トウモロコシは甘くて美味しいので、子供から大人まで大好物という人が多いのではないでしょうか?
食感も良くてお腹にも溜まりにくいので、ついたくさん食べ過ぎてしまう時がありますよね。
しかしトウモロコシの食べ過ぎは、体にとって悪影響が出る危険があるのです。
では具体的にトウモロコシの食べ過ぎで、どんな病気の症状が出てしまうのでしょうか?
そこで今回は『トウモロコシの食べ過ぎは危険なのか、そしてどんな病気になる可能性があるのか』も確認していきましょう。
トウモロコシの食べ過ぎで肥満の危険はある?
トウモロコシは甘いので、食べ過ぎによって肥満になるのではないかと心配している人も多いのではないでしょうか?
トウモロコシの1本あたりのカロリーは、175キロカロリーなのでご飯を軽く1杯食べるのと同じくらいなのですね。
そのため美味しいからと2〜3本食べると、少し食べ過ぎでカロリーオーバーしてしまうかなといった印象です。
トウモロコシの食べ過ぎが続くとそれだけ肥満になる危険性が高くなりますので、注意が必要ですね。
おやつに食べる場合などは、他の食事との兼ね合いもあるので半分くらいに抑えておいた方が良いかもしれません。
トウモロコシの食べ過ぎで消化不良の危険がある
トウモロコシの食べ過ぎが危険だと言われる理由のひとつに、消化不良を起こしやすいということが挙げられます。
なぜトウモロコシの食べ過ぎで消化不良を起こすのかというと、食物繊維が豊富に含まれるからなのです。
成人の1日の食物繊維摂取量は18〜20gですが、トウモロコシは100gで3gほどの食物繊維を含みます。
ということは、1本丸々食べれば6gと1日に必要な食物繊維の3分の1を摂取することになるのです。
そのため食物繊維が原因で消化不良を起こして、下痢を引き起こす危険があります。
食物繊維は適量なら便秘の改善に良いのですが、トウモロコシのような繊維質の食べ物を食べ過ぎると逆に下痢になる危険性が高くなるのですね。
トウモロコシを食べ過ぎると病気になるの?
トウモロコシを日常的に食べ過ぎることは日本だとそうそうありませんが、実はトウモロコシを主食にしている国もたくさんあります。
南米ペルーは昔は芋とトウモロコシを主食にしており、その時に病気が流行ってしまいました。
「ペラグラ」と呼ばれる、トウモロコシによる中毒だと恐れられた病気。
この病気の原因は実はナイアシンとタンパク質不足によるもので、アルコールの摂取過多も一因でした。
これはペルーからトウモロコシがヨーロッパに伝わった時に、より栄養を摂取できる調理法まで伝わらなかったことが原因なのです。
ただ今はトルティーヤなどに加工される際、ナイアシンが吸収されやすくなっているので心配は無用です。
あくまで調理法が確立されていなかった時代に、トウモロコシの食べ過ぎで病気を招いたというだけのことなんですね。
トウモロコシは1日にどのくらいなら食べ過ぎにならない?
トウモロコシはカロリーが高めなので、食べ過ぎると肥満の原因になる危険性があります。
1本あたりご飯1杯分のカロリーがあるので、食事と置き換えたとしても1日多くて2本までなら食べ過ぎにはならないでしょう。
また食物繊維の含有量から考えても、2本までなら下痢などの胃腸の不具合を起こしにくいと考えられます。
ただ日常的にはトウモロコシを食べていなくて、たまに食べて美味しかったから食べ過ぎたという場合は過度に心配しなくても大丈夫です。
一番良くないのは日常的にトウモロコシを食べ過ぎている場合で、そうでない限りは1日くらいカロリーオーバーしても特に問題はありません。
ただ腸の具合がいつも悪い場合には、食物繊維のとりすぎによって余計に体調が悪くなることがあるので注意しましょう。
※ 国によっては主食となるトウモロコシ。他に主食とされる お米の食べ過ぎ や ジャガイモの食べ過ぎ や パンの食べ過ぎ についてもご覧ください。
トウモロコシの食べ過ぎに関するまとめ
トウモロコシの食べ過ぎは危険なのか、そしてどんな病気になる可能性があるのかをご紹介してきました。
トウモロコシを食べ過ぎると、1本でご飯1杯分のカロリーがあるので肥満になる可能性があります。
また食物繊維が豊富なため、食べ過ぎると逆に下痢を引き起こすなどの危険があるので注意が必要です。
トウモロコシの歴史として、ヨーロッパに伝わって主食になったときにナイアシンとタンパク質不足により病気が流行しました。
その後栄養を吸収しやすい調理法が伝わったことで、病気に関してはことなきを得ます。
ただ、やはりトウモロコシの食べ過ぎは肥満や腹痛などの危険が増すので避けた方が無難です。
トウモロコシを日常的に食べ過ぎるのはやめて、たまに楽しむ程度にすると良いですね。
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