らっきょうと言えばカレーライスのお供として福神漬けと並び愛されていますよね。
甘酸っぱさがカレーライスを更においしくしてくれます。
カレーライスを食べ終わってもつい食べ過ぎてしまう人いませんか?
らっきょうは体を健康にしてくれそうなイメージがありますが、たくさん食べてもいいものなのでしょうか。
食べ過ぎるとお腹にガスが溜まって、おならが出やすくなるとも聞きますし、それは困りますよね。
今回は『らっきょうの食べ過ぎが健康にどう関わるか』おならの噂も含めて説明していきます。
らっきょうの食べ過ぎと体への影響
結論から言いますと「らっきょうの食べ過ぎは体に悪影響」を及ぼします。
では、どのような症状が現れるかを見ていきましょう。
らっきょうには食物繊維が多く含まれていることが有名です。
食物繊維は摂り過ぎることで消化されずに腸の中で溜まってしまいます。
この消化されなかったものは腸の中の悪玉菌のエサになってしまい、ガスが発生してしまいます。
また、らっきょうには硫化アリルという成分が含まれています。
硫化アリルは強いにおいの成分で、ねぎ・玉ねぎ・にんにくなどにも含まれます。
この成分が腸内細菌の働きで硫化水素へと変わり、おならのにおいが強くなってしまいます。
硫化アリルには胃の粘膜に存在する悪玉菌を殺菌する働きもありますが、消化不良や胃の粘膜を荒らし、傷めてしまうということが起きることもあるので、胃が弱い人には注意が必要となります。
胃だけではなく食道など粘膜への影響もあるので胸やけの症状が出ることもあります。
硫化アリルが腸への刺激となり、下痢を引き起こす可能性があります。
特にストレスや疲れなどで胃腸が弱っている時に食べ過ぎてしまうと下痢になるリスクは高まります。
また、食物繊維は便秘を改善する働きがありますが、便秘ではない人が多く摂り過ぎてしまうと下痢を引き起こす可能性があります。
にんにくやニラを食べた後に口臭が気になりますよね。
それと同じでらっきょうを食べた時には口臭が気になります。
その原因となるのが硫化アリルです。
おならの説明でも既に述べていますが、硫化アリルは強いにおいの成分ですので食べ過ぎると口臭がきつくなります。
らっきょうは小さいですが、食べ過ぎは糖分・塩分共に摂り過ぎてしまいます。
一日の砂糖摂取量は50g、一日の塩分摂取量は男性8.0g以下、女性7.0g以下が理想です。
甘酢漬けらっきょう100gあたりの砂糖の量44.5g、塩分の量4.6gとなっています。(商品によって異なります。)
らっきょう中サイズ一粒が約5~6gで、10粒食べると約50~60g、20粒食べると約100~120g、他の食事から摂る糖分・塩分のことも考えるとらっきょうばかりを食べていられないので、一度に食べる量を考えて他の食事とのバランスを大切にしてください。
糖分・塩分の摂り過ぎで糖尿病・高血圧・動脈硬化・脳卒中・心疾患・腎疾患など病気の原因になることがあります。
こちらは食べ過ぎとは違いますが、注意すべきことの一つとして覚えておいてください。
主な原因となるのはらっきょうに含まれる硫化アリルです。
症状も人によって異なることがあり、様々です。
・喉の痒み、痛み、唇の腫れ
・吐き気、腹痛、下痢
・頭痛
・蕁麻疹
・発熱
・くしゃみ、鼻水
などの症状があげられます。
アレルギーには重篤な症状アナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。(アナフィラキシーショック:短時間に全身性(皮膚、粘膜、呼吸器、消化器などに症状が出る)のアレルギーが起こり、血圧低下、意識障害などの命に危険を及ぼす症状が出ること。)
らっきょうの体に嬉しい効果
らっきょうの適量は3~6粒と言われています。(大きさによる。)
食べ過ぎると様々なリスクが生じてきますが、適量を食べていい効果を得たいと思いませんか?
実はらっきょうは「畑の薬」と呼ばれていて栄養もたくさん入っていて、嬉しい効果もたくさんあるんですよ。
らっきょうには食物繊維が多く含まれています。
その含有量は100gあたり20.7gで、食物繊維が多いと言われているごぼうには5.7gで約3.5倍です。
便を柔らかくする働きを持つ水溶性食物繊維[フルクタン]は野菜全体の平均が100gあたり0.8g、ごぼう2.3gのところ、なんと18.6gも含まれています。
また、腸内環境の改善をしてくれるので便秘解消に期待ができます。
ジアリルスルフィドという硫酸化合物が発癌物質の解毒作用、癌細胞の死滅、抗酸化作用などの効果に期待ができます。
殺菌効果も強いので胃癌のリスクとなるピロリ菌を死滅させ、発症の予防にもつながります。
硫化アリルが疲労回復に必要なビタミンB1の吸収を高めてくれます。
硫化アリル(アリシン)とビタミンB1が合体するとアリチアミンという成分に変わり、体内に長く溜めておくことができるので疲労回復作用も長く続くということになります。
また、食欲増進や消化を助ける働きもあり、夏バテの予防にも期待ができます。
ジアリルスルフィドには血液の凝固を抑える働きがあり、アリシンには血栓を予防する働きがあります。
二つの成分の働きが血液をサラサラにして血流を改善し、動脈硬化や心疾患などの血液凝固が原因で起こる病気の予防に期待ができます。
フルクタンは便秘解消に良いと先に述べましたが、他の働きとして腸内の悪玉コレステロールを排出するということがあげられます。
このことからコレステロール値の改善、動脈硬化や心疾患などの予防に期待ができます。
また血糖値の急な上昇を抑える働きがあるので、糖尿病、肥満の予防にも役立ちます。
らっきょうの食べ過ぎに関するまとめ
らっきょうを食べ過ぎると健康に良いということはなく、悪影響があるということがわかりました。
らっきょうによる悪影響
- おならが出る
- 胃痛、胸やけ
- 下痢
- 口臭
- 生活習慣病
これらには硫化アリルという成分が多く関わっています。
ですが、適量を食べることで硫化アリルも疲労回復や血栓予防などの体に役立つ成分となります。
他にも栄養が多く含まれているので生活習慣病の予防、便秘解消も期待できます。
一日に3~6粒と健康に良い量を摂取して、食べ過ぎには注意してくださいね。
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