3時のおやつやホッとひと息つきたい時に、コーヒーと並んで人気の高い飲み物が紅茶です。
香り高くて種類によってはフレーバーが付いているなど、さまざまな風味が楽しめるのも魅力的ですよね。
紅茶はコーヒーに比べて苦味はかなり抑えられているので、つい飲み過ぎてしまう人も多いのではないでしょうか。
特に喉が渇いている時に飲むアイスティーは、一気に飲み干してしまいますよね。
ただ紅茶の飲み過ぎは副作用の心配もあるので、少し注意していく必要があります。
特に頭痛や腹痛などの症状が出た時には、紅茶の飲み過ぎをやめていかなければなりません。
そこで今回は『紅茶の飲み過ぎによる副作用について、頭痛や腹痛が起きるのは本当なのか』詳しくご紹介していきます。
紅茶の飲み過ぎは頭痛の副作用が起きる?
紅茶にはカフェインという成分が含まれていますが、実は飲み過ぎに注意すれば偏頭痛を抑える作用があります。
血管が拡がりすぎて痛みが出る偏頭痛は、カフェインの血管収縮作用が有効だということなんですね。
しかし、カフェインも摂り過ぎてしまうと逆効果となり、依存性が出てきてしまいます。
つまりカフェインを欲して頭痛が起きてしまい、カフェインを飲むことで頭痛が治まるという負のスパイラルに陥ってしまうんですね。
カフェインはうまく使えば体調をコントロールするのに役立つのですが、摂り過ぎて依存性が出てくると頭痛がしてくることがあります。
紅茶をティーカップ1杯分飲むと、だいたいカフェインを30〜40mgほど摂取することになるのです。
1日に100mgを摂取すると一般的に多いと感じるので、紅茶は1日に2〜3杯程度までにしておいた方が良いでしょう。
紅茶の飲み過ぎは腹痛の副作用が起きる?
紅茶を飲み過ぎた時、普段よりもトイレが近いなと感じることはないでしょうか?
実は紅茶に含まれるカフェインには利尿作用があるので、体に蓄えていた水分をどんどん排出してしまいます。
すると腸内の水分バランスが崩れてしまい、下痢とともに腹痛が起きるのです。
紅茶の飲み過ぎで起こる腹痛の特徴として、下痢になった後に便秘になりやすいという点が挙げられます。
下痢も便秘も腹痛を起こしやすいので紅茶は一気に飲み過ぎず、食後のひと息で1杯ずつゆっくり飲んでいくのがおすすめです。
またカフェインは胃酸の分泌を促すので適量であれば食欲が増すのですが、飲み過ぎると胃痛を起こす可能性があります。
紅茶を飲んだ後にキリキリとした痛みを感じたら、飲み過ぎによるカフェインの過剰摂取が考えられます。
【コーヒー、レモネードの飲み過ぎについてもご覧ください】
紅茶の飲み過ぎは結石の副作用が起きる?
紅茶の飲み過ぎで結石が出来やすくなるという副作用は、あまり知られていません。
しかし、紅茶にはカフェインと同様に、ほうれん草でおなじみのシュウ酸が多く含まれているのです。
【ほうれん草についてはこちらをご覧ください】
シュウ酸は腎臓でカルシウムと結びつく性質があり、腎臓や尿管に結石を作ってしまいます。
尿管結石は非常に強い痛みを伴うので、できればリスクを抑えていきたいですよね。
腎臓を悪くしてしまうと大変なことになってしまうので、日頃から飲み過ぎているなと感じている人は控えめにしましょう。
休肝日ならぬ「休腎日」を設けたいですね!
紅茶の飲み過ぎは貧血の副作用が起きる?
紅茶を飲んだ時に、渋みを感じる人は多いのではないでしょうか?
実はこの渋み成分が「タンニン」で、ポリフェノールの一種です。
タンニンは鉄分を吸着して、体への吸収を阻害する性質があります。
つまり栄養バランスに気をつけた鉄分豊富な食事をしても、紅茶を同時に飲んでしまうとせっかくの鉄分が吸収されなくなってしまうのです。
鉄分が毎日のように吸収されない状態が続くと、鉄欠乏性貧血になってしまいます。
貧血になると気分が悪くなったり頭痛がしたり、顔色が悪いなどさまざまな不調が現れるのです。
特に女性は鉄欠乏性貧血になりやすいので、紅茶に含まれるタンニンには気をつけなくてはなりません。
タンニンは紅茶だけでなく、緑茶などにも含まれるので食事と2時間くらい空けるなど工夫しましょう。
紅茶の飲み過ぎに関するまとめ
紅茶の飲み過ぎによる副作用について、頭痛や腹痛が起きるのは本当なのか詳しくご紹介してきました。
紅茶の飲み過ぎではカフェインによる頭痛や胃腸を刺激することで起こる腹痛、シュウ酸による結石やタンニンによる貧血などが挙げられます。
意外と副作用が多いことにびっくりしてしまいますが、食事と同時に飲まないようにすればそれほど気にすることはありません。
飲み過ぎは体に負担がかかりやすいので、1日2〜3杯までに抑えるように注意しましょう。
1日のホッとひと息つく時間が、紅茶でより豊かなものになるように工夫したいですね。
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