鮎を調理する過程で塩を使うので、食べ過ぎには注意しなければなりませんね。
鮎は食べ過ぎなければ栄養豊富!
食べ過ぎは体にとって負担になりやすい鮎ではありますが、食べ過ぎなければ栄養豊富な魚なんですよ。
1日に必要なタンパク質のうち4分の1を1尾食べるだけで摂取できて、必須アミノ酸も含みます。
脂質は天然鮎よりも養殖の方が含有量が多く、DHAやEPAがたっぷり含まれているのです。
DHAやEPAはコレステロール値を下げて、脳の機能を高めると言われています。
他にも皮膚や粘膜の強化に役立つビタミンA、カルシウムの吸収を高めるビタミンD、抗酸化作用のあるビタミンE、ビタミンB1、B2も豊富です。
鮎の栄養の特徴として、天然モノよりも養殖の方が優れている点が挙げられます。
ビタミンなどのバランスがとれていて、さらにタンパク質が多いのに適度な脂質があることから美味しさも抜群なんですね。
適量を守って食べれば、体にとって良い栄養を取り入れることができますよ!
鮎の寄生虫から守るための食べ方
鮎を食べる上で頭に入れておきたい問題のひとつとして、寄生虫のことがあります。
ほとんどの鮎に寄生虫がいるので、食べて大丈夫なの?と心配している人も多いですよね。
鮎に含まれる寄生虫は横川吸虫というもので、体に影響が出るのは生焼けなどの状態で食べた場合です。
また寄生虫が入り込んだ数が少なければ特に症状が出ない場合もありますが、食べ過ぎて寄生虫の量が多くなると消化器症状を引き起こします。
鮎を食べなくても、生の状態の鮎を触った手を洗わずに生野菜などを処理して食べた場合にも感染するので注意が必要です。
塩焼きなどの食べ方でも、しっかり中まで火を通して食べれば問題はありません。
寄生虫を除去する特別な調理方法はなく、とにかく生焼けを食べないようにします。
また他の食材を調理する場合は良く手を洗うようにして、寄生虫を体に取り込まないようにしましょう。
鮎の食べ過ぎに関するまとめ
鮎を食べ過ぎるのは危険なのか、寄生虫から体を守る調理方法について詳しくご紹介してきました。
鮎を食べ過ぎることでどんな影響があるのかというと、カルシウムや塩分の過剰摂取が挙げられます。
しかし食べ過ぎに注意すればビタミンや良質な脂質、タンパク質が豊富で栄養はばっちりです。
鮎といえば横川吸虫という寄生虫が有名ですが、火をしっかり通すことで感染を予防できます。
調理中は手をしっかり洗いながら寄生虫の付着に気をつけるなど、食べ方や調理方法に注意しましょう。
季節の美味しい味覚である鮎を安全に食べるためにも、ぜひ実践してくださいね。
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