山で見つけたら踊るほど喜んだと言われることから名付けられた、舞茸。
味や香りがキノコらしくて美味しく、好きな人も多いですよね。
舞茸はヘルシーなキノコということで、ダイエットをしている人も安心して食べ過ぎてしまいがちです。
しかし舞茸の食べ過ぎは、果たして副作用などの心配はないのでしょうか。
また糖尿病の血糖値をコントロールする効果も期待できるとのことで、ますます気になります。
そこで今回は『舞茸を食べ過ぎるとどんな副作用があるのか、糖尿病の血糖値を下げる効果は期待できるのか』をご紹介していきます。
舞茸を食べ過ぎると副作用が起こる?
舞茸を食べ過ぎることで、副作用が起こることはあるのでしょうか?
まず舞茸は食べ物なので副作用という概念はありませんが、調理法を間違えると体に悪影響が出ることがあります。
舞茸はキノコ類なので、基本的には生食することができません。
キノコの中で生で食べられるのは新鮮なマッシュルームくらいで、他はきちんと火を通さなければならないのですね。
舞茸でいえば電子レンジで2〜3分温めるくらい、火を通す必要があります。
生のまま食べてしまうと食中毒の原因となって、大変危険です。
舞茸には「シアン」という毒物が少量含まれており、生食することでシアン中毒の副作用が出ます。
特に腎臓が悪くて人工透析をしている人はシアンによる影響を受けやすいので、たとえ加熱したとしても舞茸は食べない方が良いといわれているのです。
生食で食べ過ぎるなんてもってのほかなので、十分気をつけましょう。
舞茸の食べ過ぎは食物繊維をとりすぎ?
舞茸を食べ過ぎると、ほかにも下痢や腹痛を引き起こす場合があります。
その理由は舞茸に豊富に含まれる食物繊維で、特にキノコ類に多く含まれる「不溶性食物繊維」が原因となっています。
舞茸100gに含まれる不溶性食物繊維は4.3gで、これはさつまいもの3.8gを上回る量!
不溶性食物繊維は水溶性食物繊維とバランスよく摂取して、適量ならば便のかさを増やしてお腹の調子を整えます。
しかし、もともと便秘気味の人が不溶性食物繊維を食べ過ぎると、さらに腸が膨らんで苦しくなってしまうのです。
そして腹痛が起きてしまうんですね。
また不溶性食物繊維は消化がされにくいものなので、食べ過ぎると消化不良を起こして下痢になる可能性があります。
舞茸は食べ過ぎることなく、適量を心がけた方が良いということですね。
舞茸は糖尿病予防や血糖値を下げる効果あり?
舞茸には豊富な食物繊維が含まれますが、実は便秘を解消するだけではないのです。
食物繊維が糖質の吸収を和らげて、血糖値の急上昇を予防する効果が期待できます。
またキノコ類は血糖値をコントロールしてくれるのですが、このおかげで糖尿病の症状を抑えることができるのです。
特にしめじに多く含まれているので、舞茸と一緒に調理すると良いですね。
また舞茸は味がしっかりしているので、薄味に仕上げても満足感が高いのが特徴です。
糖尿病患者は味付けなども気をつけなければなりませんが、その点から考えても舞茸は最適な食べ物と言えるでしょう。
舞茸は生活習慣病予防に適した食べ物!
舞茸はたくさんの栄養や効能があることで知られていますが、実は数あるキノコ類の中でも舞茸だけに含まれる物質があります。
それが「MXフラクション」というもので、血液に含まれる脂肪やコレステロールの分解を助ける効果があるのです。
つまり舞茸を食べるとドロドロの血液がサラサラになりやすいということなので、中高年にはオススメなんです!
しかも体に蓄積された脂肪も分解していく効果が期待できるので、だんだんと基礎代謝も上がっていくのですね。
悪玉コレステロールも減らしてくれて、動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病を予防します。
舞茸を食べることで血液がサラサラになると、全身の隅々まで血液が行き渡るようになります。
結果的に冷えが解消して、体温が上がることで免疫力アップも期待できるのです。
舞茸は食べ過ぎなければ、体にとってとても良い効果が期待できるのですね。
舞茸の食べ過ぎに関するまとめ
舞茸を食べ過ぎるとどんな副作用があるのか、糖尿病の血糖値を下げる効果は期待できるのかをご紹介してきました。
舞茸は食べ過ぎなくても生食をすることで、中毒症状の副作用が出る恐れがあります。
また不溶性食物繊維が豊富なので、食べ過ぎると腹痛や下痢を引き起こします。
舞茸は糖質の吸収を緩やかにして、血糖値の急上昇を予防する効果が期待できるのです。
糖尿病以外にも生活習慣病に良い食べ物なので、ぜひ食卓に並べてみてくださいね。
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