食欲をそそる香りで、濃い緑色で彩りも良いニラ。
卵料理と相性が良く、鍋物や中華料理の具材としても使われる機会が多い食べ物です。
よほど高騰していない限り安価で購入できる野菜なので、たくさんあると食べ過ぎてしまうことも多いのではないでしょうか。
しかしニラを食べ過ぎてしまうと、下痢を引き起こす原因になるという噂があります。
なぜニラの食べ過ぎで下痢を起こすのか、また食べ過ぎなければどんな栄養があるのかも気になります。
そこで今回は『ニラの食べ過ぎで下痢になる原因や、含まれる栄養について』ご紹介していきます。
ニラは臭い?食べ過ぎに注意しよう
ニラといえば一番に思いつくのが、あの独特な食欲をそそる香りですよね。
あの香りがあるからこそニラを美味しく感じるのですが、食べ過ぎによって少し臭いが気になるのも事実です。
ニラの独特な香りの正体は「硫化アリル」という成分で、主にニンニクにも含まれています。
たしかにニンニクの臭いもニラと同じく食欲がわくような香りですよね。
硫化アリルの中でもアリシンという成分がニラに含まれ、体内で臭いの原因となる「アリルメチルスルフィド」に変化します。
これはニラを食べ過ぎた時の口臭の原因になるので、食前に臭いを消す牛乳を飲むなど工夫する必要があります。
ニラの食べ過ぎで下痢になる原因とは?
ニラを食べ過ぎると下痢になりやすいとよく言われますが、これはニラに含まれる食物繊維が原因です。
食物繊維には2種類あって、水溶性と不溶性にわかれます。
ニラには不溶性食物繊維が多く含まれ、この特徴として消化がされにくいということがあります。
胃で十分消化がされないと腸に負担がかかったり、元々便秘で不溶性食物繊維を食べ過ぎた場合も下痢になりやすいです。
腸のぜん動運動を活発化する際に、便秘がひどいた腸がびっくりしてしまうのですね。
ニラの食べ過ぎで不溶性食物繊維ばかり食べるのは体に負担がかかるので、水溶性食物繊維とうまく組み合わせましょう。
果物などは水溶性食物繊維が豊富なので、バランスよく摂取していくと良いです。
ニラの食べ過ぎは下痢だけでなく胃痛も起こる
ニラにはアリシンという硫化アリルが含まれるのですが、これは食べ過ぎると臭いだけでなく胃痛を引き起こす可能性もあります。
アリシンは殺菌作用が非常に強力なので、食べ過ぎると胃への負担が大きくなるのです。
ニラを食べ過ぎることによって胃が荒れて胃痛や吐き気がしたり、その延長で下痢が起こることもあります。
ニラは火を通すことで縮まり、より多くの量を食べ過ぎてしまうので気をつけたいですね。
またアリシンは強い殺菌効果で、体の中の良い菌までやっつけてしまうことがあります。
そのため腸内細菌のバランスも崩れやすくなり、腹痛や下痢が起こることもあるのです。
ほどほどに適量を食べる分にはアリシンは体に良いものなので、食べ過ぎに注意すれば問題はありません。
ニラは食べ過ぎなければ栄養満点!
ニラは食べ過ぎに注意すれば栄養のある野菜なので、積極的に食べていきたいですね。
ニラに含まれるアリシンは食べ過ぎると体に良くありませんが、適量ならばとても良い働きをしてくれます。
ビタミンB1の吸収を高めて疲れを取ってくれる滋養強壮の効能があり、また免疫力も高めてくれます。
ニラがスタミナ食材と言われる理由は、アリシンの効能にあったのですね。
またβカロチンとビタミンEも豊富なので、皮膚や粘膜の強化や抗酸化作用によるアンチエイジングなどが期待できます。
また生活習慣病予防にも貢献してくれるので、ニラは適度に取り入れていきたい食べ物のひとつです。
そのため食べ過ぎに注意しながら、アリシンの効能を最大限に活かして食べていきましょう。
ニラの食べ過ぎに関するまとめ
ニラの食べ過ぎで下痢になる原因や、含まれる栄養についてご紹介してきました。
ニラは臭い成分である硫化アリルのひとつ「アリシン」が含まれています。
そのため、ニラを食べ過ぎてしまうと口臭が気になるようになってしまうのです。
ニラを食べ過ぎて下痢が起こる原因の多くは不溶性食物繊維のとりすぎで、さらにアリシンが胃腸を刺激することでも起こります。
下痢を起こさないためにも、ニラは適量を守って食べる必要があるのです。
ニラのアリシンは適量ならば生活習慣病の予防やスタミナの回復などに役立つので、食べ過ぎを予防していきましょう。
ニラをうまく取り入れて、健康的な毎日を送っていきたいですね。
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