ミントの食べ過ぎとは想像しづらいところですが、意外な落とし穴「ミンティア」やアイスの「チョコミント」など、ミントが含まれている食品もちらほらあります。
仕事中のエチケットや眠気冷ましにミント味がありがたいミンティアですが、食べ過ぎも良く見られる光景です。
しかし、食べ過ぎで起こる副作用や腹痛や頭痛が起こると言われていることをご存知でしたか?
一度、ご自身がミントを食べ過ぎていないか見直してみましょう。
今回は『ミントの食べ過ぎで副作用は起こる?腹痛や頭痛の噂は?』を紹介していきます。
ミントの食べ過ぎで副作用はある?
ここではデザートなどの飾りである「ミントの葉」と「ミンティア」について紹介していきます。
ミントの葉の食べ過ぎ
ミントはシソ科ハッカ属の植物で清涼感が特徴の香り、口当たりはスッキリ、料理や医薬品に使われています。
日常生活ではあまり考えづらいことですが、仮にミントの葉を食べ過ぎてしまった場合には副作用が起きます。
ミントには痛みの緩和、鎮静作用、健胃作用など様々な働きがありますが、食べ過ぎは粘膜を乾燥させてしまうことがあり、胃を荒らして胃痛(腹痛)などが起きてしまうことがあります。
特に注意が必要となる人は既に逆流性食道炎を含む胃食道逆流症や胃潰瘍などの診断を受けている人で、食べ過ぎは胃への刺激になるため症状が悪化してしまう可能性があり注意が必要となります。
また、腸の働きが活性化するため、潰瘍性大腸炎や下痢症などの腸の疾患がある人にも刺激になるので摂らないことをおすすめします。
ミンティアの食べ過ぎ
ミンティアは有名なミントタブレットで、眠気覚ましやエチケットに食べられることが多く見られます。
ミンティアの原材料は甘味料[ソルビトール・アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物]、香料、微量酸化ケイ素、ショ糖エステルを基本としてテイストごとに甘味料が一種類多く含まれていたり、カフェインが含まれていたりします。
ミンティアに含まれている甘味料、特にソルビトールに消化・吸収しづらいという性質があるので食べ過ぎて多く摂り過ぎてしまうと下痢を起こしてしまいます。
しかし、少量でも腹痛が起きたりすることもあるので普段からお腹が弱いと自覚のある人は食べる量に注意が必要です。
ミンティアもミントの葉と同じ様に胃への刺激となりやすいので、胃痛などの症状が起きる原因ともなります。
注意するべきことはお腹への影響だけではありません。
ミンティアはエチケットを目的として食べられることが多いのですが、食べ過ぎはエチケットどころか、口臭を強くしてしまう可能性もあります。
口の中は何かを食べているときには酸性に偏るのですが、酸性の状態は口の中の細菌を活発化させます。
細菌は口臭を強くしたり、虫歯に働いたりするので、一度食べたら続けて口に入れるのではなく、時間を20~30分程あけてから食べるようにしましょう。
頭痛は起きないの?
ミントやミンティアを食べて腹痛や下痢などの症状が起きることがわかりましたが、頭痛が起きることはないのでしょうか。
ミントの中でもペパーミント、スペアミントがハーブティーとして良く使われます。
その効能として脳の中枢神経を刺激して頭痛、鼻水や鼻づまりを緩和する働き、消化不良から起こる胸やけや吐き気を緩和する働きがあります。
頭痛の緩和に働くミントですが、実はミントでアレルギー症状を引き起こす人もいます。
その症状は皮膚症状(リップクリームや歯磨き粉で唇の荒れ など)や呼吸器症状(アスピリンの化学式と似ているためアスピリン喘息の人が発作を起こす など)などの症状が起きるという報告がされているようです。
アレルギーの症状として皮膚症状(痒み、蕁麻疹など)、呼吸器症状(喘息、咳、鼻水など)、粘膜症状(目の痒み、口内の腫れなど)、消化器症状(腹痛、下痢、嘔吐など)、アナフィラキシーショック、遅延型アレルギーの場合ですと頭痛、関節痛、食後の強い眠気などの症状が現れます。
ミントのハーブティーなどを飲んでアレルギーを疑う異常が現れた時には、飲むことをやめて医療機関を受診することをおすすめします。
食べ過ぎ以外の副作用は?
ミントには食べ過ぎやアレルギー以外にも注意することがあります。
つわりがひどい時にはミントのハーブティーを飲むことで悪阻が軽減したり、リラックス効果が得られたりもするのです。
しかし、妊娠中にミントのハーブティーを飲んでしまうと、ミントに含まれる成分「メントン」に子宮収縮の作用と神経毒性があるので過剰に摂ることは避けた方が良いでしょう。
母乳で育児をしたいと思っているママにはミントのハーブティーは禁忌です。
ミントには母乳の分泌を抑える働きがあるので、完母、混合で育児を考えている人にはおすすめできないものとなります。
他にもセージなどのハーブが母乳の分泌を抑える働きがあるので、注意が必要となります。
ハーブティーを飲みたい時は医師への相談をおすすめします。
ちなみに卒乳を考えているママには相性がいいと言われています。
ミントを乳幼児が摂ることの方が考えづらいですが、ミントの摂取には注意が必要です。
乳幼児にミントの刺激は強すぎるので摂らせないことが一番です。
重篤な症状として呼吸困難などが現れることもあります。
てんかん患者の人にはミントはてんかん発作を誘発するケトン類やラクトン類を含んでいます。
これらの成分には神経毒性があり、ミントにもケトン類が含まれています。
ローズマリーやラベンダーにも含まれる成分で、購入に行けばすぐ手に入るものです。
摂取には十分注意してください。
ミントには血圧上昇作用があり、血圧の高い人が飲むことは禁忌となっています。
ローズマリーやヒソップ、リコリス(甘草)にも血圧上昇作用があるのでこちらも摂らない方が良いでしょう。
ミントの食べ過ぎに関するまとめ
ミントの葉の食べ過ぎは胃や腸の刺激となり、腹痛を招いたり、もともと患っている胃腸の病気を悪化させたり、などという副作用が起きます。
ミンティアの食べ過ぎについてはミントの葉と同様胃腸への刺激となるため、胃痛などの腹痛が起きる他、含まれる甘味料で下痢が起きる可能性があります。
お腹とは関係のないところで食べ過ぎが口臭を強くしてしまうことがあるので注意が必要です。
頭痛はミントアレルギーから起こることが考えられますが、アレルギーの症状として頭痛だけではなく人によってアレルギーの症状は異なります。
アレルギーを疑う症状があれば注意して経過を見てください。
この他にも妊娠中(時期による)、授乳中、乳幼児、てんかん・高血圧の人の摂取は禁忌となっています。
ミントは薬にも毒にもなります。
ハーブティーやミンティア、料理からとミントの摂り方はいろいろありますが、摂り過ぎには注意しましょう。
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