グラノーラは手軽に食べることができて、体だけではなく肌にもいいと近年人気が急上昇しました。
フルーツや味もさまざま、商品によって特徴は違いますが食感も含めておいしいですよね。
すぐ食べられる手軽さから何度も食べてしまったり、おいしさから量が増えてしまったりと食べ過ぎてしまうこともありませんか?
食べ過ぎは危険で、腹痛や下痢の可能性があると言われています。
健康のためと食べていたものが危険だとは驚きますよね。
今回は『グラノーラの食べ過ぎは腹痛や下痢に注意すべき?』をテーマに探っていきましょう。
グラノーラってどんなもの?
シリアル食品の一つで、穀物(オーツ麦、麦、玄米、とうもろこしなど)を加工してできたシリアルにナッツやココナッツを加え、蜂蜜や砂糖などのシロップと植物油を混ぜてオーブンで焼き、食べやすい大きさにしたものです。
市販のものでよく見かけるものの多くにはドライフルーツが混ぜられていて、味も抹茶、きなこ、チョコレートとさまざまで、そのままおやつとして食べられたり、牛乳や豆乳、ヨーグルトをかけて朝食として食べられたりします。
栄養価が高く、手軽にエネルギーを補給することもできるうえ、ダイエットにも役立つと言われています。
グラノーラの食べ過ぎは腹痛や下痢が起きる?
結論から先に述べておくと、グラノーラの食べ過ぎは腹痛や下痢が起きます。
原因として考えられることは①食物繊維 ②ドライフルーツに含まれている果糖 ③乳製品 です。
魅力でもあることなのですが、グラノーラには豊富な食物繊維が含まれています。
この食物繊維を摂り過ぎることで下痢や腹痛が起きてしまうのです。
市販のグラノーラにはドライフルーツが入っていますが、生のフルーツと比較すると食物繊維が3~7倍もの量が含まれています。
オーツ麦にも食物繊維が豊富に含まれていて、100gあたりの水溶性食物繊維が3.2g、不溶性食物繊維が6.2gとなっています。
市販のグラノーラに入っているドライフルーツには果糖が含まれています。
特徴として水分を引き寄せる働きがあり、果糖が腸内に入るとそこで水分を溜めこんでしまい下痢の症状が起きてしまいます。
この症状はフルクトース吸収不全と呼ばれていて、小腸での果糖の吸収が健康な人の半分以下しかできないと言われています。
下痢以外にもガスが溜まってお腹が張ってしまうこともあります。
グラノーラに牛乳やヨーグルトと合わせて食べる人も多いと思います。
牛乳やヨーグルトなどの乳製品はお腹に作用することがあり、刺激になることがあります。
その中でも「乳糖不耐(にゅうとうふたい)」の人は下痢の症状を起こしやすいのです。
乳糖は乳製品に含まれていて、本来小腸で作られるラクターゼ(酵素)によって分解された後、腸壁から吸収されます。
ラクターゼが少ない人は、乳糖の分解と吸収がうまく行うことができません。
腸内の乳糖濃度が高くなり、水分を引き寄せやすい状態を作ってしまい、下痢の症状が起こりやすくなってしまうのです。(浸透圧の関係で生じる)
こちらも果糖と同じ様にガスが溜まってお腹が張ってしまうこともあります。
腹痛や下痢以外で食べ過ぎのデメリットは?
グラノーラの説明を述べましたが、作る工程で「シロップを混ぜる」とあります。
これもおいしさを引き出す大切な工程ではありますが、カロリーと糖質を上げてしまいます。
100gあたりのグラノーラのカロリーは約470kcalです。
これだけみるとかなり高いと思いますが、メーカーの一食分の目安は50gとされているので一食分のカロリーは半分と考えて235kcalになります。
このカロリーに一緒に混ぜて摂る牛乳200mlのカロリー約140kcalを足すと約375kcalで、一食分としてのカロリーと考えると凄く高いということはなく、一食の摂取カロリーの目安(個人差はありますが男性:850kcal、女性:650kcal)をとくらべても低い方です。
ですが、一食50gではもの足りないという人も多いのではないでしょうか。
そして、もっとたくさん食べられる!と食べてしまうと普段の食事よりもカロリーが高くなってしまう可能性もあります。
糖質も仮にグラノーラを100g食べたとすると29g含まれています。
他の主食は白飯36.7g、食パン44.4g、うどん55.6gとなっていて、比べたところ一見グラノーラの29gは低いかと考えられがちですが、食品全体でみるとグラノーラも糖質が高い食べ物に含まれます。
ちなみに肉類は鶏ムネ肉:0g、鶏モモ肉:0g、豚肩ロース0.2g、牛肩ロース0.2gなど糖質が低くグラノーラの糖質29gが高いことがわかります。
グラノーラのいいところは?
食物繊維で便秘解消
先程、食物繊維が豊富に含まれていることは述べましたが、適量であれば便秘解消の効果に期待ができます。
グラノーラに含まれるオーツ麦の100gあたりの食物繊維の量は水溶性3.2g、不溶性6.2gとバランスよく含まれています。
水溶性食物繊維は脂肪の消化吸収に関係する胆汁酸の排泄を促す働きがあり、血中コレステロールを低下させる働きがあります。
また血糖値の急激な上昇を防ぐ働きがあり、これは水溶性食物繊維がゲル化することで胃から腸へと流れる時間が緩やかになり、糖の吸収も穏やかになることからです。
更にナトリウムを排出する働きがあることから高血圧の予防にも期待ができます。
不溶性食物繊維は咀嚼回数を増やす傾向にあり、早食いや過食を防ぎます。
鉄分がたっぷり
グラノーラに含まれるオーツ麦には鉄分が100g中3.9㎎と多く含まれています。
貧血予防にいいとは有名ですが、赤血球を作って全身に酸素を運ぶという大切な役割があります。
また、グラノーラにはドライフルーツが含まれていますが、その中でもレーズンが多く鉄分を含みます。(100g中1.9㎎)
他の栄養価も高い
グラノーラに含まれるドライフルーツは味のアクセントになるほか、食物繊維、抗酸化物質、ミネラルが豊富に含まれているので活性酸素の除去・抑制や老化防止、むくみや高血圧の予防、体の調子を整えてくれます。
グラノーラに牛乳やヨーグルト豆乳などをかけることでカルシウムや乳酸菌、タンパク質など、体にいい栄養がたくさん摂ることができます。
牛乳+グラノーラに含まれる栄養成分はカルシウム、鉄、カリウム、リン、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビタミンD、食物繊維 などです。(商品によってことなります。)
グラノーラの食べ過ぎに関するまとめ
グラノーラを食べ過ぎると腹痛や下痢が起こるのかということでしたが、含まれる
①食物繊維 ②果糖 ③一緒に摂る乳製品
これらが原因で腹痛と下痢の症状が出てしまう人もいます。
また、食べ過ぎではカロリー、糖質ともに摂り過ぎになってしまう可能性もあるのでダイエットにいいかもとグラノーラを食べているのに逆効果・・なんてことにならないように食べ過ぎには注意しなければなりませんね。
グラノーラは体に嬉しい栄養がたっぷり入っています。
一日の食事でバランスよく栄養を摂ることはなかなか難しいことなので一食をグラノーラに置き換えると食生活の改善につながるかもしれませんよ。
是非、食べて見てくださいね。
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