お正月のイメージが強い餅ですが、意外にも通年食べるファンの多い食べ物でもあります。
きな粉やおしるこ、お雑煮などバリエーション豊かな料理に使えて便利なんです。
でも餅って保存法を間違えると、すぐにカビが生えてきたり硬くなってしまったりするんですよね。
餅を買うとたくさん入っているなど、結構量が多くて一度に消費しきれない人も多いと思います。
長持ちさせる保存法といえば冷凍が思い浮かびますが、冷蔵庫ではダメなのでしょうか?
また餅を保存する時は「からし」が役立つという話も聞きますが、その理由はなぜなのかも気になります。
そこで今回は『餅の保存法は冷凍で大丈夫なのか、冷蔵庫がダメな理由やからしが有効なメカニズムについて』詳しくご紹介していきます。
餅は常温だとどのくらい保存できる?
餅は鏡餅のように外に置いてあるイメージが強いので、常温で保存している人も多いのではないでしょうか?
実は個包装になっていない餅を常温で保存すると、最短2〜3日でカビが生えてしまう可能性があるのです。
温度や湿度が高く、空気に触れてしまうとカビが発生します。
温度や湿度が高くなると餅に水分が付着して、いわゆる汗をかいた状態になります。
水分が餅の原料である米のデンプンやタンパク質と混ざり合い、よりカビが発生しやすい状態にしてしまうのです。
カビが生えてしまうともう食べることができなくなるので、常温保存は向いていないと言えます。
一つずつパックに入っているタイプのものであれば、常温で保存しても問題ないので安心してくださいね。
餅の保存法は冷凍で大丈夫なの?
個包装で真空パックにしてある餅ならば常温保存で大丈夫ですが、ついた餅の場合は常温保存ができません。
つきたての餅は当日に食べる分以外、すぐに冷凍保存しましょう。
冷凍保存するには食べたい大きさに切り分けてから、餅の表面に片栗粉をまぶします。
餅同士がくっつかないように並べてフリーザーバッグに入れ、空気を抜いてジッパーを締めて冷凍庫に入れます。
冷凍保存すれば1ヶ月と長期保存が可能になるので、少しずつ食べたい時にはおすすめです。
食べる時には表面についた片栗粉を水で洗いながら落とし、クッキングシートを餅のサイズに切って下敷きにしてオーブントースターで焼きます。
高温で調理すると表面が焦げて中まで温まらない可能性があるので、低温でじっくり焼いていくのが良いでしょう。
クッキングシートはオーブントースターの加熱部分に付くと火が出る恐れがあるので、餅より少し大きめのサイズに切って使うようにします。
中まで温まって焼けたら、好きな調理方法で食べられますよ!
【お餅の食べ過ぎについてはこちらをご覧ください】
餅の保存法で冷蔵庫がダメな理由
餅を保存するために冷凍庫に入れる人も多いのですが、あまりおすすめはできません。
たしかに温度が低い状態ではカビが発生しにくいという特徴があるのですが、実は冷凍庫の中は湿度が高いのです。
餅の表面についた水滴からカビが発生する可能性もあるので、冷蔵庫での保存は思ったよりも長持ちしないんですね。
冷蔵庫で餅を保存したとしても、もつのは大体3〜4日程度なのです。
もし冷蔵庫で保存したい場合には、餅の表面に空気が触れないようにしっかりラップで覆ってください。
ラップで包んで、さらにフリーザーバッグの中に密封して入れれば少しは長持ちするでしょう。
餅の保存はからしがポイント!
冷凍での保存は長持ちするメリットはあるものの、すぐに餅を食べたい時に凍っているため調理に時間がかかるというデメリットもあります。
そのためできれば手軽な冷蔵庫で、長持ちさせたい!と考えてしまいますよね。
そんな時にポイントとなるのが「からし」や「わさび」です!
よく夏場のお弁当の腐敗を防ぐために、フタにからしを塗っておくと良いと聞いたことはありませんか?
実はからしやわさびには殺菌作用があるので、かびの原因になる雑菌の繁殖を抑える作用があるのです。
餅をラップで包んで密封容器に入れたら、餅にからしが付かないようにお弁当用カップなどにからしを入れて蓋を閉めます。
からしを一緒に入れて冷蔵庫で保存すれば、餅は1〜2週間ももたせることができるのです!
冷凍庫がどうしても空いていない時などにも、とても役立ちそうですね。
【からしやワサビの使い過ぎについてもご覧ください】
餅の保存法は冷凍か冷蔵庫かのまとめ
餅の保存法は冷凍で大丈夫なのか、冷蔵庫がダメな理由やからしが有効なメカニズムについて詳しくご紹介してきました。
餅は常温保存だとすぐにカビが生えてきてしまうので、個包装パック以外はすぐに冷凍保存するのがおすすめです。
冷凍保存すれば1ヶ月程度もたせることができ、食べる時もそのまま焼けます。
冷蔵庫では意外とカビが発生しやすく長期保存には向かないのですが、からしを餅と一緒に入れて保存するとカビが生えにくくなるのです。
冷凍保存できない場合などには、ぜひからしを利用して冷蔵庫保存してみてくださいね。
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