夏場など汗をかきやすい時期などに役立つ、塩飴。
口に入れるだけで塩分を手軽に摂取できるので、汗のかきすぎによる熱中症予防にもなります。
なんともいえない微妙なしょっぱさが癖になって、つい塩飴を食べ過ぎてしまう人もいるのではないでしょうか。
熱中症対策とはいっても、塩飴の食べ過ぎは塩分過多になるのが心配です。
そこで今回は『塩飴の食べ過ぎは大丈夫なのか、熱中症予防のためでも塩分のとりすぎにならないのか』を詳しくご紹介していきます。
塩飴の食べ過ぎ注意!塩分含有量とは?
塩飴は手軽に塩分を摂取できるので、汗をかきやすい時期に便利です。
塩飴を食べるのに適しているタイミングは、暑さで大量に汗をかいたときや激しい運動をしたときなどになります。
汗をかいたときにどのくらいの塩分が体から失われるのかというと、汗1リットルに対して2〜3gが排出されるのです。
普段の生活の中で汗をかくのは、体内の塩分バランスを整えてくれているので問題はありません。
しかし、大量に汗をかいたときなどは、一気に体から塩分が抜けて脱力感などが襲ってくる可能性があります。
塩飴に含まれている塩分は、種類にもよりますが1粒あたり0.1gです。
失った塩分を少しずつ取り戻すには、最適な含有量といえるでしょう。
塩飴を食べ過ぎるとどうなるの?
甘じょっぱさがクセになる塩飴、食べ過ぎるとどうなってしまうのでしょうか。
塩あめには1粒あたり0.1gの塩分が含まれていますが、食べ過ぎるとどんどん塩分摂取量が増えていきます。
たとえば10粒食べ過ぎたとしたら、それだけで1gの塩分をとることになってしまうのです。
成人男性の1日における塩分目安量は8g、女性で6gなので塩飴だけで1g摂取というのは少しとりすぎではないでしょうか。
塩飴を食べ過ぎると塩分過多になり、血圧が高くなったりむくみが起こりやすくなったり体にとって悪影響があるのです。
高血圧になると血管にも負担がかかり、動脈硬化や心筋梗塞など命に関わる病気を誘発する恐れがあります。
塩飴は1粒あたりに含まれる塩分量は決して高くはありませんが、常識はずれな量食べ過ぎると危険だということですね。
塩飴で熱中症対策!何粒まで大丈夫?
塩飴は手軽な熱中症対策グッズのひとつとして、常に夏場携帯している人も多いですよね。
しかしここで気になるのが、塩飴は何粒までなら食べ過ぎにならないのかということ。
1日に食べられる量がわかれば、安心して塩分補給ができますよね。
1時間暑い場所で激しい運動をした場合、汗として出る量はおよそ1リットル前後。
つまり1時間のあいだに、体から2〜3gの塩分が失われていくということです。
もしこの1時間に塩飴を10粒食べたとしても、体から失われた塩分のほうが多いという計算になりますね。
そのため暑い場所での激しい運動で1時間のあいだに塩飴20〜30粒以上を食べたら、ようやく「食べ過ぎ」というレベルに到達するのではないでしょうか。
なかなか1日に30粒も塩飴を食べる人はいないと思いますが、もしひとりで2〜3袋あけてしまう場合は気をつけましょう。
塩飴の食べ過ぎは糖分もとりすぎに!
塩飴は食べ過ぎると第一に塩分の取りすぎが問題になりますが、実は糖分もとりすぎてしまうことがあります。
塩飴は塩だけだとしょっぱくて美味しくないので、甘さを出すために糖分が多めに入っています。
そのおかげで、私たちは塩飴を手軽に美味しくいただけるのです。
ただ塩飴を食べ過ぎた場合には、糖分のとりすぎで糖尿病のリスクが高まります。
熱中症予防のために飲む人も多いスポーツドリンクも、塩分だけでなく糖分が大量に含まれているのです。
もし糖分を取りたくない場合には、塩飴で熱中症予防をするよりも経口補水液を摂取したほうが良さそうですね。
塩飴の食べ過ぎに関するまとめ
塩飴の食べ過ぎは大丈夫なのか、熱中症予防のためでも塩分のとりすぎにならないのかを詳しくご紹介してきました。
塩飴には1粒あたり0.1gほどの塩分が含まれており、食べ過ぎると塩分過多になる可能性があります。
ただあまりに大量に汗をかいた場合には、塩飴だけでは塩分補給が追いつかないこともあるのです。
塩飴はスポーツドリンクと同じく、熱中症予防のためにとりすぎると糖分過多になる恐れがあります。
塩飴は暑い時期の激しい運動をしたときに、1日に20粒以内を目安に食べるようにしましょう。
なるべく熱中症や脱水症状を防ぐには、経口補水液を組み合わせながら対策したほうが良いですね。
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