コリコリっとした食感で、ラーメンや中華料理に大活躍のきくらげ。
きくらげって何の仲間なのか意外と知られていませんが、実はキノコの仲間なんですよね。
とにかくきくらげは味の主張もなくさっぱりしているので、ついあればたくさん食べ過ぎてしまうこともあります。
でもきくらげを食べ過ぎると、胃痛や吐き気が起こる可能性があるのです。
では胃痛や吐き気が起こらないためには、どのくらいの摂取量に抑えれば良いのでしょうか。
そこで今回は『きくらげの食べ過ぎで胃痛や吐き気はするのか、最適な摂取量について』ご紹介します。
きくらげの食べ過ぎで胃痛や吐き気が起こる原因
きくらげを食べ過ぎると、胃痛や吐き気が起こるというのは本当なのでしょうか。
実はきくらげなどのキノコ類には「不溶性食物繊維」という消化されにくい栄養が含まれています。
その含有量はなんとゴボウの3倍なので、その豊富さがわかると思います。
適量を食べる分には便秘解消に良い作用があるのですが、食べ過ぎると消化不良を引き起こすのです。
消化不良になると吐き気や下痢、胃痛が起こるなど消化器官にトラブルが起こります。
不溶性食物繊維は便のカサを増やして便秘を和らげるのですが、あくまでこれは水溶性食物繊維とバランスよく摂取した場合。
きくらげに含まれる不溶性食物繊維ばかりを食べ過ぎてしまうと、便秘が良くなるどころかお腹が痛くなってしまうことがあります。
胃痛や吐き気を防ぐためにも、きくらげは食べ過ぎないように注意しましょう。
きくらげの食べ過ぎ防止!最適な摂取量とは?
きくらげの食べ過ぎで胃痛や吐き気を起こすのは、食物繊維が原因であることがわかりました。
食物繊維の1日の目安摂取量は男性で20g、女性で18gとなります。
きくらげ100gあたり73gほどの不溶性食物繊維が含まれているので、実際の摂取量は25gほどで十分ということになりますね。
きくらげの25gというと、手でひとつかみできるくらいの量になるので確かに100gとなると食べ過ぎになると思います。
1日に不溶性食物繊維を70g以上摂取するのは、胃痛や吐き気を起こしても仕方ないかもしれません。
きくらげだけを食べ過ぎるのではなく、他の食材もバランスよく食べていくのが良いですね。
きくらげはアレルギーの危険がある!
きくらげは食物繊維の多い食べ物なので、食べ過ぎると消化器官に負担がかかりやすくなります。
実はきくらげの食べ過ぎは食物繊維の影響だけではなく、アレルギーの危険性もあるのです。
食べ過ぎることでアレルギー物質が体の中に蓄積していき、一定のレベルまで到達すると症状を発症する可能性があるんですね。
きくらげでアレルギー症状が起こる原因は「キチンキトサン」という物質です。
キチンキトサンの特徴として、カニやエビなどの甲殻類にも含まれることが挙げられます。
そのため甲殻類アレルギーを起こしたことのある人は、きくらげの食べ過ぎでアレルギー症状が出る可能性が高いのです。
自身が甲殻類アレルギーの人や、家族に甲殻類アレルギーの人がいる場合は念のため注意しましょう。
きくらげは食べ過ぎなければ体に良い食べ物!
きくらげは食べ過ぎに注意すれば、実は体にとても良い食べ物なんです!
食物繊維も食べ過ぎなければ、便秘の解消など良い作用があります。
では食物繊維意外に、きくらげには具体的にどのような栄養が含まれているのか、みていきましょう。
カルシウムと相性が良く、骨を丈夫にしたりリンを吸収しやすくしたりするのがビタミンDです。
日光に当たることでつくられますが、ビタミンDは不足しやすい栄養になります。
きくらげのビタミンD含有量は食品の中でもトップクラスで、ぜひ摂取したいところです。
牛乳よりも多くのカルシウムを摂取できるきくらげは、骨を健康にしたり精神を安定させたりする作用があります。
またカルシウムの吸収を高めるビタミンDも多く含まれているので、きくらげはカルシウムを体に取り入れるのには最高の食べ物なんですね。
きくらげの食べ過ぎに関するまとめ
きくらげの食べ過ぎで胃痛や吐き気はするのか、最適な摂取量についてご紹介してきました。
きくらげの食べ過ぎは食物繊維のとりすぎとなり、消化不良を起こすことで胃痛や吐き気の原因となります。
またきくらげは食べ過ぎるとアレルギーを引き起こすこともあるので、注意しましょう。
きくらげは食べ過ぎなければビタミンDやカルシウム、食物繊維が豊富な栄養のある食べ物です。
適量を守って食べ、きくらげの栄養を余すところなくいただいてしまいましょう。
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