ホクホクで甘いサツマイモは、食事にもおやつにも幅広く使える芋類です。
特に女性の場合は、便秘解消のためにサツマイモをたくさん食べている人も多いのではないでしょうか。
でもお腹の調子を整えるためにサツマイモを食べている人は、食べ過ぎに注意する必要があります。
サツマイモを食べ過ぎると、便秘や下痢が悪化してしまうことがあるのです。
せっかく便秘や下痢にならないようにサツマイモを食べているのに、これでは本末転倒ですよね。
そこで今回は『サツマイモの食べ過ぎで、便秘や下痢になるのは本当なのか』について、その理由などをご紹介していきます。
サツマイモの食べ過ぎで便秘になる理由
サツマイモを食べ過ぎると、逆に便秘になってしまうことがあります。
サツマイモといえば便秘解消のために良いイメージなのに、訳が分からなくなりますよね。
その理由はサツマイモに含まれる食物繊維で、便のカサを増やして便秘を解消する働きをします。
しかし、食べ過ぎると便のカサが増えすぎて腸内で詰まってしまい、便秘が悪化してしまうことがあるのです。
これはもともと便秘がひどい人によくみられる症状なので、あまりに何日も便が出ていないときにはサツマイモを食べ過ぎないように気をつけましょう。
便秘を解消するには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂取することが大切なので、サツマイモと一緒に水溶性食物繊維を多くとるようにしてくださいね。
サツマイモの食べ過ぎで下痢になるの?
サツマイモの食べ過ぎは便秘を悪化させることがありますが、実は下痢も引き起こしてしまう可能性があるのです。
サツマイモに含まれる食物繊維は水溶性食物繊維が0.5gなのに対し、不溶性食物繊維は1.8gと3倍以上多く含まれます。
そのため消化されにくいのが特徴なので、腸のぜん動運動を活発にしてしまいます。
そのまま便秘が解消されれば良いのですが、なかなか出ない場合はぜん動運動が強すぎて下痢を引き起こすのです。
サツマイモはお腹に良い食べ物だと思って食べていたのに!と悔しくなりますが、あくまで大量に食べ過ぎた場合のこと。
適量を食べている分には、下痢になったり便秘がひどくなることはまずないので安心してくださいね。
サツマイモは食べ過ぎなければ体に良い食べ物
サツマイモの食べ過ぎは便秘や下痢を悪化させますが、適量を守っていれば体に良い作用があります。
では具体的にどのような栄養素が含まれているのか、みていきましょう。
サツマイモの栄養の代表ともいえる食物繊維、中でも不溶性食物繊維が多く含まれています。
便のカサを増やして便秘を解消する反面、食べ過ぎると逆に下痢などを起こす可能性も。
サツマイモは芋類の中では一番多くビタミンCが含まれており、美肌や抗酸化作用があります。
またビタミンCは免疫力を上げたりストレス耐性を上げたりする効果も期待できるので、風邪予防にも適しています。
サツマイモに多く含まれるカリウムは、体内の塩分濃度をコントロールして余分な量を尿とともに排出する働きがあります。
高血圧やむくみを予防するので、妊娠中の女性にもおすすめの食べ物なのです。
サツマイモはビタミンB群がバランス良く、しかもたくさん含まれています。
女性に嬉しい葉酸も豊富で、エネルギーに関わる栄養素のためダイエットにも最適です。
サツマイモの食べ過ぎは太ることもあるので注意!
サツマイモをおやつ代わりにたくさん食べるのは、一見ヘルシーなことのように感じます。
しかしサツマイモは、1本あたりおよそ250キロカロリーとご飯1杯分よりもかなり多いのです。
そのため体に良いからと食べ過ぎてしまうと、あっという間にカロリーオーバーして太る原因になってしまいます。
サツマイモを食べるときは太るのを防ぐため、多くても半分くらいに抑えておくのが良いでしょう。
またサツマイモは他の芋類と比べても、糖質の数値が高くなっています。
食べ過ぎは太るだけではなく、糖尿病の原因になることもあるので注意が必要です。
健康のために食べていたサツマイモが、逆に健康を害することにならないよう意識をしておきましょう。
サツマイモの食べ過ぎに関するまとめ
サツマイモの食べ過ぎで、便秘や下痢になるのは本当なのか、その理由などをご紹介してきました。
サツマイモの食べ過ぎで便秘や下痢になってしまうのは、不溶性食物繊維による作用です。
不溶性食物繊維は便のカサを増やして排便を促すのですが、食べ過ぎることで腸のぜん動運動が活発になり過ぎてお腹の調子が逆に悪くなるのですね。
またサツマイモは食べ過ぎるとカロリーオーバーにもなりやすく、太ったり糖尿病のリスクが上がったりする危険があります。
でもサツマイモは適量ならばビタミンB群やC、カリウムなども豊富に含むため、体に良い食べ物です。
食べる量をあらかじめ決めておいて、食べ過ぎにならないよう気をつけていきたいですね。
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