脂身が少なくて女性に人気の肩ロース、脂身がジューシーで美味しいバラ肉…。
豚肉は部位によって色々なメニューに使えるので、バリエーション豊かでつい食べ過ぎてしまいます。
でも焼肉などで豚肉を食べ過ぎてしまうと、時には下痢になったり体の調子が悪くなることがありますよね。
それだけでなく、なんと豚肉の食べ過ぎは糖尿病のリスクが上がるという噂があるのです。
豚肉が大好きでいつも食べている人にとっては、聞き捨てならない話ですよね。
そこで今回は『豚肉の食べ過ぎは下痢や糖尿病を引き起こすことはあるのか』、詳しくご紹介していきます。
豚肉の食べ過ぎは下痢になるの?
豚肉を食べ過ぎて下痢を引き起こした場合は、豚肉に十分火が通っていなかった可能性があります。
豚肉は肉の中心部まで十分に加熱しないと、中に潜んでいる菌が死滅しないのです。
そのため生焼けのまま豚肉を食べ過ぎてしまうと、腹痛や下痢の原因になってしまうのですね。
また豚肉は消化の良い食べ物ではないので、食べ過ぎによって胃に負担がかかる場合があります。
胃で十分消化されずに腸まで運ばれてしまうと、腸が過剰に動いてしまって下痢を起こすことがあるのです。
豚肉を食べる時は十分加熱して、なおかつ適量に抑えることが大切です。
豚肉の食べ過ぎで糖尿病のリスクが上がる?
シンガポールで大規模の実験がおこなわれ、その結果豚肉やその他赤身肉などを食べ過ぎた人は糖尿病のリスクが上がることがわかりました。
なんとそこまで食べなかったグループに比べて、23%もリスクが高くなるという結果が出たのです。
豚肉に含まれる「ヘム鉄」を摂りすぎることによって、インスリンの感受性が低くなってしまいます。
ヘム鉄がインスリンを分泌させる細胞にダメージを与えてしまい、糖尿病のリスクが上がってしまうのですね。
もともと血糖値が高めの人は、豚肉を食べ過ぎないように注意しなければなりません。
豚肉の食べ過ぎで注意したい部位とは?
豚肉の食べ過ぎとひとくちに言っても、肩ロースだったりバラ肉だったり部位によって特徴が異なります。
肩ロースは少し食感は硬いものの、脂身が少ないのでヘルシーなのが特徴です。
一方バラ肉は脂身がたくさん含まれているので、その分高カロリーになります。
また脂身が多いので消化が悪く、食べ過ぎると下痢や吐き気をもよおすこともあります。
胃腸が疲れて弱っているなと感じたときには、バラ肉ではなく肩ロースを使用した方が負担が軽くなります。
豚肉を選ぶ時は消化の良さや脂身の多さ、そしてカロリーなどを加味しながら選びましょう。
バラ肉をどうしても食べたいときには、加熱したときに出てくる脂を拭き取りながら焼きます。
こうすることで少しは食べやすくなるので、試してみてくださいね。
豚肉は食べ過ぎに注意して栄養をとろう
豚肉は食べ過ぎると下痢を起こしたり糖尿病の原因となったりしますが、適量ならば優れた栄養を体に取り入れることができます。
豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれており、疲労回復に役立ちます。
また皮膚の粘膜の炎症を抑える働きもあるので、口内炎などができたときにも良いでしょう。
またアミノ酸の一種であるトリプトファンには精神安定作用があり、うつ病の予防にも効果が期待できます。
また脂肪酸の中に存在するアラキドン酸は記憶力を高めて脳の発達を促してくれるため、子どもにも最適です。
またニンニクや玉ねぎに含まれるアリル化合物は、豚肉のビタミンB1の吸収を促してくれます。
豚肉と味の相性の良いニンニクと玉ねぎですが、味だけではなく栄養の相性も抜群だということですね。
ぜひ豚肉を食べる時は、栄養を最大限に取り入れるために食べ合わせも意識してみてください。
豚肉の食べ過ぎに関するまとめ
豚肉の食べ過ぎは下痢や糖尿病を引き起こすことはあるのか、栄養なども含めてご紹介してきました。
豚肉で下痢を起こす原因は中心部まで火を通さなかった、そして食べ過ぎによる消化不良が考えられます。
また豚肉に含まれるヘム鉄がインスリンの分泌を妨げてしまい、糖尿病のリスクが上がることがわかりました。
豚肉はバラ肉だと脂身が多くて消化不良を起こしやすい、またカロリーも高いのが特徴です。
より下痢を起こしにくく肥満を気にせず食べるには、肩ロースを選ぶのが良いでしょう。
豚肉には食べ過ぎなければ、体に良い栄養素が詰まっています。
疲労回復をサポートしてくれるビタミンB1、精神安定作用のあるトリプトファンなど元気に過ごすための栄養が豊富です。
豚肉の食べ過ぎで具合が悪くなることのないように、適量を守りながら美味しくいただきましょう。
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