強い香りで、食卓に彩りと香りを届けてくれるシソ。
洋風から和風、そしてサラダからスープまで味がしっかりしているのに幅広い料理に使えるのがシソの特徴です。
そのクセになる味わいからか少しだけ食べる予定が、つい食べ過ぎてしまうこともあるかと思います。
ただ、シソを食べ過ぎてしまうと体に害が及ぶという噂があります。
またシソには、食べることでどんな効能が得られるのでしょうか。
そこで今回は『シソの食べ過ぎで体にどんな害が及ぶのか、またどのような効能のあるのか』を詳しくご紹介していきます。
シソは食べ過ぎても問題ない?
シソは生薬としても使われており、漢字では「紫蘇」と書きます。
これは紫の葉が具合の悪い人を蘇らせたという意味であり、シソが体に良い食べ物であることを表しています。
しかしシソは、食べ過ぎによって体に害が及ぶことはあるのでしょうか?
これまでシソの食べ過ぎで体に悪影響があったという例は、特にありません。
そのためシソだけを毎日大量に食べ続けたわけでないのであれば、問題はないかと思います。
しかし妊娠中や授乳中の女性に関しては安全性が明確になっておらず、思わぬ害が及ぶこともあるので気をつけましょう。
シソは食べ過ぎ以外で害になることはある?
シソは食べ過ぎで重大な害を及ぼすことはありませんが、食べ過ぎ以外で害はあるのでしょうか。
実はシソを出荷する際に、一度に大量のシソを触れてしまうことによる皮膚炎が見られることがあります。
これはシソをたくさん触りすぎたことが原因の接触性皮膚炎で、よく言われる「まけた」という状態になります。
しかしこれは、とんでもない量のシソを触り続けた場合のみ発症するものです。
良く売られている20枚入りのパックから取り出した程度では、まず症状が出ることはありません。
また家庭菜園でシソを育てている場合には、虫刺されに注意しましょう。
シソは食べ過ぎなければ良い効能がある
シソは食べ過ぎると栄養は摂取できても、大量に食べたことによる不安が強くて本来の健康的な効能を得られません。
しかし料理に少量添えるシソらしい使い方をすれば、実は体に良い効能があるのです。
シソは独特の香りがしますが、この香りを嗅ぐだけでリラックス作用があってストレスが緩和されます。
またビタミンCやカルシウムの働きで、ストレスに強い体を作ることができるのです。
シソを使った生薬も、ストレスによる体調不良を改善するものがメインになります。
体調が悪くて食欲が無い時にシソの香りを嗅ぐと、消化液の分泌が促されて食欲が湧いてきます。
またシソは抗菌作用があるため、食中毒の予防にも適しています。
お刺身などの生ものにシソが添えられていることが多いのは、こういった理由があったのですね。
シソにはペリルアルデヒドという成分が含まれており、これに抗菌作用があります。
食べることで風邪予防や、引いてしまった後のケアもできるのです。
またβカロチンやビタミンCの作用で、風邪に負けない体づくりもサポートしてくれます。
シソは色による栄養の違いはある?
シソとひとくちに言っても、緑色と紫色の2種類がありますよね。
どちらもシソと呼ばれるものですが、色が違うことで栄養などが異なることはあるのでしょうか?
基本的に漢方で使われているのは赤じそなので、こちらは薬効成分がメインになります。
抗酸化作用のあるポリフェノールやアレルギーを抑える作用のある成分を多く含むのが特徴です。
一方で青じそのほうはβカロチンやビタミン、ミネラルといった栄養素を多く含むのが特徴なのです。
栄養を補給したい場合には青じそを選び、効能を優先して選ぶ場合には赤じそを選ぶと良いでしょう。
ただどちらも食べ過ぎで害が及ぶことはありませんが、大量に食べるのは念のため避けましょう。
シソの食べ過ぎに関するまとめ
シソの食べ過ぎで体にどんな害が及ぶのか、またどのような効能のあるのかをご紹介してきました。
まずシソの食べ過ぎで体に害が及ぶことはまずなく、問題はないことがわかりました。
しかし食べ過ぎではなく触りすぎた場合には、シソによって皮膚炎を起こすリスクが高まります。
シソには体に良い効能がたくさんありますが、食べ過ぎることなく栄養をほどよく取り入れるのが一番です。
一般的に赤じそは薬効重視、青じそは栄養素重視なので、目的別に使い分けられると良いですね。
シソは食べ過ぎず、適度に食事を彩る程度にしておきましょう。
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