東北地方にお住まいの方は、スーパーでは割と並んでいるホヤ。
グロテスクな見た目と色のインパクトが大きく、思わず「コレを食べるの?」と怪訝になってしまいそうです。
しかし、別名「海のパイナップル」と呼ばれるくらいで、根強いファンを離さない存在となっています。
そこで、ホヤを食べ過ぎると体にとって危険だという話の真偽や、栄養や効能についても知っておきたいですよね。
また、気になるホヤの食中毒についての情報も調べてみました。
そこで今回は『ホヤを食べ過ぎると危険!食中毒にならないための食べ方とは?』についてご紹介します。
ホヤの食べ過ぎは危険なの?
ホヤは極たまに関東のスーパーなどでも売られていることがあり、初めて見た人は思わず「うわ、何これ!」と言いたくなります。
しかし、食べてみると意外とクセになる人も多いので、たくさん買ってきて食べ過ぎてしまったという人も多いのです。
ひとつ気になることとして、ホヤを食べ過ぎてしまった場合には体にどんな悪影響があるのかという点でしょう。
ホヤは海に生息する生き物で、実はバナジウムという重金属を取り込んで体の中に溜めてしまう性質があります。
なんとホヤの体内に蓄積しているバナジウム量は、海水に含まれる1,000倍にもなるんだとか!
バナジウムと聞くと天然水も販売されているくらいなので、なんだか健康的なイメージがありますよね?
でも実際はバナジウムを体に取り込む必要は全くなく、摂取してもしなくても大した害や益はないということなのです。
発ガン性などの有無に関してもまだ細かい部分がわかっていないのが現状なので、ホヤの食べ過ぎで何か重大な影響が及ぶということは今のところなさそうですね。
でも一般的に食べ物を食べ過ぎると胃腸に負担がかかるのは確かなので、食べ過ぎには注意しましょう。
ホヤに含まれる栄養や効能とは?
ホヤには日々を元気に過ごすために必要な栄養効能が、たくさん含まれています。
特に魚介類に多く含まれているミネラルが豊富なので、詳しく見ていきましょう。
魚介類に多く含まれるアミノ酸の一種が、栄養ドリンクにも含まれているタウリンです。
疲労回復をサポートし、生活習慣病を予防する効能を持っています。
不足しがちな栄養で味覚障害を防ぎコラーゲンの生成など美容にも欠かせない亜鉛、そして貧血予防に欠かせない鉄もホヤにはたくさん含まれています。
亜鉛や鉄は健康な毎日を過ごすのに欠かせない栄養なので、子供からお年寄りまでぜひ食べておきたいですね。
聞きなれない成分ですがグリコーゲンはがん予防や集中力維持といった効能を持ち、注目されている成分です。
またプラズマローゲンは認知症の予防効果が期待される注目成分で、健康だけでなく美容にも良いと言われています。
脂肪をエネルギーに代謝する効能を持つビタミンB12、強力な抗酸化作用を持ちアンチエイジングに役立つビタミンEなどの栄養もホヤには含まれています。
ホヤは若々しさを維持するためにも、とても役立つ食べ物なんですね。
ホヤは食中毒の危険があるってホント?
栄養が豊富で、アンチエイジングにも良い効能を持つホヤですが、実は食べ過ぎると食中毒の危険性が増すことがあるのです。
魚介類の食中毒といえば魚のアニサキスや二枚貝のノロウイルスなどが知られていますが、ホヤで注意すべき食中毒は「腸炎ビブリオ」によるもの。
ホヤをより風味良く食べたいという通の方は、海水に浸かったままの状態で食べる場合があります。
しかし、腸炎ビブリオは海水の生き物に付着する菌なので、洗って食べないと危険なんですね。
腸炎ビブリオに感染すると下痢や嘔吐など胃腸炎の症状が出て、非常に辛い思いをします。
ホヤを食べる時にはきちんと真水の流水で洗い、腸炎ビブリオをしっかり除去することが大切です。
またホヤは新鮮なものを選んで食べるようにして、当たらないように注意しましょう。
ホヤの美味しい食べ方とは?
ホヤの美味しい食べ方についてですが、多くの人はホヤを買ってくるとすぐ刺身にして食べるのではないでしょうか?
新鮮なホヤの刺身は、数ある食べ方の中でも一番ホヤの磯っぽい風味を楽しむことができます。
でもホヤを触ったことがない人にとって、どう調理すれば良いの?と迷ってしまいますよね。
実は刺身の食べ方はとても簡単なので、ぜひ自分でホヤをさばいてみましょう!
まずはホヤの根っこを包丁で切り取り、その後体を真っ二つに切ります。
中身には腸などの内臓が入っているので、包丁を使って丁寧に取り除きましょう。
ワタが残っていると臭みの原因になります。
適当に食べやすい大きさに身を切って、酢醤油などにつけて食べたら美味しいです。
また身を焼いて食べるのもおすすめで、焼くことでより食中毒のリスクは低くなります。
ぜひお気に入りの食べ方を見つけて、ホヤを楽しんでくださいね。
ホヤの食べ過ぎに関するまとめ
ホヤを食べ過ぎると危険なのか、食中毒にならないた 方法や食べ方についてご紹介してきました。
ホヤは食べ過ぎても特に体に危険な悪影響はないのですが、ほどほどにしておくことをおすすめします。
ミネラルやビタミン、タウリンなどの栄養が含まれ、体に良い効能を持つ注目成分も含まれているのが特徴です。
ただしホヤをしっかり真水で洗い流さないと、腸炎ビブリオの食中毒になってしまう恐れがあります。
洗い流した後にワタを取って刺身にする食べ方がポピュラーですが、食中毒予防の観点からも焼きホヤにするのもおすすめです。
まだまだ食べなれない食べ物ですが、ぜひお店で見かけたときはチャレンジしてみてくださいね!
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