コリコリとした食感と、そこまで癖のない味わいで酒の肴にぴったりな砂肝。
普段から大量に食べ過ぎる人はあまりいないかもしれませんが、一度癖になるとなかなかやめられないものです。
どうして砂肝という名前なのかというと、食べ物を飲み込んだ砂と一緒にすりつぶす消化器官だからなのですね。
他の動物の「肝」といえば栄養豊富な一面を持ちながら、食べ過ぎは逆効果になりやすい特徴を持ちます。
果たして砂肝も食べ過ぎると体に悪いものなのか、気になりますよね。
またコレステロールや脂質が高いという噂もあり、健康のためにどう工夫して食べればいいのか迷ってしまいます。
そこで今回は『砂肝を食べ過ぎると体に悪いのか、コレステロールや脂質が多いのは本当なのか』を詳しくご紹介していきます。
砂肝の食べ過ぎが体に悪い理由
砂肝は胃の後半部分という消化器官にあたるので、内臓系の食べ物ということになります。
内臓系の食べ過ぎで注意したい成分といえば、プリン体です。
魚卵やレバーなどに多く含まれる成分で、プリン体を摂りすぎると尿酸値が上がってしまうのは有名です。
尿酸値が上昇すると、痛風という病気のリスクが高まってしまうのです。
砂肝といえばお酒のおつまみに最適ではありますが、ビールが美味しく感じて飲みすぎるのはプリン体のとりすぎになる可能性大なので要注意ですね。
もし砂肝を食べ過ぎてプリン体の摂取量が心配になった時は、レモンをかじるなどしてビタミンCを摂取するようにしましょう。
ビタミンCがプリン体の吸収を阻害するので、痛風予防には効果的なのです。
砂肝は食べ過ぎるとコレステロール値が上がる?
砂肝は一般的な鶏肉に比べてカロリーが低く、ダイエットに適していると思われがちです。
しかし実際はカロリーは低いものの、コレステロールの数値が高い食べ物なのです。
コレステロールは血液をドロドロにして中性脂肪の数値を上昇させ、血管系の病気のリスクを上げてしまう可能性があります。
健康に生活するためには1日あたりコレステロールを300mgに抑える必要がありますが、砂肝には100gあたりなんと200mgものコレステロールが含まれているのです。
これはかなり要注意レベルと言っても過言ではないのでは?
ただし全くコレステロールを取らなければ良いというわけでもなく、健康に生活するためにはほどほどの量も必要です。
砂肝は食べ過ぎなければ健康に良いということですね。
砂肝は食べ過ぎると脂質過多になるの?
砂肝はコレステロールが多いものの脂質はどうなってるのか気になりますが、実は脂質に関してはかなり少ない方なのです。
そのため食べ過ぎても脂質過多になることは考えにくいので、安心して食べられますね。
ただ脂質が低いからダイエットに向いているのかといわれるとそうでもなく、砂肝の味付けが濃いことから食べ過ぎを助長してしまう可能性があるのです。
ニンニクやショウガの味が食欲をそそり、次から次へと箸が止まらない…ということになりかねません。
ダイエット中の人は砂肝はひとつまで!とあらかじめ量を決めておくと良いですね。
ひとつくらいなら脂質が少ないので夜の食事でも、太る心配がまずありません。
砂肝は食べ過ぎなければ栄養満点!
食べ過ぎると病気のリスクが上がるなど、体に悪いことがわかった砂肝。
しかし食べ過ぎなければ砂肝は、栄養面で優れた食べ物なのです。
では具体的にどんな栄養が含まれているのか、詳しく見ていきましょう。
あまり聞きなれない栄養ですが、不足すると血液が固まりにくくなってしまいます。
怪我による出血だけではなく、鼻血なども挙げられますね。
怪我が多い人は、日頃から砂肝を食べてビタミンKを補充しましょう。
赤血球を作る働きがあるので、貧血気味の人には最適です。
動物性のビタミンといえばB12なので、砂肝から補給したいですね。
水溶性ビタミンなので加熱調理の際はご注意を!
どちらかといえばネガティブなイメージの強いコレステロールですが、実はホルモンの分泌を促すなど適量ならば体に悪いということはないんです。
細胞が傷つかないように保護をする膜を作る性質もあり、体にとって重要な栄養なのです。
ただし含有量がとても多いので、食べ過ぎは厳禁ですよ!
砂肝の食べ過ぎに関するまとめ
砂肝を食べ過ぎると体に悪いのか、コレステロールや脂質が多いのは本当なのかを詳しくご紹介してきました。
砂肝は食べ過ぎるとプリン体のとりすぎにもつながり、体に悪いといえます。
コレステロールも含有量が多いので、血管系の病気のリスクも上がります。
しかし、脂質は低いので、適量ならば太る心配はないでしょう。
砂肝は食べ過ぎなければ体に悪い影響もないので、ぜひ少しずつ取り入れてみてくださいね。
コメントを残す