日本の心である和食には欠かせない調味料のひとつといえば、味噌ですよね。
発酵食品として健康にも良いイメージが強い味噌ですが、食べ過ぎてしまうと塩分の取りすぎで逆に体に良くないのです。
せっかく体に良い食べ物なのに、食べ過ぎたことで悪影響が及ぶのはもったいないことです。
では具体的に味噌をどのくらい食べ過ぎたら、塩分の取りすぎになるのでしょうか。
そこで今回は『味噌を食べ過ぎると塩分の取りすぎになるのか』、その真相について詳しくご紹介していきます。
味噌は食べ過ぎなければ健康に良い調味料
味噌は昔から健康食品として日本人に定着しているので、食べ過ぎに注意すればとても良い効能を得られます。
では具体的にどのような良い効能があるのか、見ていきましょう。
味噌には、メラニン色素の生成を抑えてくれるリノール酸が豊富に含まれています。
そのため食べ過ぎず適量を食べていれば、美肌を目指す人にとっては嬉しい効能があるのです。
味噌は大豆から作られているので、大豆イソフラボンが女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。
イソフラボンの摂取でホルモンバランスを整え、生理不順などを予防していきます。
味噌に含まれる成分に、脂肪をためにくくするものが複数あります。
まずコリンは肝臓脂肪の蓄積を予防し、中年太りを防いでくれます。
また大豆のサポニンが腸内の環境を整え、脂肪を過剰に吸収してしまうのを防ぐのです。
味噌の食べ過ぎは塩分の取りすぎになるの?
味噌の食べ過ぎは塩分の取りすぎを招き、高血圧の人を増やしてしまうと一度は聞いたことがありますよね。
しかし長期にわたる実験で、味噌を食べ過ぎている傾向にある人の血圧を調べたものがあります。
その結果では、なんと味噌を食べ過ぎても塩分の取りすぎによる血圧の上昇はみられなかったのです。
それどころか味噌を食べ過ぎているのに塩分の取りすぎではなく、むしろ高血圧のリスクを下げることがわかりました。
普段の日本人の食事から考えると味噌の食べ過ぎで塩分を取りすぎているというよりは、他の調味料などで塩分過多になっているのです。
味噌の食べ過ぎで塩分過多の高血圧になりにくい理由
味噌の食べ過ぎはいかにも塩分の取りすぎになりやすそうなのに、どうして高血圧が抑えられたのでしょうか。
味噌といっても熟成度によって様々な種類があります。
その中でも塩分の取りすぎにならず高血圧を予防する働きが強いのは、熟成度が高い味噌でした。
これは味噌が熟成するごとに色が濃くなっていくときに増えてくる「メラノイジン」という成分が高血圧を抑制する作用があるためです。
ただしやはり味噌の食べ過ぎは、間違いなく塩分を体に取り入れていることになりますよね。
そのため味噌汁であれば1日に1杯程度までに抑えて、より健康的に取り入れるのが推奨されています。
味噌汁の塩分は手作りとインスタントどちらが取りすぎになる?
味噌を使った定番料理といえば、やはり味噌汁ですよね。
人によっては、1日1杯以上飲むという人もいるのではないでしょうか?
しかし味噌汁も忙しいと、なかなかイチから作るのは大変です。
そこで便利なのがインスタントの味噌汁で、お湯を入れるだけで美味しい味噌汁が飲めるのが嬉しいですよね。
ただひとつ心配なことと言えば、インスタント味噌汁は塩分の取りすぎになるのではないかということです。
1杯あたりの塩分量は、やはり手作りに比べてインスタント味噌汁の方が多くなります。
ただインスタント味噌汁でも1日1杯までにして、他の食事をあっさりめにしていれば食べ過ぎない限りは全く問題ありません。
手作りの味噌汁で塩分を抑えても、他の食事がしょっぱいものであれば意味がないのです。
総合的に塩分量を見て、味噌を取り入れるようにしてくださいね。
味噌の食べ過ぎに関するまとめ
味噌を食べ過ぎると塩分の取りすぎになるのか、その真相について詳しくご紹介してきました。
味噌は食べ過ぎなければ、体にとってとても良い効能をたくさん持った食べ物です。
味噌に関しては長期的な実験で、食べ過ぎの傾向にあっても塩分の取りすぎによる高血圧にはなりにくいことがわかっています。
これは味噌が熟成すると生成されるメラノイジンによる働きであると言われているのです。
味噌の定番料理である味噌汁でいうと、手作りよりもインスタントの方が塩分を取りすぎてしまいます。
しかし他の食事と総合的にみて塩分を調整すれば、食べ過ぎてもそこまで問題はありません。
健康食品の味噌は適量を毎日取り入れれば、より健康的な体を手に入れることができるのですね。
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