ホッキ貝の毒はどんな影響があるの?食べ過ぎても大丈夫なの?





お寿司屋さんに行くと、先っぽの方だけ赤い色が付いている貝を見ることがあります。

この見た目が綺麗な貝をホッキ貝といい、主に北海道や東北地方で採られている食べ物です。

貝類の中では旨味が強く、甘くて美味しいのが特徴です!

正式名称をウバガイというホッキ貝ですが…なにやら食べると毒とか食べ過ぎは悪影響があるだとか不穏な噂を耳にします。

回転寿司チェーン店でも見られるようなネタなので、ぜひ事の真相を知っておきたいですよね。

そこで今回は『ホッキ貝について毒はどんな影響があるのか、食べ過ぎても大丈夫なのか』についてご紹介していきます。

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ホッキ貝には毒があるって本当なの?

ホッキ貝には毒があるという噂がありますが、これはどういった理由からきているのでしょうか。

ホッキ貝は牡蠣などと同じように、二枚貝の仲間なんですね。

二枚貝といえば…毎年冬が近づくと世間を騒がせるノロウイルスを思い浮かべる人が多いと思います。

感染力が非常に高くて、かかると激しい嘔吐や下痢を引き起こす事から「毒がある」と捉えられているのです。

たしかにノロウイルスに感染したら毒を盛られたのと同じような状態になりますし、あながち嘘とはいえないですね。

厄介なのはホッキ貝の鮮度にノロウイルスの有無は関係ないということ。

いくら新鮮でも、ノロウイルスに感染しているホッキ貝を食べると人にも感染してしまいます。

ただししっかり火を通して食べた場合にはノロウイルスは死滅しているので、感染しないことがほとんどです。

 

ホッキ貝は食べられない部位がある!

あさりなどの二枚貝は殻が二つに分かれたらそのままパクッと食べられますが、ホッキ貝の場合はそうはいきません。

実はホッキ貝には食べられない部位があり、ウロと呼ばれる部分です。

ウロはホッキ貝にとっての内臓にあたる部分で、身を二つに切り分けると中から出てきます。

色が黒いのですぐにわかりますが、ウロを取り除く理由は砂が混じっていたり味が不味かったりするためです。

もし知らずにウロを食べてしまったとしても、特に体にとって問題や影響が出ることはないので安心してください。

でも取り除かないと、せっかくのプリプリっとした身を食べた時にザラッとした感触の悪い食感が残ってしまいます。

包丁の背の部分で、丁寧に取り除きましょう。

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ホッキ貝に寄生虫がいるって本当なの?

よく生のサバなどに含まれる寄生虫として、アニサキスが恐れられていますよね。

あのニュース以来、食べ物の寄生虫には敏感になっている人も多いのではないでしょうか。

実はホッキ貝の貝殻を開いた時なのですが、中から寄生虫のような白い棒みたいなものが出てくるときがあります。

いきなり出てくるとかなり驚きますし、ちょっと気味も悪いですよね。

白い棒のようなものは寄生虫ではなく、実は桿晶体(かんしょうたい)というホッキ貝の体の一部分なんです。

ホッキ貝が食べたものを、細かくするサポートをする部位なんですね。

桿晶体に関しては、身と一緒に食べてしまってもかまわないので気にせず食べてしまいましょう。

ではホッキ貝に寄生虫はいないのか?という質問ですが…答えはノー。

ほぼ全部のホッキ貝に、アニサキスヒモビルといった寄生虫が潜むといわれています。

寄生虫もノロウイルスと同じように十分な加熱をすれば、特に怖がる必要はありません。

生で食べるのは避けて、ボイルをしましょう。

ちなみに回転寿司で回っているホッキ貝は、ボイルしたものです。

 

ホッキ貝の食べ過ぎは体に悪影響?

ホッキ貝の食べ過ぎで体にどんな影響が起こるのか、たくさん食べる人にとっては気になりますよね。

実はホッキ貝などの二枚貝には、貝毒という毒性の強いものが潜んでいます。

この貝毒、ノロや寄生虫などと違って熱に強い性質があるのです!

摂取することで麻痺性の下痢を引き起こし、時には命の危険を脅かすこともあります。

市販品の場合、貝毒に関してはホッキ貝を問わずにしっかりおこなわれています。

問題は潮干狩りで採ったもので、検査のしようがないのです。

はじめに潮干狩りをする場所で貝毒が蔓延しているかどうかを調べてから、安全性を確かめて食べてくださいね。

 

ホッキ貝の毒や影響に関するまとめ

ホッキ貝について毒はどんな影響があるのか、食べ過ぎても大丈夫なのかをご紹介してきました。

ホッキ貝は二枚貝ゆえにノロウイルスの感染や貝毒寄生虫などの問題がたくさんあります。

貝毒以外は基本的に加熱調理で危険はなくなり、貝毒の場合は潮干狩りで場所の情報を仕入れておきましょう。

ホッキ貝を美味しく食べるためにも、ウロのことなどたくさん詳しくなっておいてくださいね。

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