お菓子の風味づけから漢方としてまで、幅広い活用方法があることで知られるスパイスのシナモン。
その独特な風味は一度食べると忘れることがなく、シナモンのファンも多いのではないでしょうか?
そんなシナモンですが漢方では「桂皮」と呼ばれており、体に良い効果をもたらすことが有名です。
しかしいくら効果が期待できても、シナモンの摂り過ぎは逆に副作用が起こることもあるのです。
そこで今回は『シナモンの期待できる効果や、摂り過ぎによる副作用について』詳しく説明していきます。
シナモンの健康への効果とは?
体の健康を守るためにシナモンは桂皮という生薬のひとつとして、漢方薬に含まれて効果を発揮しています。
シナモンの健康への効果は、主に5つ挙げられます。
シナモンの香りの素である桂皮アルデヒドが、血管をいつまでもしなやかに上部に保つ働きがあります。
そのため、動脈硬化や血行不良の改善効果がきたいできるのです。
つい濃い食事を摂り過ぎて塩分過多になること、現代の食生活では多いですよね?
そんなときシナモンにはカリウムが豊富に含まれているので、体内の余分な塩分を尿とともに排出してくれます。
シナモンに含まれるプロアントシアニジンが、インスリンの分泌量を増やして血糖値を安定させてくれます。
糖尿病を防ぐ効果により、それに関係する動脈硬化や腎臓病などあらゆる病気を予防していくのです。
シナモンに含まれる桂皮アルデヒドの高い抗菌殺菌作用によって、病気にかかりにくい体を作ってくれます。
また食物繊維が体の内側から綺麗にしてくれて、免疫力アップの効果も期待できるのです。
シナモンには数種類のポリフェノールが含まれていて、防腐剤としても良い効果が期待できます。
体の酸化を抑えて、いつまでも若々しい見た目と外見を維持するのに効果的なのですね。
シナモンは摂り過ぎると逆効果になる?
シナモンは人によって差はありますが、1日に小さじ4分の1杯〜小さじ1杯半までが適量です。
意外と1日に摂取できるシナモンの量は少ないので、物足りなく感じるかもしれません。
しかしシナモンは摂り過ぎるのもかえって逆効果になってしまい、健康効果が失われてしまうのです。
シナモンの抗酸化作用を持つクマリンという成分が、摂り過ぎによって肝臓に負担をかけてしまいます。
たまに摂り過ぎる分には大丈夫なのですが、毎日のようにたくさん食べてしまうと肝機能障害を引き起こすリスクが上昇します。
妊婦は要注意!シナモンの摂り過ぎによる副作用とは?
いろいろと食べ物の制約が多い妊婦ですが、シナモンも控えた方が良い食品のひとつです。
その理由はシナモンに含まれる桂皮アルデヒドの作用で、子宮が収縮しやすくなることが挙げられます。
お腹に赤ちゃんがいる状態で子宮が収縮すると、お腹が張りやすくなったり初期だと流産を引き起こしてしまう可能性があるのです。
シナモンは身近で食べられるお菓子などにも含まれているのですが、少量食べる分には特に問題はありません。
あくまでも摂り過ぎたことによって起こる、シナモンの副作用だと考える方が自然かもしれませんね。
副作用が起こらないように美味しくシナモンを楽しむには、妊婦の場合は摂り過ぎないようにごく少量に抑えることが大切です。
シナモンの効果を副作用なしで活かすには?
シナモンが大好きなのに、摂り過ぎで副作用が起こるかもしれないとなると…素直に楽しめないという人も多いのではないでしょうか?
シナモンの効果を副作用が起こらないように活かすには、摂り過ぎても体に負担がかかりにくいシナモンを選ぶことが大切です。
セイロンシナモンという種類には、肝臓に負担をかけるクマリンがほとんど含まれていません。
そのため副作用の肝機能障害が起こりにくいというメリットがあるので、シナモンをつい摂り過ぎてしまう人でも安心ですね。
シナモンの効果を最大限に活かして、効率よく摂取していきたいところです。
シナモンの効果と摂り過ぎに関するまとめ
シナモンの期待できる効果や、摂り過ぎによる副作用について詳しく説明してきました。
シナモンはたくさんの健康に良い効果が期待でき、漢方薬に使われる生薬としても有名です。
しかし、一方で摂り過ぎには注意しなければならず、クマリンの過剰摂取で肝機能障害が起こるリスクが高くなります。
また妊婦は桂皮アルデヒドが子宮収縮を引き起こすことがあるので、避けた方が良いでしょう。
シナモンの良い効果を発揮させて副作用の心配を極力減らすには、セイロンシナモンを選んでクマリンの過剰摂取を防ぎます。
シナモンを賢く使って、効率的に良い効果だけを取り入れていきたいですね。
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