カリンの食べ過ぎは体に良くないってほんと?どんな食べ方がいいの?





カリンと言えば咳や痰に効くのど飴に配合されていますよね。

実際にカンロやロッテののど飴のパッケージにもカリンのイラストが描かれています。

のど飴のイメージが強いカリン、どのような食べ方か知られていないこともありますが、果実も食べられます。

しかし、食べ過ぎは体に良くない、毒を含む(?)などの噂があります。

ということであれば、のど飴も安心して舐められない・・と思う人も中にはいますよね。

そこで今回は『カリンの食べ過ぎは体に良くないってほんと?どんな食べ方がいいの?』をテーマに紹介します。

 

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カリンって何?

皆さん、カリンのイラストなどを見て柑橘類だと思っている人もいませんか?

色は黄色くても柑橘類とは違い、バラ科の果実なのです。

切って中を見ても柑橘類のような子房に分かれているようなことはありません。

しかもカリンは果物でありながら、果肉は硬くて舌触りも悪く、渋みが強いので生で食べることができません。(食べ方は後ほど紹介します。)

カリンは中国が原産地で2000年も前から薬用や観賞用として使われていました。

日本には約1100年前に弘法大師の手によって伝わったと考えられています。

日本でも中国と同じく薬用や観賞用として使われ、去痰、咳止め、酔い冷まし、利尿作用、鎮痛作用があるとされてきました。

生食はできませんが、購入するときのポイントとして全体的に黄色で熟しているもの、重みのあるもの、香りが良いものを選ぶようにしましょう。

 

カリンが体に悪影響になることがある?

カリンは生食できないので、加工したものを食べるのですが、カリンが体にもたらす影響はあるのでしょうか?

 

生では食べないように!

一口噛むと口に広がる渋さ。

これはカリンに大量のタンニンが含まれているからです。

仮に食べてしまった場合には下痢や腹痛などを起こす可能性があるので食べられないことを頭に入れておきましょう。

この渋みを取り除くために加熱調理や漬け込むなどの加工が必要となります。

加工後のカリンは元の色とは異なり赤色になり、酸味と甘味を持ち合わせた良い香りのもの仕上がります。

 

毒の噂の真相は?

カリンの果肉ではありませんが、種にアミグダリンというシアン化合物(青酸配糖体)が含まれています。

アミグダリンはアンズ、ウメ、ビワの種などにも含まれているので同じく注意が必要です。

アミグダリンなどのシアン化合物は胃の中に入ると胃酸と反応して青酸を発生させてしまいます。

仮にアミグダリンを大量に摂取してしまった場合には嘔吐、頭痛、めまい、肝障害、神経障害、歩行困難、意識混濁、昏睡などの重い症状が現れる可能性があり、最悪の場合には命を落としてしまうことがあるので十分に注意しましょう。

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カリンをおいしく食べるためには?

カリンは加工しなければ食べられませんが、おいしく食べるための調理方法はどのようなものでしょう。

 

カリンジャム

用意するもの:カリン 1㎏、水 1ℓ、グラニュー糖 500g、レモン 1/2個

①カリンをイチョウ切りにする(渋みが気になるようであれば一晩水に浸けて置く)

②鍋に水とカリンを入れ、水が1/3程になるまで煮込む

③一度硬さを確認し、硬いようであれば水を足しながら様子を見る

④柔らかくなったところにグラニュー糖を入れ、マッシャーで潰しながら煮込み水分を飛ばす

⑤レモンの絞り汁を加えてできあがり

 

カリンシロップ

用意するもの:黄色く熟したカリン 1㎏、氷砂糖 700g、レモン 1個、果実酒瓶(消毒したもの)

①カリンとレモンをしっかり洗い、水気を拭き取り、完全に水分を乾かす

②カリンを縦半分に切り、種とワタを取り除いてから1㎝幅に切る(皮は残してOK)

③レモンを皮ごと薄い輪切りにする

④カリンと氷砂糖とレモンを交互に重ねる

⑤保管場所を冷暗所にし、一日に一回瓶を上下に振る(一週間もすれば全て氷砂糖が溶け、シロップになります。保存も可能。)

使い道→ソーダ割りやお湯割り、かき氷にも使え、喉に効果的ですが、喉が痛くなくても是非どうぞ。

 

カリン酒

用意するもの:カリン 1㎏、氷砂糖 500g、ホワイトリカー 1.8ℓ、果実酒瓶(消毒したもの)

①カリンをしっかり洗い、水気を拭き取り、完全に水分を乾かす

②カリンを縦半分に切り、種とワタを取り除いてから1㎝幅に切る(皮は残してOK)

③カリンと氷砂糖を交互に重ねる(カリンシロップと同様にレモンを入れてもおいしく仕上がります。)

④ホワイトリカーを入れる

⑤冷暗所で保管

飲みごろ→3ヶ月ほどで飲めるようになりますが、もっと寝かせても味が丸くなり、おいしくなります。

 

加工品の使い過ぎについて

先程紹介した、カリンジャム、カリンシロップ、カリン酒はどれも砂糖を大量に使っています。

どの加工品も一度の摂取量が多くなることはあまりないのであまり心配はしなくてもよいかとは思いますが、使い過ぎはカロリーの摂り過ぎになってしまいます。

参考までにカリンジャムのカロリーは大さじ1あたり34kcalと、100gあたりで計算すると227kcalと高い数値になっています。

カロリーの摂り過ぎは生活習慣病や肥満につながるので、おいしくてもほどほどの摂取がのぞまれます。

 

カリンの食べ過ぎに関するまとめ

カリンは生のままでは硬くて渋いので食べることができず、加工したものを食べたり飲んだりすることになります。

カリンジャムやカリンシロップ、カリン酒などに加工して使われることが多いのですが、調理の段階で使う砂糖の量が多く、摂り過ぎはカロリーを上げてしまうので注意が必要となります。

他の注意点として仮に生で食べた場合には下痢や腹痛、種にはアミグダリンというシアン化合物が含まれていて、重篤な副作用が起きることがあることです。

カリンは咳や喉に効果的です。

カリンシロップやカリン酒は保存もできるので、季節の変わり目や冬の風邪の時期には重宝しそうです。

作り方も簡単なので、挑戦してみてくださいね。

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