近年大ブームを巻き起こしているタピオカミルクティー、パッケージがかわいいことからパケ買いしている人も続出しています。
中にはタピオカミルクティーをはしごする人もいるぐらいです。
しかし、そこで気になるのは飲み過ぎです。
ただお腹が水分でタプタプになるだけではなさそうですし、体にどのような影響があるかも考えなければなりません。
お店によって個性がありますが、甘い飲み物ということで一杯あたりのカロリーも頭に入れておいた方が良さそうですね。
今回は『タピオカミルクティーの飲み過ぎに注意して。一杯のカロリーってどのくらい?』をテーマに紹介します。
タピオカミルクティーの飲み過ぎは大丈夫?【タピオカ編】
大人気のタピオカミルクティーをはしごするタピオカミルクティー女子も多発していますが、飲み過ぎは体に影響を及ぼします。
そもそもタピオカって何?
知らない人も多いと思いますが、タピオカはキャッサバから作られています。
キャッサバは熱帯地域で育つ芋の仲間で、その味は甘みの少ないサツマイモやクリと表現されます。
タピオカはキャッサバを加工したもので、抽出されたデンプンを加熱、粒上に形成、乾燥させたものがタピオカパールというものなのですが、それを茹で戻せばタピオカになります。
タピオカミルクティーに入っているタピオカは独特の食感を楽しむために、食品添加物や増粘剤などが加えられることもあります。
【キャッサバについての記事はこちらをご覧ください】
実は食物繊維が少ない
タピオカの原材料であるキャッサバが芋の仲間ということもあり、食物繊維のイメージがわきますが、実はタピオカに含まれる食物繊維は100gあたり0.4gほどとなっていて1%にも満たない量しか含まれていません。
タピオカをおいしく食べて整腸作用も得られるとたくさん摂る人も、食物繊維は少なく効果を得ることができません。
さらに加工段階でビタミンもミネラルもほぼ取り除かれているので、タピオカを食べて健康効果や美容効果ということは期待しない方が良いでしょう。
便秘や腹痛になる
特に期待できる栄養素が含まれていなければ、たくさん食べても何の影響も出ないのでは?
実はタピオカは消化が悪いと言われています。
さらに先程も述べていますが、タピオカミルクティーのタピオカに含まれる食品添加物などが大量摂取の時に消化不良の原因となることもあります。
極端な事例ではありますが、中国でタピオカが腸に詰まって緊急入院ということがありました。
腹痛で病院に運ばれた少女の腹部をCTで撮影した結果、写っていたものは胃や腸に残るタピオカ、しかも5日間の便秘の影響で膨れた状態のタピオカがぎっしりと詰まっている状態だったとのことです。
この少女、タピオカをあまり噛まずに飲み込んだことが腹痛と便秘の原因となったようです。
食感が楽しいタピオカなので、このような事例を起こさないためにもある程度噛んでから飲み込むことが大切ですよね。
タピオカミルクティーの飲み過ぎは大丈夫?【ミルクティー編】
なぜ、女子がタピオカミルクティーにはまるか、理由は二つ、インスタ映えするパッケージ、甘くておいしいこと・・。
そうです、タピオカミルクティーは糖分たっぷりでとても甘くて、飲み過ぎは健康を害してしまいます。
糖質が高いので太る可能性も
タピオカミルクティーは冷えた状態で提供されることがほとんどですよね。
冷えた状態では甘さを感じにくくなるので、ミルクティーにもたっぷり甘さをプラスしてあります。
タピオカミルクティーのような糖質の高いものを摂ると血糖値が急上昇します。
通常の場合、膵臓からインスリンが分泌され、2~3時間ほどで食事前の血糖値を取り戻します。
しかし、糖質を摂り過ぎると血糖値を下げることができず、高血糖の状態が長く続いてしまうと糖尿病になることもあります。
また、摂り過ぎてエネルギーとして使われなかった糖質は脂肪へと変わり、体脂肪として体に蓄積され、肥満や生活習慣病になる可能性もあります。
体や頭を働かせるのに必要な糖質ですが、摂り過ぎには注意が必要です。
頭痛が起きる可能性
ミルクティーと言えば紅茶にミルクがプラスされたものですが、紅茶にはカフェインが含まれています。
カフェインと言えば眠気覚ましのイメージがありますが、意外にも頭痛を抑えるという働きがあります。
しかし、カフェインを含む飲み物などを常用することで頭痛が起こりやすい体質になってしまいます。
これはカフェインの持つ血管収縮作用が頭痛を軽減する反動から起きることで、血管収縮作用が消失すると頭痛が起きてしまうというメカニズムになっています。
飲み過ぎは消化不良を引き起こす
タピオカミルクティーは冷たく冷えたものがおいしく、当然冷えたものを提供されます。
はしごする人などの飲み過ぎはお腹を冷やしてしまいます。
この冷えは胃や腸など内臓の本来の働きを低下させることもあり、消化不良を起こしてしまうことがあります。
また、ミルクティーはカフェインを含むと先程も紹介していますが、カフェインは交感神経を刺激します。
このことが胃腸の働きを低下させ、体内での水分の吸収を阻害した結果下痢を引き起こしてしまいます。
カフェインは胃酸の分泌を促す働きもあるので、摂り過ぎは胃の粘膜を傷付け、胃痛や吐き気などが起きてしまうこともあります。
貧血の人は要注意
ミルクティーにはタンニンが含まれています。
タンニンはお茶の渋み成分で、コーヒー、ワイン、緑茶などにも含まれ、抗酸化作用があることで有名です。
タンニンは金属と結合しやすい特性があり、鉄の吸収を阻害するという特性があります。
そのため、貧血の人がミルクティーなどタンニンを含む飲み物を摂るときには注意が必要です。
タピオカミルクティーの一杯のカロリーは?
タピオカミルクティー、飲み過ぎてしまう女子が続出していますが、カロリーの心配はしなくても大丈夫なのでしょうか?
茹で戻したタピオカ自体のカロリーは100gあたり62kcalで、あまり高いということもありません。
しかし、タピオカミルクティー用のタピオカは食感を保持するために砂糖水に漬けられ、62kcalに砂糖水のカロリーもプラスされます。
更に、砂糖たっぷり、ミルクたっぷりのミルクティーがプラスされるとカロリーはどうなるでしょう?
お店によってカロリーはことなりますが、一杯280kcalから高いもので400kcal弱になります。
400kcal弱ともなると、スイーツとしてもとてもカロリーが高く、食事でカロリーの調節をするなど注意をした方が良さそうですね。
タピオカミルクティー飲み過ぎに関するまとめ
タピオカは消化の悪さから便秘や腹痛を起こす可能性があります。
覚えておいてほしいこととして、タピオカには食物繊維やビタミン、ミネラルも余り含まれていないので健康や美容にいいイメージだけで飲んでいても効果はありません。
ミルクティーは糖質もカロリーも高く、飲み過ぎは太るだけではなく生活習慣病にもつながる可能性があります。
ミルクティー(紅茶)に含まれるカフェインで頭痛や消化不良などが起き、タンニンでは鉄分の吸収が阻害されるということが起こるので注意が必要です。
大流行の飲み物ではありますが、飲み過ぎには気を付けてくださいね。
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