家族みんなで囲む食卓の中でも、ご馳走に分類されるのがすき焼きです。
甘辛い濃い味付けで、お肉を卵に絡めて食べると…ご飯を何杯でも食べられちゃいますよね。
そんなすき焼きですが、同じような料理に「牛鍋」というものがあるのをご存知でしょうか?
すき焼きも牛鍋も牛肉が主役の料理ではありますが、違いはあるのか気になります。
またすき焼きは関東と関西では、味付けや食べ方が異なるのです!
今回はそんな奥深い『すき焼きと牛鍋の違いや、関東と関西で食べ方が違うことについて』詳しくご紹介していきます。
すき焼きと牛鍋の違いとは?
すき焼きは聞いたことがあっても、牛鍋は初めて聞いた!という人も多いかもしれません。
見た目もそこまで大きな違いがないため、一緒のような扱いをされがちです。
しかしすき焼きと牛鍋にはきちんとした違いがあるので、詳しく見ていきましょう。
牛鍋は名前の通り牛肉を使った料理で、野菜とともに煮込んで食べます。
明治時代から存在し、すき焼きのように食べた事が始まりです。
すき焼きは肉や野菜を焼きながら、煮て食べる料理です。
すき焼きの「すき」は肉の切り方説と鋤の上で焼いて食べた説、好きな具材を入れる説があります。
両者を比べてみると、調理の仕方に違いがありそうですね。
牛鍋は煮込み料理、すき焼きは焼いてから煮込むという点で異なります。
すき焼きの具材、何を入れる?
牛鍋には牛肉と野菜を入れるのが一般的ですが、すき焼きの場合は具材は何を選べば良いのでしょうか?
すき焼きに使う肉は牛肉だと思われがちですが、実は鶏肉でも豚肉でも問題ありません。
どんな肉でも薄切りにして野菜とともに焼いて煮込めば、すき焼きとなるのです。
また豆腐も焼いて煮込むのが、牛鍋とは少し違ったポイントですね。
牛鍋は鍋料理なので、豆腐は焼かずにそのまま入れるケースがほとんどでしょう。
野菜は白菜やキノコ類、にんじんなどを入れて濃いしょうゆ味を染み込ませながら煮込むのがおすすめです。
牛鍋は春菊がメインとなる場合が多いのですが、すき焼きではしらたきやキノコ類といった具材が多い傾向にあります。
すき焼きの食べ方(関西風)
すき焼きは関西と関東では食べ方が異なるので、具体的にどのような点に違いがあるのかチェックしていきましょう。
関西ではあらかじめ、すき焼き鍋の中にザラメ糖を入れておきます。
熱々の鉄鍋に肉を敷いて、まずは焼き付けてから割り下を入れて味付けするのです。
関西風とは言われているものの、実はこの食べ方は関東でも広く親しまれている方法ですよね。
すき焼きといえば先にザラメ糖を入れてから肉を焼き、割り下で更に焼き付けます。
つまり関西風の食べ方が、現代で言うところのすき焼きといえるんですね。
すき焼きの食べ方(関東風)
すき焼きは関西風の食べ方が全国に浸透しているのですが、関東風だとどのような食べ方になるのでしょうか?
関東風では先に牛脂で肉を炒め、割り下で野菜などと一緒に煮込んで食べるのが一般的です。
牛鍋は野菜も肉も一緒に煮込みますが、すき焼きの場合は先に焼き付けてから割り下を注ぎます。
牛脂で肉を炒める点や割り下で野菜を煮込む点が、牛鍋と関西風すき焼きの魅力を出し切っているように感じますね。
ザラメ糖を使うと焦げ付きやすいため、牛鍋で炒めれば素人でも鍋を扱いやすいです。
まさに牛鍋と関西風すき焼きの改良版ともいえるようなものが、関東風すき焼きでしょう。
すき焼きと牛鍋の違いに関するまとめ
すき焼きと牛鍋の違いや、関東と関西で食べ方が違うことについて詳しくご紹介してきました。
すき焼きは肉の種類は問いませんが、牛鍋は牛肉に限定されます。
どちらも具材として、肉と野菜を入れると言う点は共通していますよね。
またすき焼きはザラメ糖で焼き付けてから、牛鍋は野菜も肉も一緒に煮込むのが特徴です。
関西風すき焼きが主に日本全国で食べられているタイプで、関東風は関西風すき焼きと牛鍋の良いとこどりでしょう。
ぜひ2種類の料理をつくって、みんなで美味しく鍋を囲みたいですよね。
すき焼きと牛鍋の違いがわかったら、自信を持って2種類の料理を比べてみましょう。
コメントを残す