ヤーコンはあまりスーパーで見かけることはありませんが、日本でも購入することができるイモの仲間です。
ナシのような食感で味はほのかに甘い、クセのない味は料理だけにとどまらず、スイーツにもなります。
そんなヤーコンの保存方法を知っていますか?
保存方法も冷凍、常温、どの方法が長く保存できるのか、知らない人の方が多いかもしれませんね。
今回は『ヤーコンの保存は冷凍と常温だと期間に違いはあるの?』をテーマに紹介します。
ヤーコンの保存方法は?
ヤーコンが手に入ってもすぐ使わない時には保存が必須となります。
まずはいくつかある保存方法について見ていきましょう。
冷凍保存
たくさんヤーコンが手に入った時に少しの手間がかかりますが料理の時に使いやすいのでおすすめの方法です。
シャキシャキと歯触りのいいヤーコンは生のままで冷凍保存してしまうと、特徴的な食感が失われてしまいます。
ヤーコンを冷凍保存する場合は、食べやすい大きさにカットして固めに茹でてからキッチンペーパーなどで水気をおさえ、荒熱がとれたことを確認してからラップに密閉して包みます。
この時、一度に使う量ずつ小分けにして包むと使う時に便利です。
小分けにしたヤーコンをジッパーバッグなどに入れ、冷凍庫で保存します。
使う時には自然解凍やレンジ解凍などせずにそのまま加熱調理(炒める、煮るなど)します。
冷凍保存の前に一度火を通しているので調理時間も短くなり便利です。
常温保存
常温保存と言ってもヤーコンをそのままキッチンにポンと置いておいてもなかなか長く保存することはできません。
実はヤーコンは水分が多く、乾燥している空間での保存は大敵であり、カビが発生しやすい食材でもあります。
それを防ぐためにもいくつかの保存方法があるので紹介します。
ヤーコンの土は落とさずに一本ずつ新聞紙に包んだものをビニール袋などに全て入れ、輪ゴムで止めしっかり密封し、風通しの良い冷暗所で保存します。
この場合、仮にカビが発生するなど傷んでしまっても他のヤーコンに被害が及ぶ可能性が低いのでおすすめです。
ヤーコンを少し水で湿らせてから発泡スチロールの箱に入れて蓋をし、冷暗所で保存します。
蓋がなければ毛布で代用してください。
発砲スチロールがないということであれば湿らせたヤーコンを一本ずつポリ袋に入れて保存すると良いでしょう。
ヤーコンの全量が入る箱を用意し、その中にもみ殻を入れ、その中でヤーコンを保存します。
これはサツマイモの保存にも使われる方法で、長期間の保存が期待できます。
冷蔵保存
ヤーコンがたくさんある状態の冷蔵保存はスペースの確保が難しいのでそのままの形で保存ということが難しいですが、カットして余った場合にはカットした面に湿らせたキッチンペーパーを巻き、ラップで密閉してジッパーバッグなどに入れ保存します。
しかし、そんなに保存期間が長くないので早めに使い切るようにしましょう。
ヤーコンの保存期間は?
ヤーコンの保存方法について紹介してきましたが、それぞれの保存期間はどれほどなのでしょう?
冷凍保存をした場合の保存期間は約1ヶ月ほどです。
常温保存の場合、先程紹介した〈方法1〉、〈方法2〉はうまく保存ができると1ヶ月以上保存ができ、〈方法3〉にいたってはなんと2ヶ月の保存ができることもあります。
カットしたヤーコンの冷蔵保存についてはあまり長く保存することができません。
カットした面から変色や傷みが進んでしまうので3日~1週間で食べきるようにしましょう。
ちなみに収穫段階で傷がついてしまったものの保存方法はヤーコンを濡れた新聞紙で包み、ビニール袋に入れ密封して冷蔵庫で保存します。
傷のものも傷付いた部分から変色や傷みが進んでしまうので早めに食べるようにしましょう。
ヤーコンは保存方法によって甘くなる?
ヤーコンは保存方法によって甘くなると言われています。
では、どの保存方法が甘くておいしいヤーコンを作り出すのでしょうか・・?
おいしいヤーコンを作り出すのは先程紹介した中の「常温保存」です。
ヤーコンは収穫してすぐ食べるより、一週間から保存状態が良ければ一ヶ月程常温保存で貯蔵すると甘みが増します。
ただ、ヤーコンの栄養を期待している人には貯蔵はおすすめできません。
ヤーコンにはフラクトオリゴ糖という栄養素が野菜の中でもトップくらすというほど豊富に含まれています。
しかし、ヤーコンが甘くなるためにフラクトオリゴ糖は分解されてしまいます。
栄養を重視する人は掘ったものをすぐ食べた方がいいですね。
ちなみに甘みの増したヤーコンの断面は黄色~濃黄色をしていますよ。
ヤーコンの保存に関するまとめ
ヤーコンの保存方法は3つに分けられ、冷凍保存、常温保存、冷蔵保存の方法があります。
保存期間は冷凍保存1ヶ月、常温保存1ヶ月、もみ殻を使う保存方法にいたっては保存状態が良いと2ヶ月、カットしたものの冷蔵保存は3日~1週間です。
常温保存で2ヶ月の保存ができるとは驚きですよね。
常温保存で貯蔵するとフラクトオリゴ糖が分解され甘みが増します。
保存もできて、甘みも増す、一石二鳥ですね。
少し手間がかかりますが、腐らせるより長く保存のできる常温保存、ヤーコンが手に入った時は実践してみてくださいね。
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