白米ではなく玄米などを取り入れた健康法が流行っていますが、玄米は苦手という人も多いですよね。
そんな時に胚芽米を取り入れて、味は損なわずに栄養を多く摂取している人が増えています。
白米にちょこんとのった黄色い粒、これこそが栄養のたくさん詰まった胚芽です。
これを精米の際に残しておいたものが胚芽米で、白米に比べて栄養面で優れています。
しかしそんな胚芽米も、食べ過ぎると病気になることもあるのです。
そこで今回は『胚芽米の食べ過ぎで起こる病気はあるのか』、詳しくご紹介していきます。
胚芽米は玄米よりも食べ過ぎやすい
玄米というと精米がほぼされておらず、籾殻もついたままなのが特徴ですよね。
栄養価が高い代わりに舌触りが悪くて消化がしにくい、あまり美味しいものではないという意見をよく聞きます。
しかし、胚芽米は籾殻や米ぬかを精米の時点で取り除いているため、玄米に比べて非常に食べやすくなっているのです。
そして健康に良いということもあり、つい食べ過ぎやすくなります。
胚芽米は玄米ほどではありませんが、白米に比べて栄養価は高くなっています。
(※白米の食べ過ぎについて と 玄米の食べ過ぎについて はこちらもご覧ください)
しかし胚芽米は糖質も高くなっているので、食べ過ぎると糖尿病などの病気の原因にもなるのです。
健康に良いからといって、胚芽米の食べ過ぎには注意が必要ということですね。
胚芽米の食べ過ぎは消化不良で胃腸の病気になる?
発芽米は玄米に比べれば消化がされやすいですが、白米と比較すると消化不良を起こしやすいです。
そのため食べ過ぎると消化不良で胃もたれを起こし、吐き気や胃痛なども併発しやすくなります。
特に病気で胃腸が弱っている時や、お年寄りなどは胃腸の病気を起こしやすいので注意してください。
胚芽米は食べ過ぎないことが大切ですが、ひと口をしっかり噛んで食べると消化されやすくなります。
白米のようなペースで食べていると、後から胃もたれで後悔することになるので気をつけましょう。
胚芽米は食べ過ぎなければ病気予防になる
胚芽米は食べ過ぎると病気や不快症状を引き起こすことがありますが、適量ならば体に良い食べ物です。
その豊富な栄養素で病気予防をすることもできるため、注目されています。
では具体的にどのような病気を予防してくれるのか、発芽米の効果や効能について見ていきましょう。
胚芽米にはビタミンB1、2やB6、Eなど非常に多くのビタミンを含んでいます。
そのため成長を促したりエネルギーを蓄えたり、タンパク質を代謝してくれるのです。
それだけではなくビタミンEの作用で、老化などの原因となる活性酸素を抑制して若々しい体をつくってくれます。
胚芽米に含まれるリンの含有量は玄米の約半分ということで、カルシウムの吸収を妨げにくくなっています。
リンは普段の食事で過剰摂取になりやすく、カルシウムの吸収を抑制する作用があるのです。
カルシウムが不足するとイライラしやすくなったり、骨がもろくなるなどの影響があります。
胚芽米はリンが少ないので、カルシウムもきちんと吸収して取り入れることができるのです。
これまでお茶にしか含まれていないとされてきたGABAですが、実は胚芽米にも含まれていることがわかったのです。
GABAはストレス耐性がアップする現代人に必要な栄養素として、注目を集めています。
それだけではなく血液をサラサラにしたり、腎臓の働きを高めるなどの作用もあるのです。
胚芽米はちょっとした工夫で栄養アップ!
胚芽米は食べ過ぎなければ栄養豊富なので、病気の予防にもなるため積極的に食べていきたいですよね。
胚芽米の炊き方がよくわからない、栄養を引き出す炊き方はあるのか知りたいという人も多いのです。
ではどのような方法で胚芽米の効果がアップするのか、見ていきましょう。
浸水をぬるま湯でおこなうことで、胚芽米に含まれる旨味成分のグルタミン酸がGABAに変換されていきます。
グルタミン酸のままだとGABAの効果は期待できないので、浸水の時点でしっかり栄養を引き出しておきましょう。
胚芽米に含まれるGABAは、弱い酸性の状態で増えていく栄養素です。
そのためただのぬるま湯よりは、酢を小さじ1ほどいれた弱酸性の方がGABAの生産性を高めてくれます。
胚芽米の食べ過ぎに関するまとめ
胚芽米の食べ過ぎで起こる病気はあるのか、詳しくご紹介してきました。
胚芽米は玄米よりは食べやすいものの、食べ過ぎると糖質の摂りすぎになったり消化不良を起こしやすくなります。
それが原因で胃腸の病気や生活習慣病を起こすこともあるので、食べ過ぎには注意が必要です。
胚芽米にはビタミンが豊富に含まれ、他にも健康に良い効能があります。
特に注目すべきはGABAで、これは胚芽米の浸水時にぬるま湯を使ったり酢を少量入れたりすることで生産性を向上させるのです。
せっかく体に良い胚芽米なので、食べ過ぎには注意して病気を予防していきましょう。
コメントを残す