イタリアンのパスタやピザに欠かせない香りと味のハーモニー、メジャーなハーブとして有名なバジル。
葉っぱのまま料理に添えても良いですし、すり潰してジェノベーゼにしても美味しいですよね。
バジルはキッチンガーデニングでも大人気なので、身近なハーブではないでしょうか。
でもバジルはたくさん食べ過ぎてしまったときに、副作用が起こることはあるのか気になります。
また栄養や効能についても、体にプラスになることはあるのか把握しておきたいですよね。
そこで今回は『バジルの栄養や効能、食べ過ぎても副作用は起きないのか』について詳しくご紹介していきます。
バジルの体に良い栄養とは?
バジルは和食好きな人にとっては、普段から取り入れる機会は少ないかもしれません。
飾り的な存在として認識している人も多いですが、実はバジルには体に良い栄養が含まれています。
どんな栄養が含まれているのか、具体的にみていきましょう。
緑黄色野菜に多く含まれる栄養で、体の中でビタミンAに変わる性質があります。
βカロチンは100g中6,300μgと、人参に匹敵するくらいの含有量なのです。
抗酸化作用の強いビタミンで、人参の9倍もの量が含まれています。
油炒めをすることでより吸収が良くなり、茹でると減っていくので注意しましょう。
なかなか食べ物から取り入れることのできないカルシウムも、人参の9倍ほどと多く含まれています。
カルシウムはビタミンDと相性が良いので、きのこ類と一緒に食べると良いでしょう。
バジルの意外な効能とは?
バジルは独特な香りのするハーブですが、思っても見ないような効能が隠されているのです。
バジルの香りにはリナロールという成分が含まれ、不安を鎮める安定作用や食欲増進作用があります。
偏頭痛にも良いといわれているため、イライラしやすい時や痛くなりそうな時に香りを嗅ぎましょう。
シネオールやオイゲノールといった香り成分には、殺菌作用や抗菌作用があります。
食中毒や精神的なものが原因の下痢に良いので、お腹が弱い人は少しの量を常備しておくと良いかもしれません。
バジルはハーブなので、薬草として意外な効能があるのですね。
鼻炎などアレルギーに良いという効能もあり、食べ過ぎずに適量ならば良い作用を得られます。
バジルはそのままと調理後どちらが良い?
バジルの栄養を効率よく摂取していくために気になることは、生の葉のまま食べれば良いのか調理した方が良いのかということです。
調理前の状態であれば、生のままと乾燥したものの2種類がありますよね。
栄養はどのように違うのかというと、実はどちらでも栄養の含有量は変わらないので安心してくださいね。
肝心なのは調理の仕方で、バジルは水に溶けやすく油と相性が良いのが特徴です。
基本的にバジルを茹でることはないかもしれませんが、茹でると栄養成分がほとんどお湯に流れてしまうので適しません。
バジルを調理する際は、蒸したり油炒めにするのが適しています。
また香りを十分に楽しむのであれば、生のままかペースト状にして食べるのがおすすめです。
なるべく水分に触れないように、もしスープにする場合は汁ごといただきましょう。
バジルの食べ過ぎは副作用が出る?
バジルはハーブの一種ですが、食べ過ぎると副作用が起こることはあるのでしょうか。
バジルは健康な人が常識の範囲内で食べている分には、全く問題はありません。
しかし、バジルの食べ過ぎに注意が必要な人がいるのです。
それは妊娠中の女性で、バジルの食べ過ぎが子宮の収縮を促してしまう作用を持っているからなのですね。
バジルのパスタを食べ過ぎたり、ものすごい量を食べ過ぎたりすることでお腹が張りやすくなる可能性があります。
妊娠中のお腹の張りは生理的なものを除いて、流早産の原因になるので注意しましょう。
また小さな子どもにはハーブ類は刺激が強いので、大量に与えないようにしてください。
少しの量を食べるなら問題ないので、一度の食事で一気に食べ過ぎないように気をつけましょう。
バジルの食べ過ぎに関するまとめ
バジルの栄養や効能、食べ過ぎても副作用は起きないのかを詳しくご紹介してきました。
バジルは食べ過ぎなければ美容や健康に良い栄養が豊富で、意外な効能もたくさん持ち合わせています。
βカロチンをはじめとした女性に嬉しい栄養や、アレルギー予防や抗菌作用など生活の上で嬉しい効能もありましたね。
妊娠中の女性や小さい子どもだけは食べ過ぎに注意した方が良いですが、適量を心がけて美味しく香りを楽しみながはいただきましょう。
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