梅干しを食べ過ぎるとむくみが出るってホント?





夏の塩分補給や疲労回復が期待できたり、お弁当に入れれば制菌効果がえられたりと優れものの梅干し。

昔から愛されている食材なだけあって健康にも良さそう・・と思っている人も多いはずです。

健康のためにと梅干しを食べ過ぎている人いませんか。

実は梅干しを食べ過ぎるとむくみが出てしまうと言われているのです。

それが事実なら、すぐにでも食べ過ぎを止めた方が健康のためには良さそう・・。

今回は『梅干しを食べ過ぎることで、どうしてむくみが出ると言われているのか』を探っていきたいと思います。

 

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梅干しが原因でむくみが出るの?

梅干しを作る時には大量の塩を使います。(ものにもよりますが、500gの梅に対し100gの塩を使います。)

その「」がむくみの原因です。

食べ過ぎることで体に塩分が多い状態になってしまいます。

現在では減塩タイプの梅干しも多く販売されていますが、それでも食べ過ぎることで塩分過多は避けることができません。

では、その塩分とむくみがどのような関係があるのでしょう。

血中の塩分濃度はもともと基準となるものが誰しもあります。

塩分を摂取し過ぎてしまうことで、血中の塩分濃度が高くなってしまい、そこで塩分濃度を薄めようとする機能が働きます。

具体的に一番わかりやすいものですと、喉が渇くという症状が現れます。

この症状ですと排尿の量が減少してしまうので、水分を摂ることはとても大切です。

ですが、いくら喉が渇くからと言って水分を摂りすぎることこそが禁物です。

体内に水分が多い状態になると、細胞から貯め込んだ水分があふれ、細胞の周りに溜まることでむくみの症状が現れます。

一般的にむくみやすいところは脚と言われていますが(心臓から遠いため血流が悪くなりやすい)、塩分の摂り過ぎによるむくみは目の周りに出やすいと言われています。

むくみはそのままにしておくと太りやすい体質になってしまいます。

気づいた時点でリセットするように心がけてください。

 

むくみの解消法に効果のある栄養素について

塩分の摂り過ぎがきになるときに参考にしてください。

 

カリウム

カリウムの主な働きとして「高血圧を予防する」「筋肉の収縮を正常に保つ」「むくみを改善する」、この3つがあげられます。

カリウムを摂取することで、体内に存在する塩分の調節や利尿作用の働きをします。

このことから余分な塩分を体外に排出しむくみを改善、また高血圧の改善に期待ができます。

(腎機能障害がある方はカリウムを排出できません。医師と相談するなど注意が必要です。)

 

サポニン

利尿作用があり、体の水分量を調節する働きがあります。

血流改善の効果もあり、むくみの症状に効果が期待できます。

また、悪玉コレステロールを低下、抗アレルギーや免疫力を高める働きもあります。

 

ポリフェノール

高い抗酸化作用と血流改善の作用があります。

血流の改善から代謝がアップし、体を温める効果があります。

このことから冷え性、末端冷え性などのむくみの原因の一つとされる症状の解消につながります。

また、生活習慣病予防にも効果が期待できます。

 

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梅干しを食べ過ぎることで体はどうなる?

梅干しを食べ過ぎることでむくみが出ることはわかりましたが、他にも影響があるのではないかと思い、調べてみました。

梅干しには塩分が多いということがすでにわかっていますが、塩分を摂り過ぎることで病気にかかるリスクが高まります。

 

胃癌

胃の粘膜が損傷し、胃炎にかかりやすくなります。

他にヘリコバクター・ピロリ菌にもかかるリスクは高まり、胃が弱っていることで癌の原因となる有害物質の影響を受けやすくなり、胃癌のリスクも高くなります。

 

高血圧

塩分を摂り過ぎることで血中のナトリウム濃度が高くなります。

血中のナトリウム濃度を一定にしようとする機能が働き、血管の外の細胞から水分を血管に引き込んでしまいます。

このことから血液量が増加し、高血圧を招いてしまいます。

 

腎機能障害

塩分を摂り過ぎると、腎臓がナトリウムを排出するときに負荷がかかってしまいます。

そのような状態が続いてしまうと腎臓が正常に働いてくれなくなり、腎不全などの腎機能障害が起きてしまう可能性があります。

 

骨粗鬆症

骨にはカルシウムが必要だと言うことは有名な話ですが、塩分を摂り過ぎることで尿と一緒にカルシウムが排出されます。

また、塩分を摂り過ぎると体の中で酸が増加してしまいます。

そうなってしまうと骨量が減少傾向になる可能性があります。

 

女性に起きる症状

出産をした女性が梅干しを食べると産後の肥立ちが悪くなると言われています。

産後の悪露(出産したことで1ヶ月ほど続く子宮からの出血)が出づらくなります。

また、生理の時に梅干しを食べると経血の滞りが起きることがあり、血の巡りが悪くなる可能性があります。

 

 

 

梅干しの嬉しい効果は?

昔からある保存食、どうか嬉しい効果があってほしい。

塩分のリスクがどうしてもついてまわりますが、食べて嬉しい効果は得られないのかを調べてみました。

 

疲労回復

冒頭に少し触れましたが、疲労回復効果があることは有名ですよね。

運動をすると乳酸がたまると聞いたことがありませんか?

運動することで糖分が消費され、その糖分が分解されるときに乳酸が生成されてしまいます。

その乳酸が疲労の原因と言われています。

梅干しに含まれるクエン酸が乳酸を抑制してくれることで疲労回復の効果が期待できます。

 

 

制菌効果

こちらも冒頭に少し触れましたが、制菌作用があります。

黄色ブドウ球菌や病原性大腸菌(O-157)は食中毒菌ということが広く知られていますが、梅干しに含まれるクエン酸がこれらの菌の増殖を抑える働きをしてくれます。

 

 

ヘリコバクター・ピロリ菌の抑制

先程、梅干しを食べ過ぎる(塩分摂り過ぎ)ことで胃癌の原因ヘリコバクター・ピロリ菌にかかりやすくなると紹介しました。

ですが、それは「塩分摂り過ぎ」の場合で、梅干しを適量食べる分にはリスクを招くどころか、ヘリコバクター・ピロリ菌を抑制するということがわかっています。

 

 

 

生活習慣病の予防

こちらも先程、梅干しを食べ過ぎることで高血圧になる可能性があると紹介してきました。

ですが、こちらも「塩分摂り過ぎ」の場合で、梅干しを食べ過ぎなければ、動脈硬化や高血圧の予防に期待ができます。

生活習慣(喫煙やストレス)などで増加する「アンジオテンシン(血圧を上げる生理活性物質)」を抑制する働きがあります。

また、糖尿病の予防にも期待ができます。

これは梅干しがα-グルコシターゼという酵素を抑制する働きがあり、糖質の消化吸収を抑えることから血糖値の上昇を防いでくれるということです。

 

 

脂肪燃焼

梅干しには「バニリン」という成分が含まれていることがわかりました。

バニリンは小腸で吸収、脂肪細胞の大きさを小さくすることで脂肪燃焼を促してくれます。

このバニリンは焼き梅干しにすることで20%増加します。

ちなみに焼き梅干しにすることで血流改善や代謝アップなどが期待でき、バニリンも含まれていることからダイエットをする人の強い味方となってくれるでしょう。

 

 

梅干しの食べ過ぎについてのまとめ

梅干しを食べ過ぎるとむくみが出るということは実際に起きることでしたね。

その原因が塩分にあることもわかりました。

それだけではなく、梅干しを食べ過ぎること(塩分摂り過ぎ)で高血圧や胃癌などの病気のリスクが高まります。

もし食べ過ぎてしまった場合は、カリウムをしっかり摂取するなど自分の体もしっかりケアしてあげてくださいね。

適量を食べれば、生活習慣病の予防やダイエットなど嬉しい効果も期待できます。

梅干しは健康な体を作るのに一役買ってくれますよ。

食べ過ぎにはご注意を!

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