皆さんはチコリコーヒーというコーヒーを聞いたことがありますか?
聞きなれないコーヒーですが、ノンカフェイン飲料なのでカフェインの摂取が気になる人にはおすすめの飲み物です。
ノンカフェインということであれば安全かつ体に良い効果が得られるイメージがありますが、副作用のために飲めない人もいるのでしっかり覚えておきましょう。
また、視力も低下するとの噂もあるので、真相を探っていきましょう。
今回は『チコリコーヒーの効果や副作用とは?飲み過ぎで視力が低下するってほんと?』をテーマに紹介します。
チコリコーヒーってどんなコーヒー?
一般的によく飲まれているコーヒーがコーヒー豆から作られているのに対し、チコリコーヒーの原材料は「チコリ」でヨーロッパではハーブティーとして愛されています。
チコリはキク科の野菜でキクニガナとも呼ばれていて、ハーブティーとしてだけではなく葉、芯、花、根と全ての部分が食べられる野菜で、サラダ、天ぷら、グラタン、ソテーなど様々な料理が楽しめます。
ただ、生食は強い苦味があるので、苦いのが苦手だという人は加熱調理をして食べることがおすすめです。
チコリコーヒーはローストチコリというチコリの根の部分を乾燥させて焙煎したものから抽出されたもので、コーヒー豆を焙煎して作っているわけではないのでカフェインを含みません。
ノンカフェインコーヒーなので、カフェインの摂取が気になる人や寝る前のコーヒーの代わりにおすすめのコーヒーです。
気になる味ですが、特徴のある苦みや香りがコーヒーのようで、エスプレッソに似ていると表現されることもあります。
豆を焙煎したコーヒーが好きな人にはコーヒーと認められるものではないかもしれませんが、代用コーヒーと呼ばれているだけあってコーヒーにかなり近いです。
ネット販売などで購入できますが、最近ではスーパーでもお手軽にインスタントコーヒーとして販売されていて、身近なものとなってきました。
チコリコーヒーの効果は?
チコリコーヒーはただ飲み物として楽しむだけではなく、得られる効果も多いようなので早速見ていきましょう。
チコリにはイヌリンという水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
イヌリンは便通を良くするだけではなく、腸内にたまったコレステロールなどの余分な老廃物や発癌物質などを吸着して排出する働きがあるため、生活習慣病の予防にもつながります。
また、ビフィズス菌やラクトバジルス菌など善玉菌のエサとなり増殖を助け、悪玉菌を減少させるので腸内環境も整います。
駆風作用もあるので、ガスだまりでお腹が苦しいときのガスの排出を促し、症状を軽減させます。
チコリは強い利尿作用があり、余分な水分、尿酸、老廃物を体外に排出を促し、浮腫みの予防や改善に働きます。
チコリは腎臓の浄化をし、腎機能が高まることで得られる作用で、この作用が尿の排泄を促します。
先程チコリには腎機能を高める作用があると述べましたが、腎臓だけではなく肝臓、脾臓、胆のうなど他の臓器も浄化し、それぞれの機能を高めます。
チコリには特有の成分、チコリ酸という成分が含まれています。
チコリ酸には強肝作用、解毒作用があり、お酒を飲む日が続いた時や食べ過ぎた時こそチコリコーヒーが作用してくれます。
チコリには消炎作用があり、胃炎や気管支炎などで起きた炎症症状を緩和に期待ができます。
また、膀胱炎の炎症緩和にも期待ができるのですが、先にむくみのところで紹介した利尿作用もあわせて症状の軽減につながります。
チコリに含まれるイヌリンはデトックス作用だけではなく、食後血糖値の上昇を穏やかにします。
イヌリンは腸内で糖質と結びつき、糖はゆっくり吸収されます。
糖の吸収が穏やかになると血糖値の急な上昇を抑えられ、インスリンの分泌も穏やかになり、糖尿病の予防に期待ができます。
チコリコーヒーの副作用は?
チコリコーヒーから得られる効果はたくさんありますが、飲めない人もいるので注意が必要となります。
妊婦さんや授乳中のママにはコーヒーなどに含まれるカフェインは胎児や赤ちゃんの健康に害を与える可能性もあることから、摂取を控えた方がいいと言われています。
そこでノンカフェインであるチコリコーヒー…とおすすめしたいところですが、実は妊婦さんにはおすすめできない飲み物です。
というのも、チコリコーヒーはデトックス作用が強いからです。
チコリコーヒーの良い効果として紹介したイヌリンによる緩下作用、他に利尿作用、解毒作用と強いデトックス作用が流産のリスクを高めるという見解もあるからです。
ノンカフェインだしどうしても飲んでみたい、ということであればまず担当医に必ず相談し、指示をもらってからにしましょう。
チコリはキク科の植物です。
キク科のハーブはアレルギー症状が起きやすいと言われていて、キク科の植物(ブタクサやヨモギなど)のある人はチコリコーヒーを飲んでしまうとアレルギーの症状が悪化する可能性があります。
鼻水や目の痒みなど一般的な花粉症の症状であれば軽いのですが、稀に喘鳴(喘息)や呼吸困難、神経症状やアナフィラキシーショックなどの症状が起きてしまうこともあるので、軽視せずに飲まないようにしましょう。
チコリコーヒーには緩下作用などの強いデトックス作用があるので、妊娠中は控えた方がいいと先程も述べていますが、妊娠中だけではなく飲み過ぎは下痢などの副作用の原因となる可能性があります。
また、チコリコーヒーにはクロロゲン酸という成分が含まれていて、飲み過ぎることで胃の粘膜を過剰に刺激しすぎてしまい、胃を荒らして胃痛などの症状が現れることがあるので注意が必要です。
チコリコーヒーを飲み過ぎると視力が低下するということが言われています。
しかし、この視力低下については出所と根拠がわかっていません。
チコリコーヒーに含まれるどの成分が視力を低下させるのか・・?
現段階では確認ができていないのではっきりとお伝えすることができませんが、どんなものも食べ過ぎ、飲み過ぎ、摂り過ぎは体に悪いと言われています。
本当に視力が低下してしまうかもしれないので、摂取はほどほどにしましょう。
チコリコーヒーの飲み過ぎに関するまとめ
チコリコーヒーは馴染みのない飲み物でしたが、栄養価が高くおすすめできる飲み物です。
デトックス作用があり、整腸作用やむくみの予防・改善、老廃物の排出に役立ちます。
チコリに含まれるイヌリンは糖の吸収を穏やかにし、脂肪も吸着して便として排出するはたらきがあるので、生活習慣病の予防にもつながります。
また、内蔵を浄化し、機能を高める働きもあります。
副作用について、妊娠中は流産の可能性、キクアレルギーの人は症状の悪化の可能性があり、それ以外の人も飲み過ぎると下痢や胃痛を起こす可能性があるので注意が必要です。
テーマともなっている視力低下については現段階では根拠がわかっていませんが、飲み過ぎは体に影響がでることもあるので気を付けましょう。
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