きな粉の食べ過ぎに注意して。どんな病気になりやすいの?





きな粉と言えば和スイーツを思い浮かべる人が多くいるかと思いますが、意外に料理との相性もバッチリ、唐揚げやサラダにして食べるのもおすすめですよ。

ただ、きな粉は一度に大量につかうわけではないので余りがちに・・。

そんな時には大量消費レシピでいろいろ調理して食べてしまおう、としている人は注意が必要です。

きな粉の食べ過ぎは危険で副作用が現れると言います。

それはどのような病気や症状なのでしょうか。

今回は『きな粉の食べ過ぎはどんな副作用があるの?』をテーマに紹介していきます。

 

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きな粉は食べ過ぎると危険?

本来、きな粉はいろいろな栄養が含まれているので体に良い効果も得られるのですが、やはり食べ過ぎは危険なようです。

大豆アレルギーの人は食べられません!

大豆アレルギーを持っている人なら知っているかとは思いますが、きな粉は大豆を炒って皮を剥き挽いたものなので、大豆アレルギーの人は食べることはできません。

自分で判断のできないお子様の摂取には、周りの大人が特に気を付けて食べないように目配りをしていることが大切です。

誤って食べてしまうと強いアレルギー症状が出てしまいます。

 

食物繊維が腹痛などの胃腸障害を起こす

きな粉には食物繊維が含まれていて、特に不溶性食物繊維が豊富に含まれています。

100gあたりの水溶性食物繊維1.9gに対し、不溶性食物繊維は15gとなっています。

食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えます。

水溶性食物繊維は小腸での栄養吸収が穏やかになるため食後に急な血糖値の上昇は抑制され、コレステロールを吸着して便と一緒に体外へ排出するので血中コレステロールも低下、ナトリウムも排出する働きがあるので、高血圧を予防する働きがあります。

不溶性食物繊維は便に水分を含ませ量を増やすことが腸への刺激となり、蠕動運動を活発化させ便通を促します。

また、大腸癌の原因となる有害物質を便と一緒に体外へ排出する働きがあり、腸内環境が整うので大腸癌のリスクが低減します。

しかし、摂り過ぎは腹痛や下痢を起こしてしまいます。

先程、不溶性食物繊維が腸の蠕動運動を活発化させると述べましたが、このことが原因です。

蠕動運動の活発化で便の通過が早くなり、腸内で水分の吸収が十分に行われなくなってしまいます。

水分の多い便が排出されることになるので、軟便や下痢となってしまいます。

実は軟便や下痢ばかりではなく、便秘が起こることもあるのです。

もともと便秘体質の人が不溶性食物繊維を摂り過ぎると便秘を更に悪化させてしまうこともあります。

便秘体質の人は蠕動運動機能が低下しています。

不溶性食物繊維を摂って便の量が増えても低下している蠕動運動機能では便をスムーズに排出することができません。

腸内に長く留まることとなってしまう便は次第に水分を吸収され硬くなってしまい、便秘を悪化させてしまいます。

このような状態を避けるために水溶性食物繊維をバランス良く摂取することがのぞまれます。

 

大豆オリゴ糖が下痢を引き起こす

大豆オリゴ糖も食物繊維と同じく、便秘の改善に効果を発揮するものとされています。

大豆オリゴ糖は難消化性オリゴ糖と消化性オリゴ糖が混在する一部消化性オリゴ糖と呼ばれています。

その働きは腸内有用菌や腸内善玉菌を活性化させるエネルギー源で増殖を促し、腸内環境を整えます。

他のオリゴ糖に比べ、少量で腸内に働くと言う特徴があります。

便秘の改善だけではなく、癌や動脈硬化などの生活習慣病の予防にも期待ができます。

砂糖に似た甘みを持ちながらカロリーは砂糖の50%、また虫歯になりにくいとも言われています。

しかし、摂り過ぎは腸内で作用し過ぎてしまい軟便や下痢などを引き起こしてしまうこともあります。

 

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大豆イソフラボンがホルモンバランスを崩す

大豆イソフラボンは食品や化粧品など健康・美容に役立つと注目されていますが、過剰摂取はホルモンバランスを崩すとも言われています。

大豆イソフラボンの働きが女性ホルモンと似ていることから男性の場合、女性化乳房(胸が大きくなる)や性欲が落ちるなどということが起きる可能性があります。

女性の場合はホルモンバランスが崩れることから様々な形で体調を崩す恐れがあります。

乳癌の原因となることもあると言われていますが、大豆イソフラボンが乳癌の発症を高めるということはありません。

近年の研究では大豆食品を摂ることが乳癌の発症リスクが低くなるということがわかってきています。

他の効果として女性ホルモン(エストロゲン)に代わり、ホルモンの崩れを正常化・バランスを整え、更年期障害の様々な症状の緩和に役立ち、女性ホルモンに関係しているPMS(月経前症候群)や生理不順の改善にも期待ができます。

また、骨からカルシウムが溶けるのを抑える働きがあるので継続して摂取することは骨粗鬆症の予防にもつながります。

 

きな粉に含まれる栄養や効果は?

先程、きな粉に含まれる食物繊維、大豆オリゴ糖、大豆イソフラボンについて副作用と共に効果も述べてきましたが、他に含まれる栄養にはどのような効果があるのか見ていきましょう。

 

葉酸:妊娠期には欠かせない栄養

妊娠を考えている人、妊娠中のママやお腹の赤ちゃんには特に必要となる栄養です。

タンパク質やDNA・RNAの合成に働き、細胞を作り出し、細胞分裂が頻繁に行われる胎児の正常な成長を促す大切な役割を担っています。

また、胎児の神経管閉鎖障害(神経管の発育不全)のリスクを低減させることもわかっています。

更に、ビタミンB12と共に造血を補助する働きもあるので、造血ビタミンとも呼ばれていて、不足は悪性貧血になることもあります。

 

鉄・銅:共に造血作用がある

鉄は赤血球を作り出すのに必要な栄養ですが、銅には鉄が赤血球を作る補助的役割があります。

体内の鉄分の70%がヘモグロビンの成分となっていますが、その役割は酸素を体内の隅々まで運ぶということです。

銅は鉄がヘモグロビンの生成に必要な場所に運ぶという重要な役割があります。

また、体の中で酵素となって抗酸化作用や骨の形成の補助をするなどの働きがあります。

造血において、鉄と銅のどちらかが不足していても赤血球がうまく作られないため、貧血になってしまいます。

 

大豆サポニン:抗酸化作用

大豆サポニンには抗酸化作用があるため、体内で病気や老化の原因となる活性酸素の除去や脂肪の酸化を予防します。

肝臓には活性酸素が蓄積しやすく、過酸化脂質に変質されてしまうこともあります。

こうなると肝臓は炎症を起こしやすくなり、肝機能も低下してしまうのですが、大豆サポニンには過酸化脂質を抑制する働きもあるので、肝臓の働きを向上させます。

血液中の脂質やコレステロールの低下、脂質の代謝を良くすることから肥満防止やダイエットにも役立つ栄養と言えるでしょう。

 

大豆レシチン:脂質を低下

大豆レシチンには脂質を低下させる作用があります。

血液中にコレステロールや中性脂肪が脂質異常症などと言いますが、これらの人が大豆レシチンを摂取することでコレステロールの改善と共に中性脂肪も低下させるという結果が出ています。

更に、肝臓での脂質合成を抑制する働きがあるので脂肪肝などを防ぎ、肝臓の働きを向上させます。

また、コリンの供給源となることから脳神経や神経組織を健康に維持することに役立っています。

女性に嬉しい美肌効果も得られる栄養で、レシチンの持つ乳化作用が血液中のコレステロールを排出し、血流の改善が期待できることで肌に必要な栄養や酸素が全身に行きわたり、肌を健康な状態へと導きます。

 

きな粉の食べ過ぎに関するまとめ

きな粉は食べ過ぎると便秘、腹痛、下痢などの胃腸障害、ホルモンバランスを崩して男性は女性化乳房や性欲の減退、女性は体調を崩すなどの症状が現れることがわかりました。

しかし、食べ過ぎることがなければ、食物繊維、大豆オリゴ糖、大豆イソフラボン、葉酸、鉄、銅、大豆サポニン、大豆レシチンなど多くの栄養を摂ることができます。

これだけの栄養が詰まっているので得られる効果も多く、便秘解消、女性特有の症状の緩和、胎児の成長、造血作用、抗酸化作用、脂質異常症の改善、肝機能の向上、健康な肌作りなど嬉しいものばかりです。

スイーツだけではなく食事にも利用ができるきな粉、今までとは見方を変えて使ってみてくださいね。

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