ウコンといえばお酒のお供として飲み会の前にドリンク剤を愛飲している人も多いくらい、社会に浸透しているように感じます。
お酒の席で失敗できないというプレッシャーがかかっている人の場合、ついウコンを摂り過ぎてしまうケースも多いのではないでしょうか?
しかしウコンの摂り過ぎは体に良いどころか、副作用の危険があるのです。
もちろん適量を摂取する分には体に良い効能もあるので、副作用など危険なことばかりではありません。
そこで今回は『ウコンの摂り過ぎは副作用が出て危険なのか、そして体に良い効能について』も詳しくご紹介していきます。
ウコンはどのタイミングで摂取すると良いの?
ウコンは生姜の仲間で、沖縄では健康に良いものとしてお茶にして飲まれています。
沖縄といえば泡盛など強い酒をたくさん飲む機会が多いですが、その際にウコンをよく取り入れていたようですね。
この風習からお酒を飲む時にウコンを摂取すれば、二日酔いを予防したり悪酔いしにくくなったりすると言われています。
タイミングとしては特に決まりはありませんが、お酒を飲む前に飲むのがベストでしょう。
お酒を飲む1時間くらい前にウコンを飲めば、肝機能が高まっている中でアルコールの分解を早めてくれます。
ウコンは肝機能を高める効能があるということですね。
ウコンはどうして悪酔いを予防する効能があるの?
ウコンは真っ黄色をしていますが、これはクルクミンという色素によるものです。
このクルクミンが胆汁の分泌量を増やす働きがあり、結果的に胆汁が肝臓を刺激することで働きが高まります。
アルコールを分解する過程でアセトアルデヒドという物質が発生しますが、日本人はアセトアルデヒドを分解する酵素が少ない人が多いのです。
アルコールは肝臓によってアセトアルデヒド、酢酸、そして最終的に水と二酸化炭素になって尿とともに排出されます。
クルクミンが肝機能を活発にすれば、アセトアルデヒドへと分解する酵素もたくさん分泌されるので二日酔いや悪酔いをしにくくなります。
ウコンの摂り過ぎで副作用の危険がある人
ウコンは適量であれば肝機能を高めてアルコールを分解しやすくするのですが、副作用の危険がある人も中にはいます。
どういった人に摂り過ぎによる副作用の危険があるのか、詳しく見ていきましょう。
ウコンに含まれる豊富な鉄分が、弱った肝臓に蓄積されて肝硬変などに進行するリスクがあります。
肝炎などにかかっている人も、ウコンの摂り過ぎには要注意です。
抗凝固薬は血液を固まりにくくする薬ですが、ウコン自体も血液をサラサラにする作用があります。
そのため止血しにくくなったり、出血しやすくなったりして危険なのです。
クルクミンは胆汁の分泌量を増やしますが、胆のうの病気を抱えていると負担が大きくなる危険があります。
思わぬ副作用が出やすくなるので、胆石などを患っている人は注意しましょう。
ウコンの中でも紫の場合は子宮収縮作用があるので、妊娠中に摂り過ぎると流産などの恐れがあります。
特にお腹が貼りやすい妊婦さんは、要注意です。
ウコンの適量はどれくらい?
WHOでも推奨されているウコンの適量は体重1キロ×〜3mgで、体重50キロの人の場合は1日あたり150mgまでとなります。
ただひとつポイントがあって、ウコンは1日の最大量を一気に摂取したからといって健康に良い作用があるわけではありません。
朝昼晩など複数回に分けながら摂取することで、より体に吸収されやすくなるのです。
いくら健康のためとはいっても、摂り過ぎは意味がないということなのですね。
ちなみに過剰に摂取してしまった分は、体に吸収されずに排出されてしまいます。
150mgを摂取するのであれば、50mgずつを3回にわけるなど工夫しましょう。
ウコンの摂り過ぎに関するまとめ
ウコンの摂り過ぎは副作用が出て危険なのか、そして体に良い効能についても詳しくご紹介してきました。
ウコンはお酒を飲む前のタイミングで飲めば、肝機能が高まった状態ですぐにアルコールを分解することができます。
ウコンに含まれるクルクミンが胆汁の分泌を高めて肝機能を活性化させるため、二日酔いなどを予防できるのです。
しかし人によっては摂り過ぎで思わぬ危険な副作用が出ることもあるので、注意が必要です。
ぜひ適量を守って、正しくウコンを取り入れていきたいですね。
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