お味噌汁の具として、昔から馴染みの深い二枚貝のひとつであるしじみ。
お湯で茹でるとダシがよく出て、それだけで味わい深いものとなります。
ただしじみ自体が小さめの貝類なので、少しだと物足りなくなってついたくさん食べ過ぎてしまいますよね。
しじみを食べ過ぎることによって起こるリスクは、どんなものがあるのでしょうか?
なるべくならリスクを避けて、安全にしじみを食べていきたいものです。
そこで今回は『しじみは食べ過ぎても大丈夫なのか、またどんなリスクがあるのか』を詳しくご紹介していきましょう。
しじみは食べ過ぎても大丈夫なの?
お味噌汁でもお吸い物でも、やはり主役のしじみはたくさん入っていた方が味が濃くて美味しいですよね。
しかし、しじみを一度にたくさん食べ過ぎてしまっても大丈夫なものなのでしょうか?
しじみには肝機能を高めるオルニチンという成分が含まれており、二日酔いがするときにはししみの味噌汁が良いと聞きます。
その他にも疲労を回復させるタウリンや鉄分などが豊富なため、貧血気味の人にとっても非常に良い食べ物なのです。
ただ一度に150g以上を食べ過ぎてしまうと、逆に肝臓に負担がかかるリスクが高くなってしまうのです。
しじみに限らず体に良いものでも、食べ過ぎてしまうとリスクが高くなるのは頭に入れておきたいですね。
しじみは鉄分豊富!食べ過ぎによるリスクは?
しじみは小さいながらも他の二枚貝に比べて、鉄分の含有量が多くなっています。
しじみは100gあたり5.3mgの鉄分を含みますが、これは1日の摂取目安量である7〜10mgの半分以上にもなります。
そのため適量を食べる分には貧血予防として、鉄分を効率よく摂取するのにしじみは適しているのです。
しかし1日の鉄分摂取目安量を超えてしまうと、鉄分が肝臓で処理しきれなくなって負担がかかります。
本来オルニチンの働きで肝臓に良いしじみが、一転肝臓に悪影響を与えてしまうリスクがあるのです。
しじみの鉄分は適量ならば申し分ないですが、食べ過ぎによるリスクは高くなります。
しじみの食べ過ぎでリスクが高い人
しじみの食べ過ぎによってリスクが高まる人は、肝機能がもともと弱まっている人です。
しじみを食べ過ぎると、処理しきれなくて余った鉄分が活性酸素を大量に生成してしまって肝臓にダメージを与えます。
普段健康な人ならば一時的な肝機能障害で軽く済むことが多いですが、肝機能に問題がある人の場合はより症状が悪化するリスクがあります。
肝炎や肝硬変などの肝臓疾患の診断を受けている人は、しじみを食べるときに注意しなければなりません。
普段から食べ過ぎに注意していれば特に問題がないことがほとんどなので、食べる量を気にしてみてくださいね。
しじみの食べ過ぎで鉄分過多にならない方法
しじみの食べ過ぎに気をつけたい気持ちはあっても、小さい食べ物なのでなかなか制限が難しいという人も多いのではないでしょうか?
そこでしじみの食べ過ぎで鉄分過多になるのを防ぐ方法を、2種類ご紹介していきます。
しじみに含まれる鉄分の吸収をさらにアップさせるのがビタミンCの働きです。
そのため食べ過ぎたときにビタミンCを同時摂取してしまうと、余計に肝臓に負担がかかってしまうリスクが高まります。
しじみを食べるときにはビタミンCの含まれる果実や野菜をなるべく避けて、吸収をスムーズにしないように意識すると良いでしょう。
なぜ緑茶なのか?という疑問ですが、実は緑茶や紅茶には「タンニン」という成分が入っています。
タンニンは鉄分の吸収を阻害するので、しじみに大量に含まれる鉄分が全て吸収されるのを防いでくれます。
緑茶とともにしじみを食べ過ぎた場合には、鉄分吸収率が下がるのでその分肝臓への負担が減ることになります。
この方法は手軽なので、ついいつもしじみを食べ過ぎてしまう人は試してみてくださいね。
しじみの食べ過ぎに関するまとめ
しじみは食べ過ぎても大丈夫なのか、またどんなリスクがあるのかを詳しくご紹介してきました。
しじみは鉄分やタウリンなどを豊富に含み、元気に活動するには欠かせない食べ物です。
しかし食べ過ぎると鉄分のとりすぎになって、肝臓に負担がかかるリスクが上昇します。
適量ならばオルニチンの効果で肝機能を高めるのですが、食べ過ぎによって逆効果になるのですね。
また肝機能がもともと弱っている人もしじみの食べ過ぎには注意が必要で、症状が悪化する恐れがあります。
しじみを食べるときには緑茶と一緒に食べたり、同時にビタミンCを摂取しないように気をつけるだけで食べ過ぎによる肝機能障害を防ぐことができます。
しじみの効能を活かせるように、普段から適量を心がけて美味しくいただきましょう。
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