鮮やかな色、そしてねっとりとした食感で人気が高い馬刺し。
馬刺しを見ると、酒が無性に飲みたくなってしまうという人も多いのではないでしょうか。
酒のお供に馬刺しを頼んでいて、気がついたらつい食べ過ぎていた…。
そんなことも多いですよね?
しかし馬刺しの食べ過ぎは、実は体にとって危険が伴うこともあるのをご存知でしょうか。
そして馬刺しは生ものなので、どうしても食中毒の問題は切っても切り離せない関係があります。
そこで今回は『馬刺しの食べ過ぎは危険なのか、また食中毒の心配について』詳しく説明していきます。
馬刺しが大好きな人は必見です。
馬刺しの食べ過ぎが危険なのはお酒と一緒に食べるから?
プリン体というと魚介類をイメージする人が多いですが、実は肉にも含まれています。
馬刺しには豚肉や牛肉より少し多いくらいのプリン体が含まれ、100gあたり100〜160mgの含有量です。
馬刺し単体で見ると魚介類ほどプリン体含有量は高くないのですが、問題はその組み合わせです。
馬刺しは酒と一緒に食べることが圧倒的に多く、ビールなどのプリン体と合わせると結構な摂取量になってしまうのです。
このとき美味しいからと馬刺しを食べ過ぎてしまうと、あっという間に危険水準に到達してしまいます。
馬刺しを食べ過ぎてしまう場合には、酒の種類をプリン体が少ないものに変えて組み合わせると良いでしょう。
馬刺しの食べ過ぎで下痢や腹痛が起こる危険性
馬刺しの食べ過ぎで下痢や腹痛が起こる危険があるというのは、果たして本当なのでしょうか。
まず馬刺しを食べ過ぎることで、消化を促進させようと胃酸がたくさん分泌されます。
胃酸は胃壁にダメージを与えるため、胃痛や吐き気などの原因となるのです。
また食べ過ぎることにより消化不良を起こし、腸内の水分バランスが崩れて下痢を引き起こすこともあります。
食中毒ではなく下痢や腹痛が起きた時には、まず食べ過ぎによる消化不良を考えた方が良さそうです。
またお酒と一緒に食べた場合、体を冷やしやすくなってそこから腹痛が起こることもあります。
冷たいものばかりを摂取しているとお腹が冷えるので、胃腸の働きが悪くなるのです。
馬刺しを食べる時には他に1品温かいものを食べるなど、工夫したいですね。
馬刺しは食べ過ぎなければ危険ではない?
馬刺しの食べ過ぎは体に悪影響を与えますが、食べ過ぎなければ実は健康に良い栄養がたくさん詰まっています。
では具体的にどのような栄養を含むのか、順番に見ていきましょう。
鉄分やカルシウムを補うために肉を食べている人も多いですが、馬刺しにはなんと豚肉の3〜4倍ほどの鉄分やカルシウムが含まれます。
貧血になりやすい女性や、骨の健康を意識したい中高年にはぴったりな食べ物なのですね。
馬刺しはビタミンAやB1、B12などの健康に欠かせないビタミンが豚肉の3倍、牛肉にいたっては20倍とはるかに多い含有量となっています。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を維持してビタミンB1は糖の代謝を助けてくれ、ビタミンB12は頭痛や貧血などを予防します。
疲れがたまっている時のエネルギー補給に欠かせないのが、ブドウ糖です。
そのブドウ糖に変化して、元気な体を維持してくれる働きがあるのがグリコーゲンになります。
馬刺しにはグリコーゲンが牛肉の3倍多く含まれており、疲労回復や貧血の予防に良い効果が期待できます。
馬刺しは危ない?食中毒の危険について
馬刺しは生ものなので、食べ過ぎると危ないのでは?と怖がっている人も多いです。
現に豚肉や牛肉は生で食べると大腸菌などで食中毒が起こりやすく、たまに死亡事故などもニュースで報道されていますよね。
そのため馬刺しにも「生もの=危険」というイメージが定着しているように思います。
しかし実は、馬刺しは他の肉に比べてはるかに食中毒のリスクは低いのです。
その理由は馬がもともと人間に害のある雑菌を持っていないこと、そして馬が他の家畜に比べて体温が高いことが挙げられます。
このことから生で食べても大腸菌などに汚染されにくく、安全に食べられるのですね。
馬刺しはきちんと衛生管理された場所と調理器具を使えば、そこまで危ないものではないと言えるでしょう。
高タンパク低カロリーでダイエット中の人にとっては栄養もあり最適な食べ物なので、積極的に取り入れていきたいですね。
馬刺しの食べ過ぎに関するまとめ
馬刺しの食べ過ぎは危険なのか、また食中毒の心配について詳しく説明してきました。
馬刺しはプリン体を含むので、お酒と一緒に食べ過ぎた場合には注意が必要です。
さらに食べ過ぎによる消化不良や冷えで、下痢や腹痛が起こる危険があります。
しかし馬刺しにはミネラルやビタミン類など、体に良い栄養が豊富に含まれています。
馬刺しは他の肉に比べて食中毒を起こしにくいので、高タンパク低カロリーでダイエットをしている人には理想的な食べ物になります。
地域によってはまだまだメジャーとは言えない馬刺しですが、食べる機会があったら是非適量を意識して食べてみてくださいね。
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