びわの食べ過ぎで頭痛や嘔吐になるってホント?どんな原因が考えられるの?





黄色い実が眩しい「びわ」。

初夏に最盛期を迎え、スーパーでも購入することができますし、ご近所の庭などに実をたくさんつけている木を見かけることもありますよね。

大きな種の周りにはぷるんと肉厚の果肉、甘くてとってもおいしいです。

甘くておいしいびわですが、種が大きい分食べるところが少なく感じてしまう人もいるはず・・食べ過ぎてしまうこともありませんか?

ですが、びわの食べ過ぎには注意が必要です。

実はびわには嘔吐や頭痛、めまいなどの症状が起きる可能性があるのです。

では何が原因でこれらの症状は起きてしまうのでしょう。

満足するまで食べて体調が悪くなってしまっては後悔してしまいます。

そうならないためにも、今回は『びわを食べ過ぎて起こる嘔吐や頭痛、めまいなど他に起こる症状の原因』について探っていきたいと思います。

 

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嘔吐や頭痛、めまいが起きる原因は?

先に伝えておくべきことは「熟した果肉にはこれらの症状が起きるリスクは低い」ということです。

農林水産省では熟した果肉は安全に食べることができると報告しています。

嘔吐や頭痛、めまいなどの症状の原因は「アミグダリン」という成分で起きています。

このアミグダリンですが、あまり口にする機会のないびわの種の〈仁(じん)〉という部分に多く含まれています。

他に未熟な果肉や葉(びわの葉茶などで口にする機会がある)にも含まれるので注意が必要です。

アミグダリンとはどのような成分なのでしょう。

杏、梅、桃、びわなどのバラ科の果実の種に多い成分で、青酸配糖体(有害物質)が高濃度で含まれています。

アミグダリン自体には毒性はないのですが、体内で分解される時に青酸を発生し中毒症状を起こします。

(専門用語で少し難しくなりますが:アミグダリンが人の体内に入ると、びわに含まれるエムルシン(酵素)と体内に存在するβ-グルコシダーゼが加水分解をし、マンデロニトリルとグルコースに分解、更にマンデロニトリルが分解することでベンズアルデヒドと青酸に変わります。)

多量摂取で起きる中毒症状として、【嘔吐、頭痛、悪心、めまい、血液中の酸素の低下、肝機能障害、著しい血圧の低下、眼瞼下垂、歩行困難、発熱、こん睡、死亡など】があります。

熟した果肉にも含まれる成分ですが、ごくわずかにしか含まないので普段果肉を食べることによっての害は無視できる程度です。

注意しなければならない摂取の仕方は、未熟な果肉を食べる、果肉を種ごと食べる、びわの葉茶の飲み過ぎ、種を使った料理を食べる、種を食べる、種の粉末を食べるなどです。

かつて、びわの種が健康に良いと言われていました。

アミグダリンがビタミンの一種でビタミンB17と称されていたり、癌の抑制効果をうたっていたりして実際にびわの種を粉末にした食品があります。

ですが、現在ではアミグダリンがビタミンであることは明確に否定され、健康によいという有効性は科学的に立証されていません。

むしろ、体内に青酸ができるということから健康被害が懸念されます。

海外では多量摂取による死亡例も報告されています。

農林水産省からも「びわの種を食べないように」と発表されているほどの重大なことなのです。

そんな中、びわの種を使った食品が販売されていることも事実です。(びわの種粉末、お酒など)

それらの商品が安全に食べられる基準があります。

【10㎎/㎏】

実際に購入する場合は製造元に基準値を超えていないかを確認してください。

 

他に注意しておきたい症状は?

昔からびわを食べたらお腹を壊すと言われているのを聞いたことがありませんか。

びわの水分量は可食部100g中88.6gと多く、体を冷やす効果があります。

夏の暑気払い程度に適量を食べる分には問題はないのですが、食べ過ぎることによって体や内臓が冷えて、内臓の機能を低下させてしまう可能性があります。

このことから腹痛や下痢の症状を招いてしまうこともあるので注意しましょう。

ちなみにびわだけに限らず、果物の大半が体を冷やす効果を持ちます。

体を冷やすものを食べるときは加熱するか体を温める食べ物と組み合わせることでバランスがとれます。

体を温める果物もあるので参考までに紹介しておきます。

桃、ざくろ、きんかん、なつめ などです。

これらの果物は血流改善の効果も持ち、冷えた状態から回復させてくれる働きをしてくれます。

あと一つ注意しておきたい症状があります。

びわだけに言える症状ではなく、他にキウイにも起きる症状なのですが、口腔アレルギー症候群です。

びわを食べて口の中がイガイガしたり、喉の奥が痒くなったり、口の中が腫れてしまったりなどの症状を感じたことはありませんか?

症状は人によるのですが、大体口の中や口の周り、唇などの症状が現れます。

他の症状として、水ぶくれ、浮腫、舌の腫れ、呼吸がしづらい などがあげられます。

これらの症状が起きるのはカバノキ科の植物にアレルギー(花粉症)を持っている人がバラ科の食物であるびわ(他にりんご、桃 など)を食べることによって口腔アレルギーを発症してしまいます。

これを「交差抗原性」といい、カバノキ科の植物のアレルゲンとバラ科の食物であるびわのアレルゲンの構造が似ているために症状を引き起こしてしまいます。

他のアレルギーに比べ、症状は早く治まると言われていますが、アナフィラキシーショック(意識障害、血圧の低下など重篤な症状)が起きることもあるので注意が必要です。

※ 食べ過ぎで気をつけたいのはびわだけではありません。梨の食べ過ぎについてスイカの食べ過ぎについてミカンの食べ過ぎについてレモンの食べ過ぎについて もご覧ください。

 

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びわは悪いばかりではない!

「青酸」に「アレルギー」と、びわにはいいところはないのではないか、と思う人もいますよね。

びわにも栄養がたっぷりあるんです。

 

β-カロチン

体内でビタミンAに変わり、頭髪や肌の健康、粘膜を守る働きがあります。

他にも抗酸化作用で美容にも期待ができますし、免疫力を高める働きがあるので風邪の予防などにもなります。

 

カリウム

体内の塩分を調整する役割、また利尿作用があることからむくみや高血圧を改善する働きがあります。

筋肉の収縮を健康に保つ働きがあるので、脚など痙攣傾向にある人が摂取することで改善が期待できます。

 

ポリフェノール(クロロゲン酸)
活性酸素を抑制し、細胞の老化を防ぎます。
体内に脂肪が蓄積されることを抑える働きをし、脂肪肝や糖尿病などの予防にも期待ができます。

 

β-クリプトキサンチン

血中β-クリプトキサンチン濃度が高いことで生活習慣病(肝機能障害、動脈硬化、糖尿病など)のリスクが低くなります。

女性に起こりやすい骨粗鬆症のリスクが低くなります。

日常的に摂取しておくことで生活習慣病など疾患の予防や進行を遅らすことが期待できます。

 

ビタミンC

活性酸素を抑制し、細胞の老化を防ぎます。

肌の酸化や肌荒れの予防する働きから美容効果が期待できます。

また、コラーゲンを生成し、コラーゲンの量を増加させるという女性には嬉しい働きをしてくれます。

免疫力を高める働きがあるので風邪の予防などにもなり、肌の免疫力も高める働きをするので健やかな肌を作ることに期待ができます。

 

 

びわの食べ過ぎに関するまとめ

食べ過ぎて嘔吐や頭痛、めまいなどが起きるのは果肉ではなく、種や種を細かくした粉末、未熟な果肉を摂取した場合の事でした。

改めて伝えておきますが、「熟したびわの果肉は安全に食べることができる」ということです。

熟した果肉はおいしく食べることができる反面、種を食べ過ぎてしまった時のリスクの高さには驚いた人も多いかと思います。

種に含まれるアミグダリン、重篤な健康被害を招きかねません。

びわの種を使った食品を口にする時は安全を製造元に確認することを怠らないようにしてください。

紹介した内容が怖い結果になってしまいましたが、種を食べなければ熟したびわはおいしく食べられます。

栄養もたっぷりで美肌効果や生活習慣病の予防まで期待ができます。

おいしく食べて美と健康を手にしてくださいね。

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